CASE79
大阪平野を一望することのできる、丘陵地にある閑静な住宅街の一角に建つ「苦楽園M邸」。12mのカウンターのあるキッチンを中心に、家族のつながりを大切にした住まいとなっています。
新築当初は中庭であったスペースに増築したリビングは、Mさまが大切にされているテーブルセットを活かした空間を創りたい、というご要望から生まれた空間。高台からの眺望が楽しめる、開放的なものとなっており、お客さまを出迎えるための、ゲストスペースとして利用されているのだとか。
ワークスペースを兼ねた12mのカウンターのあるキッチンは、この住まいの中心的な存在。作業場としてだけでなく、二人のお子さまのためのスタディスペースにもなっています。吹抜けの開放的な空間となっており、ご家族がくつろぐことができるスペースです。
新築時にはフリースペースであった空間と寝室に間仕切壁を設け、二人のお子さまの専用スペースを確保。将来、お子さまが独立した後には壁を撤去し、広い空間に戻せるため、ライフスタイルにあわせたフレキシブルな空間活用ができるようになっています。
1968年 東京生まれ。1991年 早稲田大学理工学部建築学科卒業。1993年 早稲田大学大学院建築史研究室修了。1993〜2001年 株式会社竹中工務店設計部。2002年 志柿敦啓建築設計事務所設立。2009年〜 近畿大学 非常勤講師(前期)。