CASE21
N邸は大阪・北摂の閑静な住宅地にある住まい。角地にあるために往来が多い立地条件のため、「視界や音をできるだけ遮り、開放感のある空間にしたい」とのご要望が。また子育て中の奥さまのリクエストにより「手間をかけずにすっきりと暮らす」ために可能な限り収納が設けられています。キッチンカウンターの上などのスペースも上手く活用されています。
まだ小さなお子さまがいらっしゃるため、「手間をかけずにすっきりと暮らしたい」という奥さまのご要望と様々なアイデアは、住まいのいろんな場所に活かされています。1階の室内を見渡せるキッチンは、対面式のカウンターキッチン。このカウンターの上部にある棚は、奥さまの身長にあわせて高さが設定されており、調味料の出し入れもスムーズに行えます。雑然としがちなカウンターまわりもスッキリ。リビングからは見えないので、急なお客さまなどの際にあわててキッチンまわりを片付ける…ということもありません。
Nさまのご要望であった「外部からの視線や音をできるだけ遮り、開放感のある空間」とするため、窓の位置が高めに設定されています。この窓からは道路の向かい側にある大きな桜の木を見ることができ、春には満開の桜を借景として楽しめるといいます。またリビング横にあるウッドデッキも周りを囲いながらも光が入るように工夫され、明るく開放的なリビング・ダイニングとなっています。
リビングとダイニングは間仕切りを設けることで、つながりのある空間ながらも雰囲気の違った空間に。それぞれにガス温水床暖房が設置されています。
天井が高く、自然光が差し込む開放感のある玄関ホール。玄関まわりにも収納がたっぷり。ステップを設けることで、出したままになってしまう普段履きの靴を隠すことができるほか、腰をかけて靴を履けるのでお子さまが玄関に座り込んでしまうこともありません。奥さまがブーツなどを履いたりする際にも大活躍しているそう。
1969年兵庫県神戸市生まれ。1993年修成建築専門学校建築工学科卒業。株式会社市来建築設計事務所勤務を経て、2000年一級建築士事務所actor設立。2003年i建築研究所に社名変更。一級建築士。