最近では睡眠の「質」の大切さが重要視されるようになっています。質のいい睡眠は心と体を癒し、翌日の活力を養います。良質な睡眠がとれる寝室の環境づくりをしていきましょう。
質の高い睡眠をとるには、眠る時は暗く静かに、目覚めたら明るくというメリハリです。寝室の照明器具はやわらかな光を放つタイプを選び、ベッドに横になった時に目に直接光が入らない位置に取り付けましょう。西日と朝日の対策も重要です。夏の強い西日をカットするだけでなく、早朝から強い朝日が入ってくる東の窓にも遮光や断熱対策をしておきましょう。
安全対策も忘れずにしておきましょう。部屋の中が暗くてもつまずかないように、床に段差は作らない、夜中にトイレに行く時に安全なように常夜灯を準備しておく、移動の際身体をぶつけないようできるだけ家具は置かないこともポイントです。寝室はクローゼットや壁面収納などの作り付けの家具にしておけば、地震対策にもなり安全性が高まります。
尾間 紫(おま ゆかり)/一級建築士事務所 Office Yuu 代表
(社)日本インテリアデザイナー協会 正会員、一級建築士。インテリアプランナー、インテリアコーディネーター、マンションリフォームマネジャー、住まいのリフォームコンクール優秀賞など。