CASE28
普段お忙しいご主人さまが休日にゆったりと過ごしながら、リビングでワインを楽しむ、というキーワードから創られた住まい。また奥さまが時間を過ごすことの多いキッチンをメインとした設計にもなっています。施主のKさまの「省エネにつながり、環境にも優しいので」とのお考えから、家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファーム」を採用し、省エネに配慮した住まいとなっています。
週末にご家族とゆったりと過ごす集いの場所であるリビング・ダイニングは、ワインがお好きだと言うKさまご夫婦をイメージして、白を基調として、アクセントカラーに天井の梁などにボルドーが配色された空間となっています。センターオープンのサッシを開くと、広々としたウッドデッキへとつながり、明るい光を室内にもたらしてくれます。このサッシをはじめ、ガラスには複層ガラスが用いられており、1年を通じて室内温度を快適に保ち、省エネにつながる配慮がされています。また、ダイニングの片隅にはテーブルが作り付けられており、パソコンなどがおけるスタディスペースとしても活用することができます。
普段奥さまが過ごす時間の長いキッチンがフロアのメイン。対面式キッチンでフロアを一望できると同時に、回遊動線でリビング・ダイニングと浴室・洗面・作業室の水まわりへの移動がスムーズに行えます。白を基調とした、ダークブラウンのフロアの落ち着きのあるスペースに、リビング・ダイニングにも使われているボルドー色のアクセントが華やかな印象をもたらすキッチンとなっています。キッチンカウンターの前に階段が配置されているため、朝お子さまが子ども部屋から降りてきた時などは、家事をしながらすぐに声をかけてあげられるようになっています。
広々としたワンフロアの子ども部屋は、将来のライフスタイルにあわせてセンターに間仕切りを設けて二つに分けることも可能。白の壁と天井、ダークブラウンの床と建具で落ち着いた雰囲気のあるスペースとなっていますが、天井の一部にブルーを配色し、またロフトのフロアにはオレンジ色の床材を敷くことで照明によって、天井が柔らかなオレンジ色に照らし出される工夫がなされています。ロフトの壁の奥は大容量の屋根裏収納となっていて、お子さまの成長によって荷物が増えた時にも対応できるようになっています。
1973年兵庫県淡路島生まれ。1996年神戸大学工学部建築学科卒業。2007年株式会社イフラヴァ設立。一級建築士。