「リビングとひとつながりとなった、広々としたデッキのあるリビングがほしい」という施主さまのご要望が、家の半分をデッキにしてしまうという大胆なレイアウトによって実現。家の東西を斜めに切り取ったかのように配置された屋外のデッキと屋内のリビングが、まさにひとつの空間のように感じられます。
所在地/大阪府河内長野市
家族構成/ご夫婦+お子さま1人
計画/藤原・室建築設計事務所
構造/木造一部鉄骨造
建築面積/129.46m2
延床面積/142.24m2
設計期間/2010年1月〜2011年1月
施工期間/2011年6月〜2011年12月
- 室 喜夫(むろよしお)さん<写真左>
- 1974年愛知県生まれ。1999年に近畿大学理工学部建築学科卒業。2002年に藤原さんと共に、藤原・室建築設計事務所を設立。
- 藤原 慎太郎(ふじわらしんたろう)さん<写真右>
- 1974年大阪生まれ。1997年に近畿大学理工学部建築学科卒業後、1999年に近畿大学大学院工学科建築科卒業。2002年に室さんと共に、藤原・室建築設計事務所を設立。
家の東西を斜めに切り取ったかのように配置された全面ガラスの扉を挟んで、屋外デッキと一体化したようなリビング・ダイニング。リビングの上部を吹き抜けにすることで、縦方向の開放感を出しながらも、2Fに設けられた開口部の開閉によって、空調設備に頼らなくても、夏は涼しく冬は暖かく快適に過ごせるという工夫がなされています。またダイニングやキッチンは、天井を低くしてリビングと差別化しながらも、壁と一体化した引き戸の開閉によって、空間に可変性を持たせることで、それぞれ独立しながらも繋がっているように感じられます。
- 導入ガス機器・設備
吹き抜けになった2階部分の開口部を開閉することで、室内の空気の流れを調整します。