CASE77
「囲んで集う」をコンセプトに、みんなが集える大きなテーブルが住まいの中心となっている「囲炉裏の住宅」は、60代のご夫婦のための住まい。実際に囲炉裏は設けていませんが、多くの人が集える空間としてイメージしたプランニングとなっています。
吹抜けとなったテラスを囲うように配置されたリビング・ダイニングと和室には、それぞれ大きな開口が設けられており、サッシを開けるとひと続きとなる、明るく開放的な空間が広がります。テラスに外壁を設けることで、交通量の多い道路や近隣のマンションからの視線などにも配慮。テラスを通じて、光と風が室内にもたらされ、明るく開放的なリビング・ダイニングは、視線の抜け感や空間のつながりを重視されており、和室との間仕切は縦格子の引き戸になっています。
玄関横に配置されたキッチンは、玄関につながる扉から直接出入りすることができるため、買い物などから帰宅した際にも、部屋を通らずに荷物を持って、そのままキッチンに入ることができるようになっています。
シンクと作業スペースの前面には、ダイニングにつながる開口が設けられているため、独立した空間ながらも室内の様子がキッチンからも見ることができます。
バルコニーを通じてつながる2階部分は、ご夫婦の寝室。それぞれのスペースが廊下だけでなく、半屋外のバルコニーと内部のウォークインクローゼットがつながった空間になっています。この回遊動線によって、それぞれの部屋に行き来がしやすく、お互いの気配を感じながら、それぞれのプライベートを尊重した空間創造がなされています。
私どもでは、光と風など自然の摂理を味方につけ、自然と寄り添い暮らす家をご提案しています。機能美を追求したデザインと環境を取り込む優れたコンセプトワークが評価され、建築デザインに関する賞を多数受賞(「LIXILメンバーズコンテスト2013」準大賞など)。設計はもちろん、施工監理からアフターメンテナンスまで、住まいづくりをトータルサポートします。近畿一円の土地探しやファイナンシャルプランナーを交えた資金計画相談にも対応しています。