コミュニティ支援

ひとり親家庭の中高生たちの学びを支える学習塾がある

団体の活動について

団体へのインタビュー

どんな活動をしているの?

私たち「あっとすくーる」は、主に経済的に困窮しがちなひとり親家庭の子どもたちへの 学習支援をしています。子どもたちが、勉強が苦手・嫌いな背景には、例えば、親が離婚をする時に 子どもながらにダメージを受けて、自分自身が精神的に傷ついてしまったという思いが隠れていることがあります。 それがきっかけで学校に行けなくなったとか、そこから生活環境が急変して気持ちがついていけなくなったとか、 とてもじゃないけど将来、自分が何になれるかなんて、到底思える状況じゃなかったりする。そんな子どもたちが、 実は多くいるんですね。

私たちの活動は、「勉強をする場所」の提供を打ち出しているのですが、ここに来た子どもたちへのサポートとしては、 まず心のケアだけでなく、日々の暮らしの中に少しでもホッとできる安心安全な時間や場所を作って、 そういう中で少しずつ勉強に取り組んでいくようなタイプの学習支援に取り組んでいます。自分たちは 「寄り添い型の学習支援」と呼んでいるのですが、子どもたちが抱えている課題に寄り添っていくこと。 そして、そこが解消することで自分たちでも頑張れるようになっていく。 その学習面と心の安心面をサポートさせてもらっています。

活動をはじめたキッカケは?

私自身がひとり親家庭で育ち、学生の頃に悩みを相談できる人がいませんでした。 ですから、元々、そういった悩みを話せる、子どもの支えになれる教師になりたいと思っていたんです。 大学生の頃に、ビジネスプランコンテンストに参加することになり、 当時のメンターさんからの問いかけによって、「ひとり親家庭の子どもに対して何かをしたい」 という気持ちが強いことを改めて自覚しました。

私が経済的な理由で大学進学を諦めかけたこと、その他にも困っていたことなどを見つめ直し、 「どのようなものがあれば、ひとり親家庭の子どもたちを助けることができるのだろう?」と深く考えるなかで、 「あっとすくーる」という寄り添い型の教育支援の取り組みが生まれました。

コロナ自粛でどんな大変さがあった?

もともと僕たちがやっていた学習支援の活動は、3密にならざるを得ない活動だったので、 3月からは対面での支援はストップをして、オンラインに切り替えることにしました。学校も休校で、 保護者の皆さんはコロナの状況だとしても、なかなか仕事を休めない状況にある方も多く、出勤されていくんですね。 そうなると、子どもは家で一人っきり。もちろん外出自粛と言われていた時期なので、彼らがやることはYouTubeを 見るか、ゲームをするかくらいしか無くて。僕たちの元にも、「どんどん生活リズムが崩れてきた」 という不安の声は届くんだけど、オンラインを活用したとしてもなかなか応援ができませんでした。 あの1~2ヶ月くらいはつながりを保ちつづけるぐらいが精一杯でしたね。

僕たちの「寄り添い型の学習支援」は、子どもたちからは「第2の家」と呼ばれていて、 「場所」に価値があるサポートだったんです。それができなくなったというのがものすごくきつくて、 子どもたちからも「いつ再開するの?」「まだ開かないの?」と聞かれると、ものすごくしんどかったですね。

その中でも大学生のボランティアが創意工夫をして、オンラインの中で、少しでも子どもたちとのつながりを 増やせるようにと試行錯誤してくれました。ゴールデンウィークには、大学生が主体となって、 自分たちが大学で学んでいることや趣味でやっていることを講座として紹介してくれるイベントを、 朝から夜まで企画してくれて、子どもたちの生活リズムを立て直そうとしてくれたんですよ。

これからの新しいチャレンジは?

今、新しく始めたのがYoutubeの生配信です。きっかけは休校期間で学校もお休みに なってしまって、もともと家の居心地がいい場所ではない子どもたちも多いので、 ストレスがたまっているのだろうな、悩み事も増えているだろうなと心配になって。 自分自身が中高生のときもそうだったのですが、それを相談できる相手が身近にいないんですね。 同級生に相談するには内容が重たすぎるし、休校中は先生にも相談できないし…、そうなったときには、 どんどん孤立していってしまいます。でも、Youtubeだったら「届けられる」ことも増えていくし、 「こんな風に自分たちもひとり親家庭で育って、今、こんなことをしているよ」というような存在を届けたり、 悩みの相談に乗ったりできるんじゃないかと考えました。これも、ひとり親家庭の子どもたちにとっては 大事なサポートだと信じて、スタートしています。

読者が踏み出せる、小さな一歩は?

もし、大学生の世代の方がいれば、ぜひ子どもたちを支えるボランティアとして力を貸してほしいです。 そして、社会人であれば、僕たちは年に数回、「進路企画」という会を開催していて、実際に社会人をゲストに お招きして、「どんな仕事をされているか?」「どんな人生を歩んで、そこまで来られたのか」というお話を聞くのです。 これは、大人と接する機会が少ない子どもたちにとって、将来を考えるときの材料を増やすことに役立ちます。

もし、子どもたちに「自分の仕事のことを話したい」とか、「自分も子ども時代にこんな経験をしていて、 実は苦しかったけど、今はこんな風に楽しい仕事に就きながら家族に囲まれてやっているよ」みたいな話を 聞けたりすると、自分も頑張ったらこうなれるのかなと感じてもらえると思います。今だとオンラインでの 発信も可能になってきたので、ちょっと遠方にお住まいの方でも「自分の話が役に立つなら!」と言ってくださる方とぜひともつながりたいです!

ご支援いただいた寄付金の活用方法

ご支援いただいた寄付金は、子どもたちが塾に通う費用の減額分のサポートに役立たせていただきたいです。 例えば、受験生になると、「自分の目標があって、もうちょっとで手が届くから頑張りたい・授業を増やしたい」 と考えたとしても、「でも、これ以上、親に経済的な負担をかけるのは申し訳なくてできない」。 そのような悩みを抱える子どもたちが少なくありません。そんな子どもたちのためにも、 授業料の自己負担をゼロにして授業を受けてもらうための、奨学金制度のようなものを設けていまして、 そちらにも寄付を使わせていただきます。

ひとり親家庭の子どもたちが学びの機会を得ることは、もちろん勉強だけではなくて、 人に話せない悩みを話せたりする相談相手を見つけることにもつながっていきます。 ご支援をよろしくお願いいたします。