2023/11/10
毎月の電気代は、世帯人数や季節などによって異なります。
世帯人数が多くなるほど電気代は高くなる傾向にあり、夏や冬は、冷暖房器具の使用量増加から電気代が高くなることもあります。
このことを踏まえて、ご自宅の電気代が高いと感じる場合は、まず世帯人数別の平均額と比較するといいです。比較した結果、電気代が平均よりも高い場合は、節電や電気料金メニューの切り替えを検討しましょう。
本記事では、世帯人数別・季節別の電気代平均額や節電方法を解説します。
- 目次 -
先述したように、電気代は世帯人数や季節などによって異なります。
以下では、世帯人数別・季節別の電気代の平均額を順番に解説します。ご自宅の電気代と比較して、節電を始める前の参考にしてみてください。
なお、実際の電気代は、消費電力量や契約している電気料金メニュー、社会情勢などによって異なります。
電気代は、次の計算式に基づいて算出されます。
それぞれの料金の概要は以下のとおりです。
料金名 | 概要 |
---|---|
基本料金または最低料金(円) | 電力会社が電気料金メニューごとに設定した固定料金 |
電力量料金(円) | 電力会社が電気料金メニューごとに設定した電力量料金単価と、1ヶ月の消費電力量を掛け合わせた金額 |
燃料費調整額(円) | 燃料費の価格変動に応じて電気料金を調整する費用で、燃料費調整単価と1ヶ月の消費電力量を掛け合わせた金額 |
再生可能エネルギー発電促進賦課金(円) | 再生可能エネルギーの固定価格買取制度によって、電力会社が購入した電力にかかった費用の一部を負担する仕組みで、1ヶ月の消費電力量を掛け合わせた金額 |
基本料金は固定料金のため、電気をまったく使用しなかったとしても、支払う必要があります。
一方で、電力量料金や燃料費調整単価、再エネ賦課金などは決められた単価に対して1ヶ月の消費電力量をかけ合わせた金額を請求されるため、消費電力量が増えるほど高くなります。
次の表は、1ヶ月あたりの電気代の平均を世帯人数別にまとめたものです。
世帯人数 | 1ヶ月あたりの電気代 |
---|---|
1人 | 6,808円 |
2人 | 11,307円 |
3人 | 13,157円 |
4人 | 13,948円 |
5人 | 15,474円 |
家族が多いほど、家電製品を使用する頻度は多くなるので、消費電力量も増える傾向にあります。そのため、1ヶ月あたりの電気代も1人より2人、2人より3人と世帯人数が多くなるほど高くなります。
次の表は、季節別の電気代の平均をまとめたものです。2020年〜2022年までのデータを記載しているので、どの季節の電気代が高くなりやすいかを確認し、節電対策の参考にしてください(※1)。
期間 | 1ヶ月あたりの電気代 | 四半期ごとの電気代 |
---|---|---|
2020年1月〜3月期 | 10,669円 | 32,006円 |
2020年4月〜6月期 | 8,975円 | 26,924円 |
2020年7月〜9月期 | 8,247円 | 24,742円 |
2020年10月〜12月期 | 7,917円 | 23,752円 |
2021年1月〜3月期 | 10,535円 | 31,604円 |
2021年4月〜6月期 | 7,979円 | 23,937円 |
2021年7月〜9月期 | 7,897円 | 23,690円 |
2021年10月〜12月期 | 8,025円 | 24,075円 |
2022年1月〜3月期 | 12,301円 | 36,903円 |
2022年4月〜6月期 | 9,904円 | 29,713円 |
2022年7月〜9月期 | 9,764円 | 29,291円 |
2022年10月〜12月期 | 10,201円 | 30,603円 |
過去3年間の電気代を季節別に分析すると、年間を通じて、1月〜3月期の電気代が高額になりやすいことがわかります。また、2021年と2022年のデータでは、1月〜3月期の次に10月〜12月期の電気代が高くなるという傾向がみられます。
実際の電気代は家庭での消費電力量や契約している電気料金メニュー、社会情勢などによって異なりますが、冬場は寒くなって暖房器具を使用する頻度が高くなり、電気代も高額になる可能性があると覚えておきましょう。
電気代が平均より高くなる主な原因は、以下のとおりです。
契約している電気料金メニューにもよりますが、基本的に電気代は消費電力量が多いと高くなります。
そのため、次のような家電製品の使い方をしている場合は、見なおす必要があるでしょう。
古い家電製品は省エネ性能が悪い場合があるため、使い方を注意していても電気代が高くなる可能性があります。
また、古い家電製品は汚れや劣化などによって性能が低下してしまい、消費電力が増えてしまうおそれもあります。
予算に余裕がある場合は、購入して一定期間が経過した古い家電製品の買い替えを検討してみましょう。
テレワークなど、ライフスタイルの変化が理由で自宅にいる時間が長いと、消費電力量が増えて電気代が高くなる傾向があります。
次の表は、3人家族と4人家族の月別平均電気代をまとめたものです(※2)。
3人家族の電気代 | 4人家族の電気代 | |
---|---|---|
1月 | 13,226円 | 14,068円 |
2月 | 15,663円 | 16,934円 |
3月 | 17,072円 | 17,856円 |
4月 | 14,773円 | 14,963円 |
5月 | 12,636円 | 12,470円 |
6月 | 10,387円 | 10,705円 |
7月 | 10,244円 | 10,967円 |
8月 | 12,213円 | 13,024円 |
9月 | 13,730円 | 14,776円 |
10月 | 13,345円 | 14,141円 |
11月 | 11,959円 | 13,081円 |
12月 | 12,640円 | 14,391円 |
3人家族や4人家族で子どもが学生の場合、春休みや夏休みなどの長期休みに入ると自宅にいる時間が長くなります。そのため、1月〜3月と7月〜8月にかけて電気代が高くなりやすいです。
また、家族が別々の部屋でそれぞれエアコンや照明などを利用すると、消費電力量がさらに増える可能性もあるので、注意しましょう。
電力会社や電気料金メニューによって、電気料金の単価や仕組みは異なります。
たとえば、家族の人数が多いのに、少人数向けの電気料金メニューを契約していると、電気代が高くなってしまう可能性があります。反対に、一人暮らしなのに家族向けの電気料金メニューを契約していると、電気代が割高になってしまう場合もあります。
そのため、家族の人数や消費電力量などから、適切な電気料金メニューに切り替えるようにするといいです。
電気代を平均より安くする方法は、以下のとおりです。
上記を順番に解説します。
電気代は、消費電力量が多いほど高くなる傾向があるため、家電製品の使い方を見なおして消費電力量減らすことができれば、電気代を安くできる可能性があります。
以下のグラフは、家庭における家電製品の一日での電力消費割合をまとめたものです。
グラフをみると、電力消費量の約5割以上をエアコンと冷蔵庫、照明が占めていることがわかります。そのため、効果的に節電するには、まずエネルギー電力消費量の多いエアコンや冷蔵庫、照明などの使い方から見なおしてみましょう。
次の表は、家電製品の使い方で、見なおすべきポイントをまとめたものです。
家電製品 | 見なおすポイント |
---|---|
エアコン |
設定温度を高く/低くしすぎない ドアや窓の開閉は少なくする 冬場は窓に厚手のカーテンを設置する 室外機のまわりに物を置かない |
冷蔵庫 |
熱い物は冷ましてから保存する 庫内の温度設定を適切にする 庫内に食料品や飲料水を詰め込みすぎない 扉の開閉は短く、回数を少なくする |
照明 |
電球形蛍光ランプやLEDランプなどに交換する 点ける時間を短くする |
温水洗浄便座 |
必要な時期だけ、温水や暖房機能をつける タイマー機能や節電モードなどを活用する |
テレビ |
消すときは主電源をオフにする 画面を明るくしすぎないようにする 省エネモードを活用する |
床暖房 |
暖かさは持続するので、切りたいタイミングの30分前に切る 切り忘れを防ぐためにタイマー機能を利用する |
新しい家電製品に買い替えると、節電効果を得られる場合があります。
たとえば、家電製品協会が公開している「スマートライフおすすめBOOK 電子版(2023年度版)」によると、10年前のエアコンと現在のエアコンでは、消費電力量が約15%削減でき、年間電気代が約4,120円節約できる可能性があると記載されています(※3)(※4)。
冷蔵庫の場合は、10年前より現在の機種のほうが消費電力量を約35%〜約42%削減でき、1年間の電気代が約4,560円〜約6,110円節約できる可能性があります(※3)。
省エネ性能に優れた家電製品に買い替えれば、節電効果を得られます。ただし、買い替え時に初期費用がかかる点には注意しましょう。
2人以上で暮らしている場合、各自の部屋で過ごしていると消費電力量が増えてしまう可能性があります。
そのため、普段から同じ部屋で過ごすようにしていれば、エアコンや照明などを使用する数が減るので、節電効果が期待できます。
節電だけで電気代を安く抑えるのが難しいなら、電力会社・電気料金メニューの切り替えを検討してみましょう。
電力料金メニューを選ぶポイントは以下のとおりです。
上記を順番に解説します。
消費電力量に応じて電気代を決める仕組みを、従量制料金とよびます。
従量制料金は、電気代が決まる仕組みとしては一般的ですが、電力会社によっては一定の消費電力量までは電気代が変動しない定額制や、季節や時間帯によって電力量料金単価が変動する季節別時間帯別などがあります。
そのため、世帯人数やライフスタイルなどにあった電気料金メニューを選ぶようにしましょう。
電力量料金は、1ヶ月の消費電力量と電力量料金単価をかけて算出します。
電力量料金単価は電気料金メニューごとに異なるので、電気代を安くしたい方は、なるべく電力量料金単価が安いメニューを探してみましょう。
電力会社や電気料金メニューごとに、キャンペーンやサービスの内容は異なります。
キャンペーンやサービスを活用することで電気代がおトクになる可能性はあるので、切り替えたい方はチェックしてみましょう。
ただし、キャンペーンやサービスによっては適用条件などが決められているので、活用したい場合は確認が必要です。
家電製品の使用頻度が高いファミリー世帯やテレワークなどでお家にいる時間が長く、消費電力量が多い方などは、電気をたくさん使うとおトクになる「大阪ガスの電気」ファミリー応援プランがおすすめです(※5)(※6)。
「大阪ガスの電気」ファミリー応援プランの料金単価は以下のとおりです。
基本料金 | 単位 | 料金単価(税込) | |
---|---|---|---|
1契約 | 411.57円 | ||
電力量料金 | 最初の300kWhまで | 1kWh | 21.90円 |
300kWhをこえ350kWhまで | 22.90円 | ||
350kWhをこえる分 | 27.69円 |
また、大阪ガスでは、「大阪ガスの電気」ご契約者さま限定の節電オプションサービスがあります(※7)。エントリーして、毎年夏季・冬季の指定時間帯での節電に成功した方には、「スマイLINKボーナス」または「マイ大阪ガスポイント」を1kWhの節電につき10ポイント進呈します。「スマイLINKボーナス」はスマイLINK内でのお買い物などに使え、「マイ大阪ガスポイント」は別のポイントサービスと交換可能です(※8)。
各種適用条件やご注意事項などの詳細は公式サイトをご確認ください。
「大阪ガスの電気」ファミリー応援プランの詳細はこちら 「大阪ガスの電気」ファミリー応援プランの詳細はこちら
「大阪ガスの電気」節電オプションの詳細はこちら 「大阪ガスの電気」節電オプションの詳細はこちら
電気代は世帯人数や季節によって異なります。ご自宅の電気代が平均と比較して高い場合は、節電や電気料金メニューの切り替えなどを検討してみましょう。
世帯人数が多く消費電力量などが多い方には、「大阪ガスの電気」ファミリー応援プランをおすすめします。消費電力量が多いご家庭向きの料金単価で、「スマイLINKボーナス」または「マイ大阪ガスポイント」がたまるなど、メリットが多い料金メニューです。
そのほか、一人暮らしの方など電気の使用量が少ない方には、新生活応援プランなど、ライフスタイルに合わせた料金メニューもあります。
また、「大阪ガスの電気」に加入すると、「大阪ガスの電気」節電オプションに申込めます。条件を満たして節電すれば、電気代の節約はもちろん、家庭の支出を節約することにもつながります。
契約メニューの詳しい内容は、下記をご確認ください。
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