食の支援

地域で暮らす子どもたちの心に寄り添うこども食堂

団体の活動について

団体へのインタビュー

どんな活動をしているの?

2007年、大阪市西淀川区の地域の中に、子どもが駆け込めたり、話を聞いてくれたりする場所が あったらいいなという思いで立ち上げました。どうやったらそういう場所が作れるのかを考えて、 事業立てをしていかなくてはならないことになって、「NPO」という言葉も知らない中からのスタートでした。 「子ども支援」という言葉がパソコンでヒットしない時代でした。

まずは、子どもたちがとにかく来やすい状況を作ろうと思って、まずは「文庫活動」として絵本や紙芝居を置き、 その中で学び直しが必要な子どもと出会って「寺子屋」活動を始めました。さらに、大人たちにも子どもたちの しんどい状況を知って欲しくて、「よっしゃ」という活動も始めました。

活動をはじめたキッカケは?

居場所を作る中で、子どもたちが午後5時になっても、なかなか帰ってくれないことが続いたんです。 私たちの活動場所を夕方に閉めようと思っても「今から遊びに行く」とか、中学生ぐらいになってきたら 「今からどこ行く?」っていう会話になるんですね。私たちとしては「お家に帰ろうよ」って思うんですけれど、 「家には誰もいない」「晩ごはんなんかずっとない」「昨日食べたのは夜中の2時」といった話を聞き出すと、 夜の子どもたちの状況がとても心配になってきました。まだ「子ども食堂」という名前がなかった頃に 夜間サテライト「いっしょにごはん!食べナイト?」という活動をはじめ、今でも続けています。

コロナ自粛でどんな大変さがあった?

3月にコロナのことがニュースで出はじめたなと思ったら、学校が休校になり、終業式・入学式が無くなって、 子どもたちにとっては、新しいクラスの先生も友達もわからないという状況で、新学期を迎えることに なってしまいました。さらに、緊急事態宣言も出たので、私たちの拠点も閉鎖しなければいけなくなり、 団体としての新年度の事業どころではなくなって、大変でしたね。

でも、いいこともあって、もともと、コロナの前から不登校だった子どもにとっては、みんなも学校に 行っていないということから気持ちが楽になって、その子たちが外に出てきやすくなったり、 こんな時期だからこそ、親御さんや子どもたちとの個別相談にじっくりと対応することができたり。 手厚く関わることができる時間が増えたのは、良かったなと感じています。

しかし、長期的に見ていると、しんどい子どもたちの背景が解決をしているわけではないんですね。 だから、ひとり親で働きながら子育てをしているご家庭や、親御さんの仕事の事情によっては、 どんどん食べるものが無くなってきたり、職場の環境が変わってしまったり、しんどい人が もっとしんどくなっているようです。給付金が出るまでは少し希望と元気があったけど、 給付金をもらった後の見通しがない状況の人が増えています。

これからの新しいチャレンジは?

私たちは、現場でのこども支援をメインにしているので、「3密を避けよう」と言われると、 子どもたちにできることは本当に少ないんです。そこで、学校から課題が出ているということを知って、 子どもたちに「それ、家でできる?」と聞いてみると「できへん」という子どももいたし、 プリントを失くしている子どももいたし、家ではゲームをやりたい放題やっている子もいたし。 良かったら宿題をしにおいでということで、「宿題がんばルーム」をはじめました。

さらに、小さな団体だからできることがあるだろうと考えていたとき、 西淀川区の子ども支援ネットワークの団体がそれぞれに「お弁当配り」を始められたんです。 その前向きな活動に勇気をもらって、私たちも関わりのある子どもたちに食材を配ったり、 訪問活動をしたりして、いろいろ工夫して頑張っています。

読者が踏み出せる、小さな一歩は?

大人たちの働き方、あとは、特に若い人たちの生きがいとか。私たちの社会や人生に対する 感覚が変わってきているなと感じています。あとは、学校の存在意義の中身が、 改めて問われはじめていますよね。「学校に行かなくても、なんとかなるの?」って、 先生たちも親も悩んでいると思います。

私たちができる小さな一歩としては、やはり社会の中にあるいろいろなことに、 まず自分から関心を向けることではないでしょうか。学校のこと、教育のこと、 家族のこと、働き方、子どもたちを取り巻く環境など。関心を持って見守るつもりになるだけでも、 社会にとっては大きなプラスを運んでくれるはずですよね。

ご支援ただいた寄付金の活用方法

若いボランティアたちにより多様な研修を企画したり、自ら動いてもらうプログラムを 子どもたちも交えて企画してもらったりという活動へ資金を充てたいと考えています。研修費や交通費の 確保というところが、一番私たちが苦しんでいるところです。でも、そういう費用をきちんとボランティアに 補償するようにしていかないと、若い人たちが安心して活動にも参加できないし、子どもたちに寄り添う 機会も意欲も減ってしまいます。ぜひこのような活動に皆さんのご支援を使わせていただきたいと思います。 どうか、よろしくお願いいたします。