大阪府南部の池のほとりの高台にあるH邸。子育てをするならもっと環境のよいところに家を建てよう、と土地を探していた時、施主のHさまがこの場所を見て、池を見ながら子どもと一緒に勉強をしたり、リビングでくつろいだりするイメージが沸いたと言います。池を望む1階部分には将来お子さまと一緒に並んで勉強ができるスタディスペースが、2階は池に大きくせり出した見晴らしのいいリビングのある、ご家族との時間を大切にする住まいです。
所在地/大阪府
家族構成/ご夫婦+お子さま2人
計画/一級建築士事務所 アトリエm 守谷昌紀
施工/タカオカ建築株式会社
構造・規模/鉄骨造・地上2階建
敷地面積/251.59m2
建築面積/87.00m2
延床面積/140.96m2
設計期間/2007年1月〜2008年7月
施工期間/2008年7月〜2008年12月
- 導入ガス機器・設備
- 守谷昌紀(もりたにまさき)さん
- 1970年大阪市平野区生まれ。1994年近畿大学理工学部建築学科卒業。1996年アトリエmを設立し、1997年一級建築士事務所アトリエmに改組。2002年に現在の平野区に事務所を移転。2004年朝日放送「きらっと」(関西地区)で自身が手掛けた「平野西の家」が放映され、話題を呼ぶ。以来「建築ジャーナル」「SUMAI no SEKKEI」「1,000万円台で家を建てる」「モダンリビング」フジテレビ「スーパーニュース」など、数々のメディアに作品が登場。『夢は必ず実現する、してみせる』をポリシーに掲げ、厳しい条件を上回る情熱を持って仕事に挑む。
- ■一級建築士事務所 アトリエm
お二人とも医師であるHさまご夫婦にとって、家で過ごす時間は何より大切なもの。お子さまが小さなうちは、子ども部屋は設けず、勉強などもご自身が家事をする時に見てあげられるようにダイニングでさせるつもり、と話す奥さま。そのため、キッチンを池とは反対の南側に位置する子ども部屋の真正面に配置。今はお子さまの遊び場所となっているスペースは、間仕切りを設けて専用の子ども部屋とする予定だそう。バルコニーに近く、リビング・ダイニングへも移動しやすい回遊性のあるアイランドキッチンは、ライフスタイルにマッチしたものとなっているようです。
- 導入ガス機器・設備
家事をしながらも、お子さまの様子がすぐわかるように配置されたキッチン。
学生時代に試験勉強で煮詰まったときなど、大阪城のお濠を眺めて癒されていたというHさま。疲れた時にふと顔を上げると目の前に池の風景が広がるスタディスペースは、将来お子さまと並んで使えるように、長机が作り付けられています。出来る限りご家族と一緒に過ごしたい、というHさまご夫婦の考えがこうしたところにも活かされているよう。四季を通じて快適に過ごすことが出来るように、机の下にはガス温水床暖房が設置されています。寒い冬でも暖かく過ごすことが出来るスペースです。
- 導入ガス機器・設備
壁面がガラス張りとなった開放的なスタディスペース。