一人暮らしで必要な賃貸の初期費用は?内訳や節約術も徹底解説
編集者:【大阪ガス】Daigasコラム編集部
一人暮らしをはじめる際に気になるのが、賃貸物件の初期費用です。敷金・礼金、仲介手数料、前家賃、引越し代など、多くの費用が発生するため、いくら準備すべきか不安になる方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、賃貸の初期費用の内訳を具体的に解説するとともに、費用を抑える節約術も紹介します。本記事を読むと、一人暮らしを安心してスタートするための費用設計が立てられるようになります。新生活に向けて引越しを検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
一人暮らしの賃貸にかかる初期費用の相場は家賃の5〜6ヶ月分

一人暮らしの賃貸にかかる初期費用の相場は、家賃5〜6ヶ月分と引越し費用です。ただし、あくまでも目安であり、借りる物件や立地、設備の新しさなどにより費用は大きく変動します。
家賃の目安別の初期費用相場は以下のとおりです。
| 家賃の目安 | 初期費用の相場 |
|---|---|
| 3万円 | 15万円〜18万円 |
| 5万円 | 25万円〜30万円 |
| 7万円 | 35万円〜42万円 |
| 10万円 | 50万円〜60万円 |
家賃や引越し費用などを抑えれば、経済的負担を軽減して一人暮らしをはじめられます。
引越し費用の相場については、下記の記事をあわせてご覧ください。
引越し費用の相場は?1人暮らしや家族暮らし、時期ごとにご紹介
最低いくらあれば一人暮らしできる?
一人暮らしをする場合、最低でも手取り17万円あれば生活できます。
総務省統計局から発表された「家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、単身世帯(平均年齢58.2歳)の消費支出は、1世帯あたり1ヶ月平均167,620円と報告されています。
上記の統計を参考にすると、最低でも17万円あれば一人暮らしが可能です。ただし、あくまで平均の結果であり、若年層から高年齢層までの統計のため、実際は17万円以下で生活できる可能性があります。
個人により一人暮らしにかかる費用は異なるため、目安として参考しておきましょう。
一人暮らしをはじめるのにいくら貯金があればいいですか?
一人暮らしをはじめる場合、少なくとも50万円以上の貯金があれば生活できます。たとえば、家賃3万円の賃貸の初期費用目安は、15〜18万円程度です。さらに引越し代や家具・家電の購入費を考慮すると、少なくとも30万円程度はプラスで必要です。
そのため、貯金が50万円程度あれば、引越し後も余裕を持って生活を続けられるでしょう。ただし、賃貸物件や収支のバランス、初期費用、引越し費用などにより必要な貯金額は異なります。
一人暮らしを開始する前は、事前に物件を検索したり、初期費用にどれくらいかかるかを計算したりして目標額を設定しておくといいでしょう。
一人暮らしに必要な賃貸物件の初期費用の内訳

一人暮らしを開始する際、最初は賃貸物件の初期費用を支払う必要があります。主な初期費用は、以下のとおりです。
- 敷金と礼金
- 仲介手数料
- 前家賃
- 前管理費・共益費
- 保証料
- 火災保険料
- 鍵交換費用
- 引越し費用
- 家具・家電の購入費用
事前に必要な初期費用を理解し、費用目安を確認しておきましょう。
1. 敷金と礼金
敷金と礼金は、それぞれ異なる意味合いがある費用で、どちらも契約の際に支払う必要があります。一般的に、敷金と礼金は家賃の1〜2ヶ月分が相場です。
敷金とは、入居者が大家さんに担保として支払うものです。敷金は主に家賃滞納の補填や、退去時に原状回復の修繕費用として使用します。ただし、敷金は担保であるため、入居者に過失がなければ退去時に返還されます。
一方、礼金は入居者が大家さんに対する感謝の気持ちとして支払うもので、返還されません。地域によっては礼金の習慣がない場合もあるため、事前に確認しておきましょう。敷金と礼金については、以下の記事で詳しく解説しています。
2. 仲介手数料
仲介手数料は、物件の案内や契約手続きにより、不動産会社に支払う手数料です。宅建業法46条により、賃貸物件の仲介手数料の上限は「家賃1ヶ月分+消費税」と定められています。したがって、上限を超えない範囲であれば、仲介手数料は不動産会社が自由に設定できます。
なかには大家さんが早く空室をなくしたいという理由で、仲介手数料を無料にしているケースも珍しくありません。仲介手数料が無料にされているのは、何かしらの理由があるため、不安な場合は不動産会社に質問するといいでしょう。
3. 前家賃
前家賃とは、賃貸契約の際に事前に翌月分の家賃を支払うことです。たとえば、契約した月に入居して家賃が発生する際は、入居日から月末までの日割り金額を支払い、さらに翌月分の家賃を支払う必要があります。そのため、入居する月によっては費用が高額になる可能性があるため注意が必要です。
また、前家賃は必ず求められる初期費用ではなく、不動産会社や大家さんにより不要なケースもあるため、事前に確認しておきましょう。
4.前管理費・共益費
前管理費と共益費は、物件を管理するための費用です。管理費・共益費の相場は、家賃の5〜10%程度で、家賃5万円の物件の場合、2千5百〜5千円程度です。
管理費は、物件を管理するための費用を指します。共益費は、廊下や玄関、エレベーターなど、入居者全員が利用する設備とサービスの費用です。
基本的に管理費・共益費は家賃と同じで毎月支払うべき費用で、入居時に前払いを求められます。
5. 保証料
保証料は、家賃保証会社を利用する際に支払うものです。保証料の相場は、家賃の50〜100%とされており、入居後も1〜2年に1回「更新保険料」を支払うか、毎月家賃の1〜2%の「月額保証料」として支払いを求められるケースがあります。
一般的に、大家さんと不動産会社が利用する保証会社を定めているため、入居者は保証会社を選択できません。また、同じ不動産会社でも物件により加入している保証会社が異なり、保証料や支払い方法もさまざまです。
支払い方法や費用については、事前に確認しておきましょう。
6. 火災保険料
火災保険料とは、火災や洪水、台風による自然災害、盗難や水漏れなどのあらゆる損害を補償するために支払うものです。火災保険料は、プランによって補償範囲や費用が異なります。一人暮らしの場合、2年契約の保険料は約1万5千円が一般的な目安です。
ただし、火災保険料は必ず払うべき項目ではないため、初期費用として求められない場合があります。
7. 鍵交換費用
鍵交換費用は、入居時に鍵を新しくするために支払う費用です。鍵の交換費用は種類により費用は異なりますが、一般的には1〜2万円程度で交換できます。鍵交換は必須ではありませんが、新しいものに変えるのが推奨されています。
鍵を交換しなければ、前に住んでいた人が鍵を持っていた場合、自宅に不法侵入されたり、盗難や強盗被害にあったりする可能性があるため危険です。防犯上の理由から鍵を新しいものに交換し、前の入居者が自由に入れないよう管理することが重要です。
8. 引越し費用
引越し費用は、引越しする距離や荷物の量、時期により変動があるため、注意が必要です。
たとえば、新学期や新社会人などが新しく生活をはじめる2〜3月は「繁忙期」で、引越し費用が高い傾向にあります。一方、4〜8月までは引越しする人が減る「閑散期」で、費用を抑えられる場合があります。
引越し費用の見積もりに関しては、以下の記事をあわせてご覧ください。
引越し費用の相場は?1人暮らしや家族暮らし、時期ごとにご紹介
9. 家具・家電の購入費用
一人暮らしをはじめる際は、家具や家電の購入も必要です。
入居の際に購入すべき家具や家電は以下のとおりです。
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 寝具 | 1万円〜 |
| カーテン | 5千円〜 |
| 冷蔵庫(100L以下) | 3万円〜 |
| 洗濯機 | 3万円〜 |
| エアコン | 4万円〜 |
| 炊飯器 | 1万円〜 |
| 電子レンジ | 1万円〜 |
| 掃除機 | 5千円〜 |
上記の家具・家電を揃える場合、合計14万円程度かかります。家具・家電つきの物件を選んだり、中古品を選んだりすれば費用を抑えられます。
初期費用を支払うタイミングと支払い方法

初期費用を支払うタイミングは、入居審査通過後1〜2週間以内、または契約当日が目安です。万が一、初期費用の支払いが期日よりも遅れると、信用問題に関わり、トラブルの原因です。必ず期限を守って支払うようにしてください。
大家さんに支払い方法もあわせて確認しておきましょう。銀行振込やクレジットカード決済、直接支払いなど方法は豊富にあるため、トラブルを防ぐためにも大家さんと相談しておくことが大切です。
銀行振込の場合は、銀行の営業時間内に手続きをしないと、翌日振込扱いとなり、期日に遅れる可能性があるため注意しましょう。
物件によっては分割払いに対応している場合があります。分割払いは1度の負担を軽減できますが、支払い回数が多くなるほど手数料がかかり、結果的に高額の支払いとなる可能性があります。そのため、分割払いをする場合は、十分にリスクを理解した上で選択しましょう。
一人暮らしの賃貸にかかる初期費用のシミュレーション
家賃5万円の物件で一人暮らしした場合の初期費用のシミュレーションを紹介します。
| 敷金と礼金 | 10万円+10万円=20万円 |
|---|---|
| 仲介手数料 | 5万円 |
| 前家賃 | 5万円 |
| 管理費・共益費 | 5千円 |
| 鍵交換費用 | 2万円 |
| 引越し費用 | 6万円 |
| 保証料 | 5万円 |
| 家具・家電 | 14万円 |
| 合計 | 57万5千円 |
合計金額が約58万円という結果をみると、高額に感じる方もいらっしゃるでしょう。しかし、あくまで目安の金額で個人差があります。初期費用は抑えられるポイントもあるため、できるだけ費用を抑えたい人は節約できるポイントを確認し、費用計画を立てましょう。
一人暮らしの初期費用を安くする6つの節約方法
初期費用は節約できるポイントが6つあります。
- 敷金と礼金なしの物件を選ぶ
- 家賃が安い物件を選ぶ
- フリーレント物件を利用する
- 仲介手数料が安い不動産会社を利用する
- 閑散期に物件を探す
- 不要な初期費用がないか確認する
一人暮らしをはじめる方は、初期費用を抑えるために節約方法を確認してみてください。
1. 敷金と礼金なしの物件を選ぶ
敷金と礼金なしの「ゼロゼロ物件」を選ぶと、初期費用を抑えられます。
しかし、敷金と礼金を不要で設定しているのは、空き家をできるだけなくしたいという大家さんの意向の可能性があります。立地が悪かったり、設備が古かったりする場合があるため注意が必要です。また、敷金と礼金がないといっても、初期費用がゼロ円になるわけではありません。
敷金と礼金がないという理由だけで選んでしまうと、物件選びに失敗する可能性があるため、必ず内見して総合的に考えることが重要です。
2. 家賃が安い物件を選ぶ
できるだけ安い家賃の物件を選ぶと、初期費用の負担を軽減できます。初期費用の多くは、家賃を基に計算されているからです。
しかし、極端に安い物件を選ぶと住みにくさを感じたり、次第に引越ししたいと感じたりする可能性があります。家賃が安い物件を選ぶ際は、駅からの距離や部屋の広さなど、優先順位が低いポイントを探していきましょう。
3. フリーレント物件を利用する
フリーレント物件は、入居してから一定期間は家賃がない物件です。フリーレント期間は、1〜3ヶ月程度に設定されていることが一般的です。
物件によっては3ヶ月以上家賃が発生しない場合もあるため、費用の負担を軽減できます。ただし、フリーレント物件も大家さんが空き家を埋めるために実施されることがあり、立地や設備において不便に感じる可能性があります。
フリーレント物件を契約する前に、他の条件や費用を確認し、慎重に検討することが重要です。
4. 仲介手数料が安い不動産会社を利用する
初期費用を節約するためには、仲介手数料が安い不動産会社を選ぶことが重要です。不動産会社により、仲介手数料が0〜0.5ヶ月と安く設定されている場合があります。
不動産会社が実施するキャンペーンを活用すれば、大幅な節約が可能です。たとえば、仲介手数料半額や無料キャンペーンなどが該当します。さらに、交渉次第で手数料の割引をしてもらえる場合もあります。
初期費用を抑えるには、複数の不動産会社を比較し、キャンペーン情報や割引の可能性を確認することが大切です。
5. 閑散期に物件を探す
一人暮らしの初期費用を抑えるためには、引越しのタイミングが重要です。引越し業者を利用する場合は「閑散期」を狙いましょう。2〜3月の繁忙期は新生活が始まる時期で、物件や引越し料金が高騰する傾向にあります。
一方、4〜8月は引越し需要が少なく、業者の料金が安くなる傾向にあります。閑散期を選ぶだけで、引越し費用を削減可能です。
6. 不要な初期費用がないか確認する
一人暮らしの初期費用を抑えるには、不要な初期費用がないかを確認しておきましょう。物件によっては、消臭抗菌施工、24時間サポート、害虫駆除費用などのオプションサービスが契約に含まれている場合があります。しかし、オプションサービスが必ずしも必要とは限りません。
不動産会社から提案されたオプションサービスの内容をそのまま受け入れず、自分に本当に必要かも見極めて契約すると、初期費用の節約につながります。
一人暮らしで賃貸を借りる場合は初期費用を把握しておこう

一人暮らしの賃貸物件に必要な初期費用は、家賃の約5〜6ヶ月分が目安です。初期費用の内訳や必要な金額の目安、節約方法を事前に確認し、無理のない範囲で引越し計画を立てましょう。
一人暮らしをはじめる際は引越し見積もり一括サイトを利用して、複数の引越し業者で費用を比較することが重要です。引越し業者を比較すると、引越し費用を抑え、経済的な余裕を持って一人暮らしを開始できます。どの引越し業者を利用するかお悩みの場合は、「引越し侍」で引越しの一括見積もりをしてみましょう。

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| STEP② | 引越し会社からの連絡 |
| STEP③ | 引越し業者を決定 |
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