子どもはどんどん成長するものです。部屋もそれに伴って成長させてあげましょう。子どもの持ち物は成長と共に量が増えるだけでなく、収納するモノの種類も変化します。例えばたたんでしまっていた服から吊るす服へ、おもちゃから本へ、使いやすい棚の高さも変わります。子どもと一緒に成長できるよう、棚は自分で簡単に動かせるようにしておくなど、子どもと一緒に成長できる収納にしておきましょう。
子ども部屋を孤立させない工夫も大切です。簡単なアイデアの1つとして、外から部屋の中の気配を伺えるよう扉にガラスを入れる、間仕切り壁に室内窓を取り付ける方法もあります。ただし内側からカーテンを付けるなどをして、子どものプライバシーを守りつつ、密室化を防ぐ工夫をしていきましょう。
子ども部屋が必要な期間は、意外と短いものです。役割を終えた子ども部屋を再利用できるよう、間仕切り壁は可動にしておく、造作家具は分解移動できるようにしておくと、将来の生活スタイルの変化に対応しやすくなります。
尾間 紫(おま ゆかり)/一級建築士事務所 Office Yuu 代表
(社)日本インテリアデザイナー協会 正会員、一級建築士。インテリアプランナー、インテリアコーディネーター、マンションリフォームマネジャー、住まいのリフォームコンクール優秀賞など。