CASE90
明石海峡を望む高台にある住宅地の一角に建つ「海 望む家」は、その名前の通り、目の前に広がる瀬戸内海の景観を室内にとりこんだ住まい。
大きな開口を設けて、明石海峡大橋の素晴らしい眺めを満喫できる住まいながらも、外部からの視界を配慮した工夫がなされたものとなっています。
大きな開口のある2階のリビング・ダイニングは、目の前に広がる景色を、どこにいても眺めて暮らすことができる、この住まいの中心となるスペース。開口部分の柱やサッシをできるだけ目立たないものとすることで、リビング・ダイニングとベランダがつながった、一体感のある開放的な空間になっています。
奥さまの目の高さを考慮し、床の高さが調整されているキッチンは、室内と外の風景が一望できる空間。家事動線も配慮されており、キッチンからパントリーを通って、洗面などの水まわりスペースやリビング・ダイニングに行き来しやすく、最短距離で移動できるようになっています。
リビング・ダイニングとほぼ同じ広さのベランダは、ソファでくつろいだり、バーベキューパーティを開いたりできるゆとりのある空間。ベランダや室内からの眺望を考慮しながら、外部からの視線を遮るため、ベランダの腰壁の高さを施工時に調整。ソファや椅子に座って外を眺めると、道路だけでなく、街並みも壁に隠れて自然の風景だけが目に映ります。
1972年兵庫県姫路市生まれ。1995年広島工業大学建築学科卒業。設計事務所などを経て、2001年Studio tanpopo-gumi 設立。
1972年岡山県倉敷市生まれ。1995年広島工業大学建築学科卒業設計事務所などを経て、2001年Studio tanpopo-gumi 設立。