2023/8/10(更新日:2023/10/2)
電気代の計算方法を把握することは、電化製品の使用量などを見直し、毎月支払っている電気代を節約するためにも必要です。計算方法を理解して電気代を予測できるようになれば、より計画的に電気代の節約ができるでしょう。
この記事では、電気代の計算方法や内訳の見方、電気代の平均額などを紹介します。ぜひ電気代を節約する際の参考にしてください。
- 目次 -
毎月請求される1ヶ月の電気代は4つの料金で構成され、以下の式で計算します。
電力量料金、燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金は、それぞれ「単価(円/kWh)×1ヶ月の電気使用量(kWh)」で計算します。各料金の詳細は後述します。
1ヶ月の電気代とあわせて各電化製品の電気代を知りたいときは、以下の式で計算できます。
「消費電力」とは、電化製品を使うときに消費する電力のことで、基本的には電化製品のカタログや仕様書に記載されています。しかし、カタログや仕様書に記載されている消費電力は最大値で、電化製品の種類によって異なることに注意しましょう。
なお、消費電力をもとに電気代を算出する際は「W(ワット)」を「kW(キロワット)」の単位にする必要があるため、Wで表示されている場合は「W÷1000」で変換します。
たとえば、900Wの場合は900W÷1000=0.9kW、600Wの場合は600W÷1000=0.6kWとなります。
また、電化製品を1時間使ったときの消費電力の量は、消費電力量(kWh)といいます。
「料金単価」とは、1時間にかかる電気料金の単価で、電気の契約メニューによって異なります。電気代の内訳などに記載されており、たとえば、大阪ガスのスタンダードな料金メニューである「ベースプランA-G」の料金単価は、最大27.83円です。
節約するためには、主に使用する電化製品の電気代を計算して、使用量を見直すのもいいでしょう。
前述したように、電気代は主に下記4つの料金で構成されており、これらの合計料金が電気代として請求されます。
以下では、上記の4つがどのような料金なのかを詳しく解説します。
基本料金や最低料金は、メニューを契約するうえで必ず支払う必要がある固定料金のことです。
「基本料金制」は、契約しているメニューに応じて基本料金が決まります。
一方で、「最低料金制」は1契約あたりの最低料金が決められており、その中には一定の電力量料金が含まれています。その最低料金を超えた場合は、使った電力量に応じて料金が上乗せされるという仕組みです。
どちらの料金体系が多いかは住んでいる地域によっても違い、たとえば、関西エリアでは多くのご家庭で「最低料金制」の料金メニューが採用されています。
電力量料金は、使った電力量に応じて生じる料金です。一般的には1kWhに対して料金単価が設定されています。
多くの場合、料金単価は電力量に応じて3段階に分かれており、電力を使う量が増えるほど単価が高くなるという仕組みです。第1段階は生活に必要不可欠な部分として割安な料金単価、第2段階は平均的な料金単価、第3段階は割高な料金単価と、段階ごとに1kWhあたりの電力量料金単価が変化していきます。
燃料費調整額は、火力発電に用いる燃料の価格変動を電気料金に反映させたものです。
発電方法によりますが、発電をするためにはLNG(液化天然ガス)をはじめとした燃料を仕入れる必要があります。仕入れにかかる費用は油価や為替などにより毎月変動し、費用が基準価格よりも低い場合は電気代から減算、高い場合は加算される仕組みです。
再生可能エネルギー発電促進賦課金とは、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」によって電力の買い取りに要した費用を、電気を使っているすべての方が負担するものです。
固定価格買取制度は、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーで発電した電気を一定期間電力会社が買い取る制度です。
現在支払っている電気代が高いのか、それとも高くないのか判断に悩む場合は、電気代の平均額を参考にするといいでしょう。ここでは、総務省が行った家計調査のデータをもとに電気代の平均額を世帯人数別、季節別に紹介します。
世帯人数1〜5人別の電気代の平均額は下記のとおりです。
世帯人数 | 1ヶ月あたりの電気代の平均額 |
---|---|
1人 | 6,808円 |
2人 | 11,307円 |
3人 | 13,157円 |
4人 | 13,948円 |
5人 | 15,474円 |
上表から、結婚や出産などにともない世帯人数が増えることによって、電気代も上がっていることがわかります。ご自身の世帯の人数にあわせて目安を確認してみてください。
続いて、季節別の電気代の平均額を紹介します(※1)。
時期(2022年4月〜2023年3月) | 1ヶ月あたりの電気代の平均額(2人世帯の場合) |
---|---|
4月 | 12,490円 |
5月 | 10,463円 |
6月 | 9,019円 |
7月 | 8,820円 |
8月 | 10,762円 |
9月 | 11,757円 |
10月 | 11,271円 |
11月 | 10,274円 |
12月 | 11,185円 |
1月 | 15,130円 |
2月 | 16,478円 |
3月 | 15,122円 |
上表から、エアコンなどの電化製品の使用状況や料金基準の変化も影響し、季節によっても電気代の平均額が変わることがわかります。また、夏よりも冬の方が電気代は高くなっています。
なお、電気代は使ってから代金を支払うまでに1ヶ月程度のずれが発生するため、上表7月の電気代は6月分など、実際にはその前月の使用量が影響していることを意識するといいでしょう。
また、世帯人数や季節以外にも、地域やライフスタイルなどのさまざまな要因によって電気代が変わることは、把握しておきましょう。
毎月支払っている電気代が高くて悩んでいる方は、この機会に節約に取り組んでみましょう。電気代を節約するには、電化製品の使用量を減らすなどの方法もありますが、ここではより効果的に電気代を減らす方法として、主に下記2つの方法を紹介します。
電力会社によっては各種割引を利用することが可能です。
たとえば大阪ガスは、電気とガスをまとめて契約したうえで「新生活応援プラン」に申込むと、電気基本料金がずっと無料になる「新生活セット割」が適用されます。
割引の有無や割引サービス内容は各電力会社で異なるので、電気代を節約したい方はチェックしてみてください。
また、手軽に電気代を節約したいなら、電気の契約メニューを見直すというのもひとつの手段です。より安い契約メニューに切り替えれば、毎月の電気代を無理なく節約できます。
契約している電力会社におトクな契約メニューや割引サービスがない場合は、契約先の切り替えを検討するのもひとつの方法です。
2016年から電力の小売全面自由化がはじまったことで、消費者の方々は契約する電力会社を自由に選ぶことができます。
電力会社を切り替えてよりおトクな契約メニューやサービスを利用すれば、電気代を手軽に節約できるでしょう。
手続きの手間がかかることから「電気の切り替えは面倒」とイメージされやすいですが、多くの場合はかんたんに切り替えが可能です。
たとえば、大阪ガスに切り替えいただく場合は、解約手続きや切り替え費用、工事なしで契約先を切り替えられます(※2)(※3)(※4)。
紹介した節約方法を試したうえで、電化製品の使用料などを意識すると、さらなる節約効果も期待できるでしょう。
電気をたくさん使うご家庭で電気代を節約したい方には、大阪ガスの「ファミリー応援プラン(※5)」がおすすめです。
ファミリー応援プランは、たくさんの電気を使いたい方に向けたメニューです。電気をたくさん使う方ほどおトクになるのが特徴で、電力量が増えやすいファミリー世帯の方には特に向いています(※6)(※7)。
1ヶ月の電気代は、「基本料金または最低料金(円)+電力量料金(円)+燃料費調整額(円)+再生可能エネルギー発電促進賦課金(円)」の式で計算します。
また、各電化製品の電気代は、「消費電力(kW)×使用時間(h)×料金単価(円/kWh)」の式で計算ができます。ただし、消費電力を正確に把握するのは難しいので、計算結果はあくまで参考程度にとどめましょう。
電気代を把握したうえで、節約するには、契約メニューや電力会社の切り替えが効果的です。おトクに契約できる電力会社を探している方は、ぜひ「大阪ガスの電気」をご検討ください。
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