東京都内の古くからある住宅地の一角にある「Akatuki House」は建築家・今野暁史さんの自邸。大きな一軒の住宅に見えますが、アプローチを隔てて親世帯・子世帯が別の住まいである二棟の建物となっています。お互いの気配をかんじることのできる距離感とお互いのライフスタイルにあわせた独立性をもつこの住まいは、それぞれのプライバシーを尊重できる次世代の二世帯住宅となっています。
所在地/東京都
家族構成/(子世帯)夫婦+お子さま2人(親世帯)お母さま+お姉さま
計画/Akatuki Design 今野暁史
施工/株式会社参創ハウテック
構造・規模/(子世帯)木造SE構法2階建 (親世帯)木造軸組構法2階建
敷地面積/(子世帯)112.72m2 (親世帯)68.75m2
建築面積/(子世帯)53.12m2 (親世帯)43.62m2
延床面積/(子世帯)99.41m2 (親世帯)80.18m2
設計期間/2008年1月〜2008年8月
施工期間/2008年9月〜2009年3月
- 今野暁史(こんのさとし)さん
- 1977年埼玉県生まれ。2000年横浜国立大学建築学科卒業後、ハウスメーカー、デザイン事務所、設計事務所にて集合住宅・戸建住宅・別荘・公共建築などの建築物に携わる。2009年Akatuki Design一級建築士事務所設立。2010年東京ガス主催「住まいの環境デザイン・アワード」受賞。
- ■AkatukiDesign(アカツキデザイン)一級建築事務所
親世帯は、お母さまのことを考え段差のないバリアフリーの住まいに。リビングとひとつづきとなった和室は、地窓と雪見障子となっている庭に面したサッシからの光で明るく広がりのある、ほっと安らげる空間となっています。庭を介して子世帯とつながっているため、敷地の外にでることなくお互いに行き来ができるようにもなっています。それぞれの世帯の存在を感じながらも、ほどよい距離感をもうけることで、お互いのプライベートを尊重しながらも、オープンなつながりを持つように配慮されています。
リビングとひとつづきの和室は、庭からの光で明るくほっとできる空間。