CASE59
田園風景が広がる姫路市の住宅街の一角にある「姫路市飾磨のイエ」は、店舗内装業を営むYさまが、長年仕事を通じたおつきあいのある建築家中郷洋次さんとともに「これまでやったことがない、面白いものを」と、色んなアイデアを出し合い、創り上げた住まいです。打ち合わせの際には、「Facebook」を用いるなど、新しい試みがなされたとのこと。
カラフルなモザイクタイルが特徴的なキッチンは、「キッチンから水まわりまでの動線を確保すること」「大容量のパントリーを設けること」という奥さまのご要望をかなえながらも、ご主人であるYさまの「かっこいい住まい」という思いを実現したスペース。フロア部分には、ガス温水床暖房が設置されており、「当初はキッチンへの設置を考えていませんでしたが、実際に使ってみると、とても快適で、『設置していてよかった』と実感しています。」と奥さま。
「かっこいいんじゃないか」という発想で、和室の床板に用いられたのは、ヘアライン加工のステンレス。「木材を用いるのが一般的ですが、やってみよう、ということになって」というYさまですが、奥さまは出来上がった床の間を目にした時は、とても驚いたと言います。
絵を描くのが得意、とおっしゃるお二人のお子さまの部屋の壁紙は、それぞれのお子さまが選んだ、スペイン製の壁紙が。「それぞれの趣味や個性が顕れた壁紙をチョイスしたと思います。自分たちが描いた作品を飾ることも考えたのではないでしょうか」とYさま。お子さまの個性を尊重した空間づくりとなっています。
1973年 兵庫県淡路島生まれ。
1996年 神戸大学工学部建築学科卒業。
2007年 株式会社 JIHLAVA&Co.設立。