コミュニティ支援

日本で暮らす外国人の言葉の壁を支えつづける

団体の活動について

団体へのインタビュー

どんな活動をしているの?

日本で暮らす外国人の方々が年々増えています。そうしたなかで、外国人の方はもちろん、 日本人の住民にとっても、「言葉ができない」「意思疎通ができない」 「その人がどういう文化背景で育ってきたのかわからない」。そういうことで色々なトラブルや 困りごとが起こってしまっているんですね。「翻訳・通訳」というと何か専門的なことやビジネスに 関することをイメージされると思います。しかし、外国人の方にとっては、例えば病院でお医者さんに 自分の身体の不調を伝えられないとか、お医者さんからの説明を聞いても内容がわからないとか。 そして、お医者さんにとっても、患者の大変な状況のことを説明しても伝わらないということは、 とても大きな問題になるんです。

外国人も日本人も、地域で日常生活を送る上では翻訳や通訳が必要なときがあります。 それを私たちは、「コミュニティ翻訳・通訳」と呼び、その展開を通してさまざまな状況を改善しています。

活動をはじめたキッカケは?

地域の中でも、「外国人の方はゴミ出しのルールを守ってくれない」と、よく言われています。 実際、団体として活動を始めた当初も、地元の自治会長さんからそういう相談を受けたんですね。その時に、 自治会長さんから、「ぜひ一度、ゴミ出しのルールを翻訳してくれないか」と依頼がありました。 そこで翻訳したルールの冊子を地域で暮らす外国人の皆さんに配布をすれば、大いに改善されることがわかりました。

これまでは、ルールを守らないから外国の人たちが苦手と感じていたけれど、実は、私たちが地域住民として 外国人をしっかりと受け入れることや、ルールを守ってもらえるように伝えるということが 出来てなかったんじゃないかということに、自治会長さんも地域も、気付かされたんです。

コロナ自粛でどんな大変さがあった?

普段は、企業や行政からの依頼で活動しているのですが、緊急事態宣言の中で依頼が少なくなり、 一緒に仕事をしている登録翻訳者・通訳者の仕事も無くなってしまいました。この翻訳者の中には、 地域で暮らす外国人や外国人のサポート活動をしている人たちもいて、いろいろな影響がでました。 経済が止まるというのは想像していた以上に、大きな影響があるということに驚きました。

これからの新しいチャレンジは?

私たちの団体は、阪神淡路大震災が発生したとき、情報が行き届かず不安な状況に 置かれている人たちに「情報を伝えよう」というボランティア活動がきっかけとなって生まれた団体です。 だから今回は、こういうときだからこそ留学生や技能実習生など、いろいろな形で日本に来られている 外国人の方が困っているだろうと、仲間の外国人のサポートをしている団体にも声をかけました。 登録をしている翻訳者約200人の協力のもと、外国人にとって必要な情報が行き届くように15言語以上に翻訳し、 SNSを通じて、そういう情報に自分がわかる言葉でアクセスしてもらえるような活動を展開しつづけています。

読者が踏み出せる、小さな一歩は?

外国人の方々は多分、皆さんが思っている以上に、日本社会の中で生きていくことに不安を感じています。 自分が今まで育ってきた環境とは全く違う場所で、子育てをしなきゃいけないとか、子どもたちに どういう風に教えていいのかなど、ご本人も不安を感じながら生活をしています。その時に、 言葉がしっかりと通じなかったとしても、気にかけてくれる人や相談できる人が近くにいるだけで、 地域で暮らす外国人にとって、すごく大きな心の支えになります。そして、お互いにとっても、 初めて多文化を学びあえる窓口にもなります。

もし、身近に困ってそうな方を見かけた時、例えば、ゴミの出し方がちょっと違うときなどに、 「こうするんだよ」と優しく声をかけてもらえたなら、それだけで多文化な豊かな社会づくりに つながっていくのだと思います。

ご支援いただいた寄付金の活用方法

皆さまからいただいた寄付は、外国人の方々が、言葉や文化の違いで困った時、 通訳や翻訳を通したしっかりとした情報を届けられるように、プロの翻訳者さんに 無償のボランティアではなく有償でお願いできるように活用したいと思っています。

また、今回のコロナ禍において、必要な情報をたくさん翻訳しています。そうした情報はたとえ コロナが終息した後も、外国人の方々が生活に困った時に頼れる情報として必要になると考えています。 そのため、情報をまとめてアクセスできるホームページやSNSなどでの広報に活用させていただきます。 この度のご支援、誠にありがとうございます。