トイレは快適で安全、そして清潔であることが重要です。年をとっても安全にトイレに行けるよう、寝室とトイレの距離はできるだけ短くしておきましょう。また便座から立ち上がる時につかめるように、手すりを取り付けておくことも大切です。
トイレで特に注意したいのが、床材選びです。トイレはアンモニアや強力な洗剤が飛び散る場所ですから、通常のフローリングではすぐ染みになってしまいます。掃除がしやすいように、便器まわりを一枚でカバーできるような大型セラミックタイルや、掃除がしやすい塩ビシート、トイレ用にコーティングされたフローリング材がおすすめです。
トイレはお客さまも使う機会が多い場所ですから、小さな応接間としてのしつらえもしておきましょう。壁に小さな手洗いや鏡、壁付け照明などを取り付けておけば、ミニ化粧コーナーとして使っていただくことができます。
尾間 紫(おま ゆかり)/一級建築士事務所 Office Yuu 代表
(社)日本インテリアデザイナー協会 正会員、一級建築士。インテリアプランナー、インテリアコーディネーター、マンションリフォームマネジャー、住まいのリフォームコンクール優秀賞など。