「とにかくお洒落に」を一番のコンセプトにしたN邸は、狭小地という限られたスペースを有効活用したスキップフロアの住まい。「いずれは1階部分をカフェにするかもしれない」というNさまのご希望を考慮して、大きなカウンターのある1階のフロアは、全面ガス温水床暖房を埋設したモルタルの土間スペースとなっています。浴室やトイレなどの水まわりの壁をガラス張りにするなど、斬新なデザインが特徴的です。
所在地/兵庫県神戸市
家族構成/夫婦+子ども2人
敷地面積/43.84m2
建築面積/32.30m2
延床面積/81.70m2
設計期間/2011年12月〜2012年9月
施工期間/2012年10月〜2013年3月
- 榊原節子(さかきばらせつこ)さん
- 1970年愛知県生まれ。1993年名古屋大学経済学部卒業後、東海旅客鉄道株式会社(JR東海)入社。2005年からarte空間研究所勤務を経て、2009年榊原節子建築研究所設立。第6回真の日本のすまい住宅金融支援機構理事長賞、2012年第28回住まいのリフォームコンクール優秀賞受賞、SDレビュー2013入選など受賞。
- ■榊原節子建築研究所
2階にある浴室やトイレ・洗面などの水まわりスペースは、壁をガラス張りとすることで、圧迫感の少ない室内空間を構成しています。トイレや浴室を使用する際には、ロールスクリーンで目隠しをしているとのことですが、使用をしていない時には、水まわりスペースに設けられた窓からの光や風を室内に採り込むことができるようになっています。スッキプフロアとなっているため、キッチンやリビングにいるご家族の気配を感じながらも、視線をずらすことができるようになっています。
- 導入ガス機器・設備
閉ざされた空間となりがちな水まわりスペースをガラス張りにすることで、圧迫感が少なくなっています。