2023/11/10
毎月の電気代は、世帯人数やライフスタイルによって異なります。
たとえば、一人暮らしの場合、家にいる時間や家電製品の使用時間・頻度が少なければ電気代が安くなり、多ければ電気代が高くなります。
一人暮らしで電気代が高いと感じているなら、まず平均的な電気代と比較してみるといいです。
電気代の平均と比較して高いなら、家電製品の使い方の見なおしや、省エネ家電への買い替えなどを検討してみましょう。
本記事では、一人暮らしの平均的な電気代や、季節別に電気代が高くなる原因、節電方法について解説します。一人暮らしでご自身の電気代が高いか気になっている方や、これから一人暮らしをはじめる方は、ぜひ参考にしてください。
- 目次 -
総務省統計局が発表している「家計調査(家計収支編)2022年」によると、一人暮らし(単身者世帯)の1ヶ月あたりの平均電気代は6,808円で、1年間の平均電気代は81,695円です(※1)。
以下では、一人暮らしの電気代を詳しく解説します。
次の表は、一人暮らしの電気代を季節別にまとめたものです(※2)。
期間 | 1ヶ月あたりの平均電気代 | 四半期ごとの電気代 |
---|---|---|
2020年1月〜3月期 | 6,535円 | 19,604円 |
2020年4月〜6月期 | 5,916円 | 17,747円 |
2020年7月〜9月期 | 5,330円 | 15,991円 |
2020年10月〜12月期 | 5,135円 | 15,404円 |
2021年1月〜3月期 | 6,641円 | 19,924円 |
2021年4月〜6月期 | 4,990円 | 14,969円 |
2021年7月〜9月期 | 5,131円 | 15,394円 |
2021年10月〜12月期 | 5,200円 | 15,599円 |
2022年1月〜3月期 | 7,749円 | 23,246円 |
2022年4月〜6月期 | 6,333円 | 18,998円 |
2022年7月〜9月期 | 6,418円 | 19,255円 |
2022年10月〜12月期 | 6,557円 | 19,672円 |
過去3年間の季節別の平均電気代をみると、年間を通じて、1月〜3月期の電気代が高額になりやすいことがわかります。また、2021年および2022年のデータでは、1月〜3月期についで10月〜12月期、7月〜9月の順に電気代が高くなっています。
冬や夏の電気代が高いのは、冷暖房器具の使用頻度が増えるためである可能性が高いです。電気代が高くなる原因について、詳しくは後述します。
一人暮らしの電気代が高くなる主な原因は以下のとおりです。
上記を順番に解説していきます。
毎月請求される1ヶ月の電気代は4つの料金で構成され、以下の式で計算します。
1ヶ月の電気代(円)=基本料金または最低料金(円)+電力量料金(円)+燃料費調整額(円)+再生可能エネルギー発電促進賦課金(円)
基本料金は固定ですが、電力量料金や燃料費調整単価などは1ヶ月の消費電力量に決められた単価をかけて求めます。そのため、消費電力量が多いほど、電気代は高くなる傾向があります。
消費電力量は、家電製品を動かしたときに使われる消費電力(W)と使用時間をかけて算出します。つまり、消費電力の高い家電製品を長時間使っていると、消費電力量は高くなり、結果として電気代も高くなります。
次の表は、家庭における家電製品の1日の電力消費割合をまとめたものです。
家電製品名 | 1日の電力消費割合 |
---|---|
エアコン | 34.2% |
冷蔵庫 | 17.8% |
照明 | 9.6% |
給湯 | 6.1% |
炊事 | 6.5% |
洗濯機・乾燥機 | 2.3% |
温水便座 | 0.5% |
テレビ・DVD | 4.6% |
パソコン・ルーター | 1.0% |
待機電力 | 6.0% |
そのほか | 11.2% |
出典:経済産業省 資源エネルギー庁「省エネルギー政策について」
1日の電力消費割合は、ライフスタイルや家電製品の使い方によって個人差があり、実際の消費電力は、メーカーや機種によって異なります。
エアコンや冷蔵庫などの消費電力が高い家電製品は、1日の電力消費割合も高いので、次のような使い方をしていないか見なおす必要があります。
なお、古い家電製品は省エネ性能が低い可能性があり、汚れや劣化によってさらに性能が低下することで、消費電力が増えることがあります。予算に余裕がある場合は、無理のない範囲で買い替えも検討してみましょう。
家電製品の使い方で特に注意したいのがエアコンです。
エアコンは消費電力が高く、季節によって使用時間も長くなりやすいため、1日の電力消費割合が高くなります。
エアコンの設定温度と外気温の差が大きいと、消費電力量が増えて電気代が高くなるおそれがあります。
たとえば、外気温31℃のときに、エアコンの冷房設定温度を27℃から28℃に1℃あげた場合、1年間で消費電力量を30.24kWh省エネでき、電気代が年間約940円節約できます(※3)。
また、外気温度6℃のとき、エアコンの暖房設定温度を21℃から20℃にした場合、1年間で使用電力量は53.08kWhの省エネにつながり、電気代は約1,650円節約できる可能性があります(※3)。
テレワークなど、ライフスタイルの変化により自宅にいる時間が長くなると、消費電力量が増えて電気代が高くなりやすいです。
たとえば、自宅で次のような家電製品を使いながら、テレワークで1日8時間仕事をおこなったとします。
上記条件での電気代の増加は、次の表のとおりです(※4)。
テレワーク日数 | 夏 | 冬 |
---|---|---|
週2日(月8日間) | 約1,230円 | 約1,388円 |
週3日(月12日間) | 約1,845円 | 約2,083円 |
週5日(月20日間) | 約3,075円 | 約3,472円 |
一人暮らし(単身者世帯)の1ヶ月あたりの平均電気代は6,808円(※5)ですが、テレワークによって自宅にいる時間が長くなると、その分電気代が高額になるでしょう。
なお、実際の電気代はテレワーク中に使用する家電製品の機種や数、時間、電気料金メニューなどによって異なります。
電気会社や電気料金メニューによって電力量料金単価や仕組みは異なります。
たとえば、3人家族や4人家族のようなファミリー世帯は家電製品を使用する頻度が高いので、消費電力量が多くなる傾向があります。そのため、ファミリー世帯向けの電気料金は、電気をたくさん使うほど電気料金がおトクになるメニューが多いです。
一方で、消費電力量が少ないのにファミリー世帯向けの電気料金メニューに契約していると、支払う電気代が割高になってしまう可能性があります。
一人暮らしの方は、ファミリー世帯に比べると消費電力量が少ないので、消費電力量が少ない方向けの電気料金メニューを契約するようにしましょう。
一人暮らしの電気代を節約する方法は以下のとおりです。
上記を順番に解説します。
一般的に、電気代は消費電力量が多くなるほど高くなるので、家電製品の使い方を見なおして、消費電力量を減らしてみましょう。
次の表は、家庭における家電製品の1日の電力消費の割合をまとめたものです
1日の電力消費の割合(夏季) | |
---|---|
エアコン | 34.2% |
冷蔵庫 | 17.8% |
照明 | 9.6% |
給湯 | 6.1% |
炊事 | 6.5% |
洗濯機・乾燥機 | 2.3% |
温水便座 | 0.5% |
テレビ・DVD | 4.6% |
パソコン・ルーター | 1.0% |
待機電力 | 6.0% |
そのほか | 11.2% |
出典:経済産業省 資源エネルギー庁「省エネルギー政策について」
表から、エアコン、冷蔵庫、照明の3つの合計が1日の電力消費の5割を占めていることがわかります。
以下の表に、エアコン、冷蔵庫、照明の節電方法をまとめたので、ポイントを押さえながら、無理のない範囲で使い方を見なおしてみましょう。
家電製品 | ポイント |
---|---|
エアコン |
ドアや窓の開閉を少なくする 夏場はレースのカーテンやすだれを使用する 冬場は厚手のカーテンを使用する 室外機のまわりに物を置かない 定期的にエアコン内部を掃除する |
冷蔵庫 |
熱い物は冷めてからしまう 冷蔵庫内の温度を下げる 冷蔵庫内の食品を整理する 無駄な開閉をしない 開けている時間を短くする 放熱スペースを確保する |
照明 |
電球形蛍光ランプやLEDに取り替える 点灯時間を短くする 定期的に照明を掃除する |
すべての家電製品の使い方を一度に見なおすことは難しいので、まずは、消費電力や1日の電力消費の割合が高い家電製品の使い方から見なおすことをおすすめします。
家電製品は年々性能が向上し、省エネ機能を搭載した機種が登場しています。そのため、古い家電製品を省エネ家電に買い替えると、ある程度の節電効果を得られる場合があります。
次の表は、家電製品を10年前の機種から現在の機種に買い替えた場合に削減できる消費電力量と、節約できる年間電気代をまとめたものです(※6)。
家電製品 | 削減できる消費電力量 | 節約できる年間電気代 |
---|---|---|
エアコン | 約15% | 約4,120円 |
冷蔵庫 | 約35%〜約42% | 約4,560円〜6,110円 |
温水洗浄便座 | 約10% | 約530円 |
出典:家電製品協会「スマートライフおすすめBOOK 電子版(2023年度版)」
買い替え時に初期費用がかかりますが、長い目でみると節電につながる可能性が高いでしょう。予算に余裕がある場合は、買い替えを検討してみてください。
電力会社や電気料金メニューがあってないと感じるなら、切り替えを検討してみましょう。
電力会社や電力料金メニューを切り替える際に確認すべきポイントは、以下のとおりです。
電気料金メニューによって、電気代が決まる仕組みは異なります。
一般的な電気料金メニューは、消費電力量に応じて電気代を決める従量制料金ですが、電力会社によっては時間帯や季節によって電力量料金単価が変動する季節別時間帯別料金メニューや、一定の消費電力量までは電気代が変動しない定額制メニューなどを提供しています。
また、電気料金メニューによって、電力量料金単価やキャンペーン・サービスなども異なるので、電気料金メニューを選ぶ際はご自身に適切なものを選ぶようにしましょう。
一人暮らしの電気代が高いとお悩みの方は、電力会社や電気料金メニューの見なおしを検討してみましょう。
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基本料金 | 単位 | 料金単価(税込) | |
---|---|---|---|
1契約 | 200.00円 | ||
電力量料金 | 最初の20kWhまで | 1kWh | 0.00円 |
20kWhをこえ350kWhまで | 26.75円 | ||
350kWhをこえる分 | 27.72円 | ||
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一人暮らしの平均電気代と比較してご自身の電気代が高い場合は、本記事で紹介した節電方法や電気料金メニューの切り替えを検討してみましょう。
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