ガスコンロの火がつかない9個の原因と対処法|最初に確認すべきポイントを解説
編集者:【大阪ガス】Daigasコラム編集部
ガスコンロの火がつかなくなる原因は、電池が切れたり元栓を開け忘れたりとさまざまです。料理をする際に火がつかないと、場面によっては焦ってしまう可能性があります。
実は「電池切れ」などの単純な理由が原因で、すぐに解決するかもしれません。
本記事では、ガスコンロの火がつかない原因とその対処法について解説します。「故障かな?」と疑う前に、本記事を参考に原因を探ってみてください。
記事の後半では、日常のお手入れによる予防法もご紹介します。
目次
ガスコンロの火がつかなくなったら点火音を確認

ガスコンロの火がつかなくなったとき、まず確認したいのが「点火音」です。
「チチチ」というスパーク音が鳴るか鳴らないかで、原因と対処法が異なります。各状況を詳しく見ていきましょう。
「チチチ」という点火音が聞こえる
点火音は聞こえるのに片方のバーナーだけ点火しないときは、バーナーキャップが原因の可能性があります。
バーナーキャップのずれやキャップ本体、点火プラグに汚れや水滴があると、ガスが正常に流れなかったり、火花が発生しなかったりするためです。
すべてのバーナーで点火せず「チチチ」と鳴っても小さい音である場合は、電池の残量不足が考えられます。
「チチチ」という点火音が聞こえない
コンロの火がつかず、点火音も聞こえないときには、以下の3つの原因が考えられます。
- 電池の残量が不足している
- 電池が正しく設置されていない
- 電気系統が故障している
「チチチ」という音が聞こえないときは、まず電池の状態をチェックしましょう。
電池の位置を調整したり、新しい電池に取り替えたりするだけで、問題が解決するケースも多く存在します。
電池を交換しても点火音が鳴らない場合は、ガスコンロの電気系統に不具合が発生しているかもしれません。
修理や、もしくはガスコンロ本体ごと新しくする必要があります。DIYでは対応できないため、メーカーや専門業者に依頼しましょう。
ガスコンロの火がつかない9個の原因と対処法

ガスコンロの火がつかない原因として、以下9個の項目が考えられます。
- 電池残量が少ない
- ガスの元栓が閉まっている
- ガスメーターが遮断している
- バーナーキャップがずれたり汚れたりしている
- センサーや点火プラグが濡れている
- ガスのホースにねじれや損傷がある
- ロックが作動している
- 安全装置が作動している
- 電気系統が故障している
各原因と対処法について解説します。
①電池残量が少ない

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対処法 |
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ガスコンロの火がつかないときの、もっとも多い原因 が「電池切れ」です。
「チチチ」という点火音がしない場合、電池切れの可能性があります。コンロのすべての口で点火しない場合、まず電池の交換を検討してください。
電池残量は十分でも、電池自体がガスコンロからずれているケースもあるため、正しく設置されているかも確認しましょう。
②ガスの元栓が閉まっている

| 対処法 |
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| ガスの元栓を開ける |
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【元栓の位置】
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ガスコンロの火がつかないのは、単純に「ガス栓が閉まっている」だけという理由も考えられます。
安全機能(ヒューズ)付きのガス栓は、一度に大量のガスが流れたときや、コードが外れたときなどに、自動で止まることがあります。
元栓を自分で閉めた記憶がない場合は、安全装置の作動を疑ってみましょう。
③ガスメーターが遮断している

| 対処法 |
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| ガスメーターの復帰操作をする |
以下の要因でガスメーターが自動的に遮断されると、ガスコンロの火がつかなくなります。
- 一定量のガスが流れ続けたとき
- 震度5強の地震を感知したとき
- ガスメーターの安全装置が作動したとき
ガスメーター復帰の操作方法は、メーターの種類によって異なります。詳しくは下記のサイトをご確認ください。
大阪ガスネットワーク|タイプB・T・G復帰操作/緊急時のお願い
④バーナーキャップがずれたり汚れたりしている

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対処法 |
|---|
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「火花は出るが点火しない」ときは、バーナーキャップの不具合が考えられます。
バーナーキャップにわずかな水滴や汚れがあるだけで、空気とガスの量が正しく調整されず、着火しなくなります。
五徳(ごとく)※を外し、バーナーキャップの状態を確認しましょう。
※鍋やフライパンをのせる5~6本の爪がある輪
⑤センサーや点火プラグが濡れている
| 対処法 |
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鍋底の温度を感知する「Siセンサー」や、火花(スパーク)を飛ばして火をつける「点火プラグ」に水分がわずかに残っているだけでも、点火しなくなります。
点火プラグは、バーナーキャップの周辺にあり、先が細く尖った部品です。
なにかの拍子に力が加わった際、点火プラグの向きや形が変わり、点火しなくなるおそれがあります。
ガスコンロの火がつかないときには、SIセンサーや点火プラグの状態を確認しましょう。
⑥ガスのホースにねじれや損傷がある
| 対処法 |
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ガスコンロにつながるホースが、ねじれて曲がってい、スムーズに流れなくなり、火がつかなくなります。
ホース自体が損傷しているのであれば、交換する必要があります。
損傷によるガスが外部に漏れ続けると、空気中の酸素を混合して火災に発展するおそれもあるため、早急に対策を実施しましょう。
⑦ロックが作動している
| 対処法 |
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| ロックの解除 |
ガスコンロの機種によっては、小さいお子さんが誤って操作しないように「ロック機能」が搭載されています。
ガスコンロの掃除をしているときなど、ロックが作動してしまい、点火しなくなるケースが考えられます。
日常的にロック機能を使用しているご家庭でない限り、なかなか気づきにくいため、火がつかないときに原因の一つとして確認してみましょう。
⑧安全装置が作動している
| 対処法 |
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2008年10月以降に製造されたガスコンロにはすべて、使用中の煮こぼれや風が当たった際、自動でガスを消す「立ち消え安全装置(Siセンサー)」が搭載されています。
立ち消え安全装置がなんらかの理由で作動すると、ガスコンロの火はつきません。そのため、ガスコンロの片方のみ火がつかなければ、安全装置の作動が要因として考えられます。
また、立ち消え安全装置に油や水が付着している場合、炎を正常に感知できず、自動的にガスをストップさせる場合があります。
立ち消え安全装置は点火プラグの横に設置されているため、ブラシや布で汚れを取り除き、乾いた後に再び着火するか確認しましょう。
⑨電気系統が故障している
| 対処法 |
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新しい電池に交換しても「チチチ」というスパーク音がしなかったり、スイッチがうまく反応しなかったりする場合は、ガスコンロの電気系統が故障している可能性が考えられます。
①~⑧までの対処法を試したうえで改善が見られなければ、メーカーや専門業者に修理を依頼しましょう。
ガスコンロの設計上の標準使用期間は10年※です。
※一般社団法人 日本ガス石油機器工業会が定めた自主基準
長期間使用されている場合は、買い替えをおすすめします。
【要確認】ガスコンロの火がつかないときのNG行為

ガスコンロの火がつかないときに、決してやってはいけないNG行動が「ライターを使用して点火させること」です。
点火ボタンを押している最中は、ガスコンロからガスが出ている状態です。何度も繰り返し押すことで、ガス漏れと同じような空間となります。
この状態でライターをつけてしまうと、突然火柱が上がり、火傷や爆発の危険に発展するおそれがあります。
各メーカーの取扱説明書でも「ガスコンロの点火装置以外の方法(ライターなど)では点火しない」と注意喚起されている行為です。
ケガにつながるおそれがあるため、ライターでの点火は絶対にやめましょう。
【症状別】ガスコンロの火がつかないときの対処法
ここからは、ガスコンロの症状の違いによる「火がつかない原因」を3つご紹介します。
- 片方だけ火がつかないとき
- ガスの臭いがしたとき
- 対処法を試しても火がつかないとき
片方だけ火がつかないとき
| 対処法 |
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ガスコンロの片方だけ火がつかない原因は、多くの場合、電池切れやガスコンロ本体の故障ではなく、バーナーキャップと点火プラグに問題があります。
たとえば、バーナーの劣化や汚れ、目詰まりなどが挙げられます。
ガスの臭いがしたとき
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対処法 |
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ガスコンロから臭いがする場合は、ガス漏れの可能性が考えられます。
ガス栓やメーターガスの元栓を閉めるのはもちろん、すぐに窓を開けて換気し、早急にガス会社に連絡してください。
都市ガスとプロパンガスでは、1m³あたりの質量が異なるため、換気の仕方も異なります。
都市ガスの場合は、空気より軽く天井にガスが溜まりやすいため、うちわで風を送り屋外へ出しましょう。
プロパンガスであれば、空気より重く床にガスが溜まるため、ほうきなどでガスを外に掃き出すとよいです。
ガス漏れの際は、換気扇を稼働すると、静電気によりガスが着火するおそれがあるため、 電気類のスイッチは入れてはいけません。
換気時の送風を目的とした、扇風機の使用も厳禁です。
また「電話」も、ガス漏れ時にガスコンロ周辺で使用してはいけない電気製品に含まれます。
ガス会社に連絡をする際は、ガスコンロから十分離れた場所で電話をかけてください。
対処法を試しても火がつかないとき
| 対処法 |
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上記の対処法を試しても改善されないときは、ガスコンロの機器特有の不具合による可能性があります。
取扱説明書やメーカーのサイトにある「よくある質問」や「Q&A」などで似た症状を確認し、対処法を調べましょう。
手を尽くしても原因や対処法が分からなければ、ガスコンロ本体の故障が考えられます。
ガスコンロには、安全装置やSiセンサー(温度センサー)などのさまざまな機能が搭載されており、専門知識をもった技術者でなければ対応できないケースが多いです。
設置後10年以上経過しているガスコンロは、修理用の部品が生産終了となっている可能性もあるため、新しいガスコンロに交換する必要があります。
また、賃貸住宅でビルトインタイプのガスコンロなら、管理会社や大家さんへ相談可能です。
ガス機器は、扱いを間違えると重大な事故につながるおそれがあります。原因を解明できない場合は、ガス会社やメーカーに修理を依頼しましょう。
ガスコンロを交換する際の費用の目安

ガスコンロの交換にかかる費用について解説します。
ガスコンロには、据え置き型の「テーブルコンロ」と、キッチンに組み込まれた一体型の「ビルトインコンロ」の2種類に大別されます。
それぞれの一般的な価格と設置工事費を、下記の表にまとめました。
| 本体価格 | 工事費 | |
|---|---|---|
|
テーブルコンロ (据え置き型) |
1~10万円 |
0円 (依頼する場合は約2万円) |
| ビルトインコンロ | 5~30万円 | 約2~3万円 |
ガスコンロの価格は、搭載されている機能やランクによって異なります。
ビルトインコンロの場合、「オート炊飯」など多様な調理モードや「鍋なし検知機能」などの安全性能が充実しているタイプは、さらに費用がかかります。
設置工事については、据え置き型のテーブルコンロであれば、本体にガスホースをつなぐだけで使用できるため、業者に依頼する必要はありません。
「どうしても自分で設置するのが不安」という方は、2万円前後で業者に頼めます。
ビルトインコンロの工事費の相場は、2~3万円 です。
据え置き型とは違い、ビルトインコンロは有資格者でなければ接続できません。
プロパンガスなら「液化石油ガス設備士」、都市ガスなら「ガス可とう管接続工事監督者」「ガス機器設置スペシャリスト」など が該当します。
ビルトインコンロを設置する際は、専門業者に依頼しましょう。
【期間別】ガスコンロの不具合を防ぐお手入れ方法

ガスコンロの火が突然つかなくなる不測の事態を防ぐためには、日頃からのお手入れが大切です。
ガスコンロに吹きこぼれや油はねなどが蓄積すると、火がつかない原因になります。
お手入れの推奨頻度別に、それぞれのお手入れの仕方を解説します。
- 【毎日】天板と五徳(ごとく)のお手入れ
- 【週1回】天板のお手入れ
- 【月1回】五徳(ごとく)とバーナー周辺のお手入れ
火傷や事故防止のため、お手入れを始める前に、以下の下準備をしておきましょう。
- ガスの元栓を閉める
- 点火ロックをする
- ガスコンロが冷めたことを確認する
- 手袋をはめる
| 用意するもの |
|---|
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【毎日】天板と五徳(ごとく)のお手入れ
天板と五徳(ごとく)を毎日お手入れすることで、汚れの蓄積を防ぎ、キレイな状態を維持しやすくなります。
天板は、五徳(ごとく)を外してから、やわらかい布やスポンジで拭きましょう。
煮こぼれや油は、焼き付いてしまうとなかなか取れませんが、付着してすぐの汚れなら簡単に拭き取れます。
摩擦によってキズをつけないよう、力を入れすぎないのがポイントです。
【五徳(ステンレス製)の場合】
五徳(ごとく)は、台所用の中性洗剤で洗いましょう。
こびりついた汚れは、古い歯ブラシやクリームクレンザーの使用がおすすめです。
水気をしっかり乾かし、元の位置に正しく戻せば完了です。
【五徳(ステンレス以外)の場合】
洗剤を含ませた布で汚れを拭き取り、乾いた布で洗剤や水気を拭き取ります。
【週1回】天板のお手入れ
毎日のお手入れでは取り除けなかった汚れを、週に1度洗い落としましょう。
天板はガラストップやフッ素コート、アルミトップなど種類に応じて使用する洗剤や道具を分けます。
【ガラスやGクリアコート、パールホーロー、ホーロー天板の場合】
軽い汚れには、市販のメラミンスポンジを使いましょう。
メラミンスポンジに水分を含ませて軽く絞り、汚れた部分をこすります。
ガンコな汚れには、クリームクレンザーとラップが最適です。
汚れている部分にクリームクレンザーを少量つけて、丸めたラップで円を描くようにこすり取り、最後に布で拭き取るとキレイに仕上がります。
ガラス・Gコート天板専用のクリーナーもおすすめです。
使用する際は、天板にクリーナーが残らないように必ず水拭きをしてください。
【フッ素やステンレス、アルミ天板の場合】
軽い汚れは、スポンジや布などのやわらかいものに、台所用の中性洗剤や水を含ませて拭き取ります。最後は乾いた布で仕上げます。
金属たわしや歯磨き粉などでお手入れすると、表面を傷つけたり、光沢が変わったりするだけでなく、色ムラの原因になるので使用は控えましょう。
素材によっては、表面のコーティングが剥がれてしまうため、事前に取扱説明書で確認しておくことが重要です。
【月1回】五徳(ごとく)とバーナー周辺のお手入れ
月に1回、五徳(ごとく)やバーナー周辺の汚れを掃除しましょう。五徳(ごとく)は、素材によってお手入れの仕方が変わります。
【五徳(ごとく)のお手入れ】
| 五徳(ごとく)の種類 | お手入れ方法 |
|---|---|
| ステンレス |
※五徳(ごとく)の表面が変色したときは、ステンレス専用のクリーナーで拭き取る |
| ステンレス以外 |
|
ステンレス製の五徳(ごとく)の場合、クリームクレンザーの使用は、汚れが落ちにくいときの使用に最適ですが、表面が変色するおそれがあるため常用はNGです。
ステンレス製以外の五徳(ごとく)についたガンコな汚れは、煮洗いで取り除きましょう。
鍋にたっぷりの水と五徳(ごとく)を入れて火にかけます。
沸騰した状態で約30分置くとこびりついた汚れが浮き出てくるので、冷ました後にスポンジや歯ブラシで、浮き出た汚れをこすり落としましょう。
【バーナー周辺】
バーナーリングの軽い汚れは、布で拭き取ります。
もし落ちにくければ、スポンジに薄めた中性洗剤をつけ、スポンジのやわらかい面で拭き取りましょう。
洗剤が残らないように、かならず水拭きしてから乾燥させます。
バーナーキャップの凹凸の目詰まりは、爪楊枝などで汚れをかき出し、穴が塞がらないようにしましょう。
バーナーキャップの上部の汚れが落ちにくい場合は、ステンレス製に限り、クリームクレンザーを使用します。
スポンジの硬い面にクリームクレンザーを少し含ませ、こすり落とし、水洗いをして拭き取ります。
表面が変色したときは、ステンレス専用のクリーナーでこすり、拭き取りましょう。
立ち消え安全装置や点火プラグは、歯ブラシなどでやさしくお手入れしてください。
五徳(ごとく)もバーナー部分も、しっかり乾かしてから元に戻します。
ガスコンロの火がつかなくなっても冷静に対処しよう
ガスコンロの火がつかなくなる原因として、電池の消耗やバーナーキャップのずれが考えられます。
まずは、点火時の「チチチ」という点火音を確認し、原因を探ってみてください。
対処法を試してみても火がつかない場合は、ガスコンロの故障が疑われます。
特に10年以上経過しているガスコンロは、寿命を迎えている可能性が高いため、新しいガスコンロに交換しましょう。
ガスコンロのお困りごとは、大阪ガスまでお気軽にお問い合わせください。
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