お子さま4人を含む7人の大家族が暮らす家。最大2mあまりの高低差のある敷地の条件を活かし、周辺環境にも配慮した設計で通風や採光なども工夫されています。間仕切りの少ないオープンな空間設計に、細やかな心配りとアイデアで「永く住み続ける家」という施主さまのご要望を実現したおおらかで、心地よい住まいとなっています。
所在地/奈良県
家族構成/夫婦+奥さまのお姉さま+子ども4人
計画/長谷川設計事務所 長谷川総一
施工/株式会社市川工務店
構造・規模/RC造・地下1階+木造・地上2階
敷地面積/240.07m2
建築面積/107.68m2
延床面積/183.19m2
設計期間/2009年5月〜2010年1月
施工期間/2010年2月〜2010年9月
- 導入ガス機器・設備
- 長谷川総一(はせがわそういち)さん
- 1979年京都工芸繊維大学卒業。1992年長谷川設計事務所創立。1992年21世紀KOBEの住まいコンクール優秀作品賞、2006年E・家・くらし住まいの設計コンテスト優秀賞、2011年日事連建築賞奨励賞、2011年大阪ガス住宅設計アワード最優秀賞 受賞
- ■長谷川設計事務所
無垢材や白いしっくい壁のぬくもりのある吹き抜けの大空間となったリビング・ダイニングは、庭のデッキへとつながる明るくて開放感あふれる空間。3.8mの大テーブルは二分割することができ、収納も可能。目的に応じて、自在に変化する室内が特徴的です。1.2mと通常よりも長くなっている軒と庭に植えられた落葉樹によって、季節ごとに変化する南側からの日差しを上手く調整する工夫も。夏には強い直射日光を遮り、冬には柔らかな陽の光が部屋に差し込むようになっています。また通風や吹き抜けとなっているリビングの天井に取り付けられたファン、そしてガス温水床暖房の採用で1年を通じて、快適な居住環境を実現しています。リビングの角の「登り棒」はユニークで、お子さまたちに大人気です。
- 導入ガス機器・設備
3.8mの大テーブルを収納すれば、リビングが広い和室の空間に。
南側の角に配置されたキッチンは、Siセンサーコンロが装備されたアイランドタイプとなっており、家の中だけでなく、庭で遊ぶお子さまの姿を見守れるようになっています。背面の壁部分とキッチンカウンターの下部が大容量の収納となっているため、調理器具や食器をはじめ、身の回りのさまざまなものをすっきりと片付けることができます。壁面収納の扉はセミオープンタイプで、使い勝手と見せ方が配慮されています。キッチンのフロア部分にもガス温水床暖房を採用。またキッチン上部が吹き抜けとなっており、上部の窓の開閉によって排熱にも考慮。快適で、使い勝手も抜群のキッチンです。
- 導入ガス機器・設備
排熱や足下の冷えを考慮したキッチン。大容量の収納で、使い勝手も抜群。