奈良の市街地にありながらも、古い街並みが残るY邸。現在はセカンドハウスとして使用されている住まいですが、将来的には、ここでゆっくりと古都の暮らしを楽しむ終の棲家として建てられました。そのため、今後車いすの生活になった時のことも考慮して、1階に水まわりを集約。夏でも涼しく快適に暮らすために風通しも考えられています。
所在地/奈良県奈良市
家族構成/ご夫婦
計画/有限会社ミサオケンチクラボ 三竿創・三竿佐喜子
構造・規模/木造・地上2階建
敷地面積/87.92m2
建築面積/59.45m2
延床面積/102.67m2
設計期間/2006年5月〜2007年7月
施工期間/2007年10月〜2008年4月
- 三竿創(みさおはじめ)さん<写真左>
- 1969年大阪府生まれ。1996年京都工芸大学工芸学部造形工学科建築Iコース卒業。有限会社三竿修一建築研究所を経て、2005年ミサオケンチクラボに合流。2011年有限会社に改組。代表取締役に就任。2011年大阪ガス住宅設計アワード特別賞受賞。
- 三竿佐喜子(みさおさきこ)さん<写真右>
- 1970年兵庫県生まれ。1991年京都工芸大学工芸学部造形工学科インテリアデザインコース卒業。株式会社松村組、有限会社林英雄建築設計室、株式会社遊を経て、2003年ミサオケンチクラボ設立。
お料理が好きだとおっしゃる奥さまがこだわったガスコンロのあるキッチンは、白を基調とした明るい空間。火加減を見ながら料理をする奥さまのお気に入りは機能もシンプルな「+do」。壁面などのお手入れがしやすいようにステンレスパネルを取り付けし、お掃除もらくにできるようになっています。冬場は足下から冷えないようにガス温水床暖房が設置されています。
- 導入ガス機器・設備
こだわりのガスコンロのあるキッチン。
水まわりを集約した1階のメインとなっているリビング・ダイニング。奥の畳敷きのスペースは一段高くなっており、車椅子での生活にも対応できるように工夫されたスペース。車椅子の乗り降りが楽にできるように、腰をかけられる高さに設定されており、寝室としても利用できるように引き戸式の間仕切りが取り付けられています。壁面の作り付けの収納だけでなく、床下にも収納スペースが。リビング・ダイニングのフロアには全面にガス温水床暖房が備えられています。
- 導入ガス機器・設備
和室とつづき間のリビング・ダイニング。柔らかな光が差し込むオープンな空間。