幅4m弱×奥行き18m弱という細長い立地条件に立つT邸は、道路に面した南面はすべてガラス張りになった、白と黒のスタイリッシュな外観の住まい。細長い立地を最大限に活かすため、スキップフロアとなった地下1階・地上3階の4層構造になっており、狭さを感じさせない開放感のある空間を実現しています。
所在地/大阪府
家族構成/夫婦
計画/有限会社藤原・室建築設計事務所 藤原慎太郎・室喜夫
構造・規模/鉄骨造・地下1階+地上3階建
敷地面積/70.44m2
建築面積/42.61m2
延床面積/108.35m2
設計期間/2006年9月〜2007年5月
施工期間/2007年6月〜2007年12月
- 藤原慎太郎(ふじわらしんたろう)さん<写真右>
- 1974年大阪府生まれ。1997年近畿大学理工学部建築学科環境デザインコース卒業。1999年近畿大学大学院工学科建築科卒業。2002年藤原・室建築設計事務所設立を経て、2004年有限会社藤原・室建築設計事務所に改組。
- 室喜夫(むろよしお)さん<写真左>
- 1974年愛知県名古屋市生まれ。1999年近畿大学理工学部建築学科環境デザインコース卒業。2002年藤原・室建築設計事務所設立を経て、2004年有限会社藤原・室建築設計事務所に改組。
1階の玄関近くに配置された浴室は、建物の一番奥に造られた中庭を眺めることのできるようになっています。建物のイメージカラーである黒と白は、この空間にも取り入れられ、庭に植えられた植栽のグリーンがアクセントカラーとなっています。洗い場と浴槽が縦長に並んだユニークな配置ながら、その奥行きによって狭さを感じさせることがありません。
- 導入ガス機器・設備
中庭を眺めながら、くつろぎのバスタイムを満喫できるスペース。
「正面に吹き抜けがあって、お気に入りの場所のひとつ」と奥さまがおっしゃる洗面スペース。棚のように見える洗面台は、ステンレスの板を傾斜させて造られたオーダーメイド。傾斜の低くなった右側に排水口が設けられており、水を使わない時は洗濯物の仮置き場としても利用することが出来ます。この絶妙なアイデアは、最大限に空間を有効利用するために考えだされたものです。
- 導入ガス機器・設備
傾斜をいかしたユニークな形状のシンクのある洗面スペース。