
オフは店が休みの月曜日が主なんですが、たいていは海に行っています。夕方家に戻ると、二人の娘もちょうど学校から帰ってきて、よく庭でかんてきを出して焼肉をしますね。縁側から火のまわりではしゃぐ子ども達の姿を見ていたら、「いいなあ」って自然と思う。子どもたちももう慣れたもんで、炭火をおこしたり手伝ってくれてますよ。
今の子どもって、環境によっては火を知らないで育つ可能性もある。それってどうなっちゃうんだろう?って思いません?今、虫一匹見ただけでも大声を出して驚く大人がいるでしょ?同じように、火を見て驚くようになる…なんか本能がそぎ落とされるみたいでシンパイですわ。人間が炎を得た文化を思うと、本来なら自然と身についているはずのことやと思うんですけど。
例えば花火をするとき。水を用意して、マッチを人に向けずに手前に擦るなんて、子どものときに教わりましたよね。火を扱う以上は、ルールも学べって。子どもたちには、ただ危ないものって言うんじゃなく、火を使いこなせるように教える、それがいちばん大事やと思うんですよ。

かんてきやアウトドアでのキャンプはもちろん、家でも料理しますよ。「お父さん、ステーキ焼いて」、「よっしゃ」って(笑)。 調理器具から入ってもいいから、休日にお父さんが料理するっていいですよね。ぜひ、チャレンジしましょうよ(笑)。ファーストステップとして厚みのあるステーキパンがひとつあれば、お父さんだって上手にステーキが焼けます。家庭でひとついい土鍋を持つのもいい。「昔にかえって、今日は土鍋の日」みたいなキャッチコピーをつけたりしてね(笑)。

まあ、お母さんはもっと積極的に子どもたちと一緒に料理を楽しんでは?最新のガス機器は安全機能も充実してますしね。まずは「ふっくら卵のオムライス」なんてどうでしょ?卵料理って時間との勝負だから、微調整の利くガス火に向いているし。卵の量が少なかったら強火で一気に焼き上げるほうがいいけど、手早くするのは慣れるまでムズカシイかな。でも、最初は多少卵がかたくなってもいいんちゃう?まずはトライあるのみ、かな(笑)。
僕は奈良・天理の育ちだから、子どものころからたき火で芋を焼いたりしてました。今でも落ち葉を燃やしたり、うちにとってたき火は日常的。奈良にはお水取りやとんどなど火を使った行事もあるし、もっと身近なところでも炎があれば、昔から必ず人って集まりますよね。
たとえ電車に30分余計に乗らなあかんかっても、火とともに過ごす一軒家での生活って、今の時代、ある意味贅沢と思いません?逆に新鮮なライフスタイルかも(笑)。「炎に親しみ、火といっしょに生活する」っていいでしょ。

店でも夜九時になると、灯りを落として各テーブルにキャンドル置くんです。ろうそくの炎、好きなんですよ。あの揺らぎってどうゆう訳か癒されません?それもちょっとした贅沢なのかなあ。
厨房でも店でも家でも、火のある空間って人が自然と集まるし、温かみがある。何よりそこから家族、いや、ご近所やお客さんも含めてみんなの「楽しみ」が生まれるから、そんな家や店が増えてくるといいと思いますよ。










