キッチンは機能も大切ですが、思ったより長時間を過ごす場所ですから、居心地のいい部屋にしておきましょう。通風勝手口を使って風通しをよくしたり、床暖房を設置しておけば、暑い夏の日の夕方や寒い冬の朝も快適にキッチンに立てるようになります。
使いやすいキッチンのレイアウトは生活スタイルによっても変わります。ひとりで料理に没頭したり凝った料理をしたりしたい人は独立型キッチン。毎日忙しい人は効率的なオープンキッチン。家族とおしゃべりしながら楽しく料理をしたい人は対面型キッチンなど、自分たちの暮らし方にあったキッチンレイアウトを探しましょう。
キッチンの使い勝手をよくする収納の秘訣は、アイテムを種類で分けるのではなく使用頻度で分けて収納することです。例えば、毎日使うまな板や包丁、フライパンなどをまとめて近くに収納すれば、移動することなくサッと出してパッとしまえるようになります。高すぎて使い難い吊戸棚は、手元まで降りてきてパッと出し入れできるダウンフォール式にしておけば、普段使いの収納として活躍してくれるようになります。
コンロもSiセンサーコンロなら、炊飯等多彩な機能に対応。グリルで魚を焼くだけでなく、野菜の下ごしらえやパンのトーストなど幅広く使えるので、いろんな調理家電を置く必要がなくなり、スペースを広く使えます。
尾間 紫(おま ゆかり)/一級建築士事務所 Office Yuu 代表
(社)日本インテリアデザイナー協会 正会員、一級建築士。インテリアプランナー、インテリアコーディネーター、マンションリフォームマネジャー、住まいのリフォームコンクール優秀賞など。