エアコンフィルター掃除は掃除機と水洗いでOK!簡単な掃除方法を解説

編集者:【大阪ガス】Daigasコラム編集部

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夏に向けてエアコンを使用する機会が増えてきますが、「フィルターの掃除はどうすればいいの?」「自分でできるの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。実は、エアコンフィルターの掃除は特別な道具がなくても家庭で簡単にできるメンテナンスなのです。

本記事では、エアコンフィルターの役割から基本的な掃除方法、頑固な汚れへの対処法、掃除の頻度、注意点まで、エアコンフィルター掃除に関する情報を詳しくご紹介します。

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    2台目以降:20,350円

※製造から10年以上のエアコンは対象外です。
※エアコンの下に家具などがある場合、高所に設置されている場合、作業スペースが確保できない場合など、設置状況によってはお断りする場合がございます。

目次

エアコンのフィルターとは?その役割と重要性

エアコンフィルターは、エアコン本体の風路入口に設置された「網」のような部品です。一般的に白や薄いグレーの樹脂製で、網目状の構造をしています。エアコンのフロントパネルをあけると、一番はじめに目に入る部分がフィルターです。

メーカーによってフィルターの形状や大きさ、素材は若干異なりますが、基本的な構造と役割は共通しています。なかには抗菌・防カビ加工が施されているものや、静電気を利用して微細な粒子まで捕集できる高性能なフィルターを搭載しているモデルもあります。

エアコンフィルターには主に2つの重要な役割があり、快適な空調環境を維持するために欠かせない部品となっています。次の項目では、それぞれの役割について詳しく解説します。

室内の空気をきれいにする役割

エアコンは室内の空気を吸い込み、冷却または加熱したあとに吹き出す仕組みで動作しています。この過程で、フィルターは吸い込まれる空気をろ過する役割を担っています。

空気中には目に見えないほこりや花粉、ペットの毛、微細な粒子など、さまざまな異物が浮遊しています。フィルターはこれらの異物を捕集し、きれいな空気だけをエアコン内部へと通過させます。これにより、エアコンから吹き出される空気はより清浄な状態となり、室内の空気環境を改善する効果があるのです。

特にアレルギー体質の方や小さなお子さまがいるご家庭では、この空気清浄効果は健康面でも重要な意味を持ちます。フィルターがきちんと機能することで、アレルギー症状の軽減や呼吸器系の健康維持に役立つのです。

エアコン内部への異物侵入を防ぐ働き

エアコン内部には熱交換器やファンなど、冷暖房の機能を支える精密な部品が組み込まれています。熱交換器は冷媒をとおして温度を調節する中心的な部品であり、ファンは空気を循環させるために欠かせない部分です。

フィルターがないと、これらの部品にほこりやごみが直接付着してしまいます。熱交換器にほこりが積もると熱交換効率が低下し、ファンに汚れがつくと回転効率が落ちてしまいます。結果として、エアコンの性能低下や故障の原因となるのです。

また、フィルターは内部部品の寿命を延ばす役割もはたしています。ほこりや汚れから部品を守ることで、エアコン全体の耐久性を高め、長期間にわたって最大限の能力を発揮できるようにするのです。

フィルターが汚れると生じる問題点

エアコンフィルターが汚れて目詰まりを起こすと、さまざまな問題が発生します。主に以下の3つの問題点が挙げられます。

  • エアコンの効率低下
  • 電気代の増加
  • 健康リスク

フィルターが目詰まりすると空気の流れが悪くなり、エアコンが本来の能力を発揮できなくなります。室内の温度を設定値に調整するために余計な時間とエネルギーが必要となり、冷暖房効果が大幅に低下します。

また、ダイキン工業株式会社の調査によると、フィルターを1年間掃除しなかった場合、電気代が約25%も上昇することが明らかになっています。

そして最も懸念すべきは健康リスクです。汚れたフィルターはカビや雑菌の温床となり、エアコン内部でカビが繁殖する原因になります。エアコンを稼働させるとカビの胞子が室内に放出され、アレルギー性鼻炎や皮膚炎、場合によっては肺炎などの健康問題を引き起こす可能性があります。さらに、カビ特有の嫌なにおいが室内に充満することもあるでしょう。

参考:ダイキン工業株式会社|エアコン掃除の困りごとと対処法

エアコンフィルターをこまめに掃除するメリット

エアコンフィルターをこまめに掃除することには、さまざまなメリットがあります。ほんの少しの手間で得られる効果は絶大で、掃除の労力と得られるメリットのバランスを考えると、非常に効率的な家事メンテナンスといえるでしょう。

定期的なフィルター掃除によって得られる主なメリットは、電気代の節約、冷暖房効率の向上、健康維持の3つです。それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

電気代の節約になる

フィルターを定期的に掃除することで、エアコンの消費電力を大幅に削減できます。ダイキン工業株式会社の調査によると、フィルター掃除をした場合としなかった場合では、年間の消費電力量に明確な差があることがわかっています。

掃除の状態 年間消費電力量 計算式 年間電気代
掃除しない場合 1,432kWh 1,432kWh × 31円 44,392円
掃除した場合 1,145kWh 1,145kWh × 31円 35,495円
節約額 287kWh 287kWh × 31円 8,897円

上記の表からわかるように、フィルター掃除をするだけで年間約8,900円もの電気代を節約できます。これは1kWhあたり31円で計算した場合の数値ですが、電気料金の値あがりを考えると、実際の節約額はさらに大きくなる可能性があります。

※2025年4月時点

参考:ダイキン工業|エアコン掃除の困りごとと対処法

エアコンの効きがよくなる

フィルターが目詰まりしていると、エアコンの冷暖房能力が低下します。フィルターの汚れは空気の循環を阻害し、エアコンが室内の空気を効率よく取り込めなくなるからです。

フィルターを掃除すると、空気の流れがスムーズになり、エアコンの冷暖房効果が向上します。具体的には、設定温度に到達するまでの時間が短縮され、部屋全体が均一に冷えたり暖まったりするようになります。

掃除後のエアコンは体感的にも効果が実感できるでしょう。「風が強くなった」「部屋が早く涼しくなった」といった違いをはっきりと感じられるはずです。また、設定温度を極端に低くしたり高くしたりしなくても快適に過ごせるようになるため、無理な運転設定によるエアコン本体への負担も軽減できます。

さらに、フィルター掃除は水漏れなどのトラブル防止にも効果があります。フィルターが目詰まりして空気の流れが悪くなると、エアコン内部で結露が過剰に発生し、水漏れの原因となることがあるからです。

カビによる健康被害を防げる

エアコン内部は、カビが繁殖しやすい条件が揃いやすい環境です。特に冷房や除湿運転時には内部で結露が発生し、湿度が高くなります。そこにフィルターの汚れ(ほこりや皮脂などの有機物)が栄養源として加わると、カビにとって理想的な繁殖環境が整ってしまいます。

フィルターを定期的に掃除することで、カビの栄養源となる汚れを取り除き、繁殖を抑制することができます。これにより、エアコンから室内に放出されるカビの胞子を減らし、健康被害のリスクを低減できるのです。

カビが原因となって引き起こされる可能性のある健康問題には、アレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚炎、気管支喘息、過敏性肺炎などが挙げられます。特に小さなお子さまやお年寄り、アレルギー体質の方にとっては、カビの繁殖を防ぐことは非常に重要です。

また、カビは独特の不快なにおいを発生させます。フィルターをきれいに保つことで、エアコンから嫌なにおいが出るのを防ぎ、快適な室内環境を維持することができるのです。

エアコンフィルターの簡単な掃除方法

エアコンフィルターの掃除は、専門的な知識や特殊な道具がなくても家庭で簡単にできるメンテナンスです。ほとんどの場合、掃除機と水洗いだけで十分に汚れを落とすことができます。

所要時間は約20分程度で、初心者でも手順どおりにおこなえば簡単に実施できます。ただし、エアコンの機種によって前面パネルのあけ方やフィルターの取り外し方が異なるため、お手持ちの取扱説明書を確認することをおすすめします。

それでは、エアコンフィルターを掃除するための準備と基本的な手順を詳しく見ていきましょう。

掃除前の準備・確認事項

エアコンフィルターを掃除する前に、必要な道具を準備し、安全に作業をおこなうための確認をしましょう。

道具 用途
掃除機 ほこりやごみを吸い取るため
使い古しの歯ブラシ 網目に詰まったほこりを掻き出すため
タオルやぞうきん 水洗い後の水分を拭き取るため
新聞紙 エアコン周辺の床を汚さないように敷くため
マスク ほこりを吸い込まないように保護するため
ゴム手袋 カビが発生している場合に手を保護するため
脚立(必要に応じて) 高い位置にあるエアコンのフィルター取り外しに使用

作業をはじめる前に、必ず以下の安全確認をおこないましょう。

  1. エアコンの電源をオフにする
  2. コンセントを抜く(感電防止のため重要)
  3. 脚立を使用する場合は安定した場所に設置する

また、フィルターのオモテ面とウラ面を見分けることも重要です。エアコンに取りつけられている状態で外から見える面がオモテ面、エアコン内部に向いている面がウラ面となります。多くの場合、オモテ面には取っ手やつまみがついていることが多いです。掃除の際には、オモテ面とウラ面で適切な方法が異なりますので、しっかり覚えておきましょう。

掃除機でほこりを取り除く手順

フィルターを取り外してほこりを取り除く際の正しい手順を紹介します。

①エアコンのフロントパネルをあける

機種によってあけ方が異なるため、取扱説明書で確認してください。一般的には、パネルの下部両端を持って手前に引いてから上に持ち上げる方式が多いです。

②フィルターを取り外す

多くの場合、フィルター下部に取っ手やつまみがあり、それを持って手前に引くと外れます。力を入れすぎないよう、ゆっくりと丁寧に取り外しましょう。

③床が汚れないように新聞紙を敷き、その上にフィルターをおく

フィルターには埃や汚れが付着しているため新聞紙の上などに置きましょう。

④掃除機を使って、フィルターのオモテ面(室内側)からほこりを吸い取る

掃除機の吸引力が強すぎると、フィルターを傷める可能性があるため、弱めの設定でおこなうか、少し距離をとって吸い取るようにしましょう。

フィルターを裏返し、ウラ面も同様に掃除機でほこりを吸い取る

ただし、多くのほこりはオモテ面に付着しているため、ウラ面の掃除は比較的軽くおこなって構いません。

掃除機でのほこり除去は、水洗いの前処理として重要です。この工程でしっかりとほこりを取り除いておくことで、水洗いがより効果的になります。また、大量のほこりが水と混ざることによる排水溝の詰まりも防止できます。

水洗いの基本ステップ

掃除機でほこりを取り除いたあとは、水洗いでさらにこまかい汚れを落としていきましょう。

①フィルターのウラ側(エアコン内部側)から水をかける

これは、オモテ面に付着した汚れをウラ側から押し出すイメージでおこないます。水の温度は常温〜40℃未満のぬるま湯を使用しましょう。40℃以上の熱湯を使用するとフィルターが変形するおそれがあるため注意が必要です。

②汚れが落ちにくい場合は、使い古しの歯ブラシを使ってフィルターのオモテ面をやさしくブラッシングする

このとき、力を入れすぎないよう注意し、網目を壊さないように優しくおこないましょう。

③十分に水で汚れを流したら、フィルターの水分をタオルやぞうきんで軽く拭き取る

ここで強く絞ったり、ねじったりするとフィルターが変形する可能性があるため、優しく水分を吸い取るようにしましょう。

④フィルターを風通しのよい日陰で完全に乾燥させる

乾燥にかかる時間の目安は、天候や湿度にもよりますが、半日〜1日程度です。完全に乾いていることを確認してからエアコンに取りつけることが重要です。

水洗い時の注意点として、ドライヤーや直射日光、ストーブなどを使った急速乾燥は避けましょう。高温でフィルターが変形する可能性があります。また、フィルターが完全に乾いていない状態で取りつけると、カビの発生や嫌なにおいの原因となります。

頑固な汚れに対応するエアコンフィルター掃除テクニック

通常の水洗いでは落ちない頑固な汚れがエアコンフィルターに付着していることもあります。特に、キッチン近くのエアコンや喫煙者がいる部屋のエアコンは、油汚れやタバコのヤニなどで通常よりも汚れが落ちにくいケースが多いです。

こうした頑固な汚れには、特別な掃除方法を使うことで効果的に対処できます。汚れの種類に合わせた適切な掃除方法を選ぶことが大切です。以降では、効果的な洗剤や道具を使った掃除テクニックを紹介します。

油汚れに効果的な重曹水の使い方

キッチン近くのエアコンは、料理の際に発生する油煙がフィルターに付着し、べたついた油汚れになることがあります。このような油汚れには、重曹水を使った掃除方法が効果的です。

重曹の主成分である炭酸水素ナトリウムはアルカリ性であり、酸性の油汚れを中和する働きがあります。また、研磨作用も持ち合わせているため、油汚れを落としやすくするのです。

【重曹水のつくり方と使用方法】

  1. 水100ccに対して小さじ1程度の重曹を溶かす(約1%程度の濃度)
  2. この重曹水をスプレーボトルに入れる
  3. フィルターに重曹水をスプレーし、10〜15分ほど置いて汚れを浮かせる
  4. 使い古しの歯ブラシなどで優しくこする
  5. 水でしっかりとすすいで重曹を落とす

油汚れがひどい場合は、重曹水にフィルターを30分ほど浸け置きしてから洗うとより効果的です。ただし、長時間の浸け置きはフィルターを傷める可能性があるため、1時間以上の浸け置きは避けましょう。

重曹の代わりにセスキ炭酸ソーダを使用することもできます。セスキ炭酸ソーダは重曹よりもアルカリ性が強く、洗浄力が高いため、より頑固な油汚れに効果的です。

中性洗剤でのつけ置き洗い方法

油汚れ以外にも、長期間掃除していないフィルターには頑固な汚れやカビが発生していることがあります。このような場合には、中性洗剤を使ったつけ置き洗いが効果的です。

【中性洗剤を使ったつけ置き洗いの手順】

  1. バケツや洗面器などに、ぬるま湯(40℃未満)を入れる
  2. 台所用中性洗剤を適量(洗剤の使用説明に従う)溶かす
  3. 洗剤水にフィルターを入れ、10〜30分程度つけ置きする
  4. つけ置き後、フィルターを取り出し、使い古しの歯ブラシなどで優しくこする
  5. 水でしっかりとすすいで洗剤を完全に落とす
  6. タオルなどで水気を拭き取り、風通しのよい日陰でしっかり乾燥させる

洗剤を選ぶ際のポイントは、必ず中性洗剤を使用することです。酸性やアルカリ性の強い洗剤はフィルターの樹脂材質を傷める可能性があります。台所用の中性洗剤や、液体の衣類用洗剤が適しています。

また、つけ置き時間は汚れの程度によって調整しましょう。一般的な汚れなら10〜15分程度で十分ですが、頑固な汚れやカビがある場合は30分程度つけ置きすると効果的です。ただし、長時間のつけ置きはフィルターを傷める可能性があるため、最大でも30分程度にとどめるようにしましょう。

洗剤を使ったあとは、すすぎを十分におこなうことが重要です。洗剤が残ったままだと、エアコン使用時に室内に洗剤の成分が放出される可能性があります。水道水でよく流し、洗剤の泡が完全になくなるまですすぎましょう。

エアコンフィルター掃除の頻度と最適なタイミング

エアコンフィルターの掃除頻度は、エアコンの使用状況や環境によって異なります。一般的なガイドラインとして、メーカーが推奨する掃除頻度を知っておくことは大切ですが、実際の使用環境に合わせて柔軟に対応することが重要です。

エアコンメーカーの多くは、フィルター掃除を2週間に1回程度おこなうことを推奨しています。しかし、ペットがいる家庭や喫煙者がいる部屋、キッチン近くのエアコンなど、環境によってはより頻繁な掃除が必要になることもあります。

ここでは、フィルター掃除に最適なタイミングと、状況に応じた掃除頻度の調整について解説します。

シーズン前の掃除が重要な理由

エアコンの使用シーズンが始まる前にフィルター掃除をおこなうことは、特に重要です。具体的には、冷房シーズン前の5月ごろと暖房シーズン前の11月ごろが、フィルター掃除の最適なタイミングといえます。

シーズン前の掃除が重要な理由は、まず、長期間使用していない間にエアコン内部やフィルターには、ほこりや汚れが蓄積している可能性が高いためです。特に冬の間は換気が少なくなりがちで、室内のほこりが多く蓄積します。こうした汚れをシーズン前に取り除くことで、シーズン中のエアコン効率を最大化できます。

また、シーズン前の掃除は、エアコンの点検を兼ねる意味もあります。フィルターを取り外したときに内部の状態を確認することで、カビの発生や部品の劣化など、潜在的な問題を早期に発見できます。問題があれば、本格的な使用シーズンが始まる前に対処できるため、真夏や真冬にエアコンが故障するリスクを減らすことができるでしょう。

ダイキンをはじめとするメーカーの多くも、シーズン前のメンテナンスを推奨しています。シーズン前の掃除を怠ると、いざエアコンを使いはじめたときに効率が悪かったり、カビ臭さを感じたりするなどのトラブルが発生する可能性が高まります。

使用頻度に応じた掃除スケジュール

エアコンの使用頻度に応じて、フィルター掃除の間隔を調整することが重要です。以下に、使用頻度別の掃除間隔の目安を示します。

使用頻度 掃除間隔の目安
毎日8時間以上使用する場合 2週間に1回
1日数時間程度の使用の場合 3〜4週間に1回
春や秋など使用頻度が少ない場合 1〜2ヶ月に1回

掃除頻度を判断する際のポイントは、見た目の汚れだけでなく、使用時間も考慮することです。見た目ではそれほど汚れていないように見えても、長時間の使用でフィルターの目詰まりが進んでいることがあります。

また、エアコンフィルターが汚れやすい環境では、基本の掃除間隔より短くする必要があります。例えば、ペットを飼っている家庭では抜け毛が多いため、通常の1.5倍程度の頻度で掃除することが望ましいでしょう。

エアコンを使っていない時期でも、定期的な送風運転が重要です。月に1回、1時間程度の送風運転をおこなうことで、エアコン内部の湿気を取り除き、カビの発生を防止できます。送風運転後にフィルターを確認し、必要に応じて掃除をするとよいでしょう。

使用環境によって変わる掃除頻度

エアコンの使用環境は家庭によって大きく異なり、それに応じて最適な掃除頻度も変わってきます。

例えば、ペットがいる家庭であれば通常よりやや多めの頻度で掃除するのがいいでしょう。

また、健康上の配慮から掃除頻度を調整することも重要です。アレルギーや喘息などの呼吸器疾患がある方がいる家庭では、より頻繁な掃除が推奨されます。清潔な空気環境を維持することで、症状の悪化を防ぐことができるからです。

掃除頻度を決める際の判断基準としては、「エアコンから吹き出す風に違和感がある」「風量が弱くなった気がする」「エアコンをつけたときににおいがする」といった変化に気づいたら、すぐに掃除をするとよいでしょう。こうした変化は、フィルターが汚れているサインかもしれません。

エアコンフィルター掃除をおこなう際の注意点

エアコンフィルターの掃除は比較的簡単な作業ですが、いくつかの危険性があり、安全面での配慮が必要です。また、フィルターを傷めないための注意点もあります。

ここでは、安全に効果的にフィルター掃除をおこなうための注意点について説明します。誤った方法で掃除をおこなうとエアコンの故障や事故につながる可能性があるため、これらの注意点をしっかり守りましょう。

コンセントを抜く安全対策

エアコンフィルターの掃除をはじめる前に、必ずエアコンの電源プラグをコンセントから抜くことが重要です。これは単なる形式的な手順ではなく、感電事故や誤作動を防ぐための重要な安全対策です。

電源プラグを抜く主な理由としては、以下の2点が挙げられます。

  • 感電防止:エアコン内部には電気部品が多数配置されています。フィルターを取り外す際に誤って電気部品に触れると、感電する危険があります。
  • 誤作動防止:リモコンの操作やなんらかの原因でエアコンが突然動き出した場合、フィルターを取り外している最中であれば、ファンに手を巻き込まれるなどの事故につながる可能性があります。

リモコンでの電源オフだけでは不十分です。リモコンはあくまで運転停止の指示を出しているだけで、電源が完全に切れているわけではありません。待機電力が流れている状態であり、なんらかの原因で再起動する可能性も否定できません。

なお、壁埋め込み型のエアコンやマンションの備えつけエアコンなど、コンセントの場所が見つからない場合は、該当する部屋のブレーカーを落とすことで対応できます。その場合、別の電化製品にも影響が出ることを念頭に置いておきましょう。

フィルターを破損させない扱い方

エアコンフィルターは精密な部品であり、粗雑に扱うと破損する可能性があります。フィルターが破損すると、本来の機能を発揮できなくなるばかりか、エアコン内部に異物が侵入しやすくなり、故障の原因となります。

フィルターの多くは、薄いプラスチック素材でつくられており、強い力を加えると歪んだり、網目が壊れたりする可能性があります。特に洗浄時には注意が必要です。

フィルターを傷つけないためのポイントは以下のとおりです。

  • 硬いブラシやタワシは使用しない

    金属たわしや硬いブラシは網目を傷つけるため、やわらかいブラシや歯ブラシを使用しましょう。

  • 強くこすらない

    汚れを落とそうと力を入れてこすると、網目が変形したり破れたりする可能性があります。優しく撫でるように洗いましょう。

  • フィルターを取り外す際は無理な力をかけない

    取り外し方が分からない場合は、取扱説明書を確認しましょう。力任せに引っぱると、フィルターやフロントパネルが破損する可能性があります。

  • 力を加えずに平らな場所におく

    フィルターを洗う際や乾かす際は、平らな場所に置き、曲げたり折ったりしないよう注意しましょう。

破損したフィルターを使用し続けると、フィルターの目的である「エアコン内部への異物侵入防止」や「空気清浄効果」が得られなくなります。また、破損個所からほこりがエアコン内部に侵入しやすくなり、内部部品の故障リスクが高まります。

フィルターが破損した場合は、早めに交換することをおすすめします。フィルターは消耗品であり、多くのメーカーでは交換用フィルターを販売しています。

乾燥時の注意事項と適切な方法

フィルターを水洗いしたあとの乾燥方法は、カビ防止と長持ちのために重要です。不適切な乾燥方法はフィルターの変形や劣化を招くだけでなく、カビやにおいの原因にもなります。

避けるべき乾燥方法と、その理由は以下のとおりです。

  • 直射日光での乾燥:紫外線によりフィルターの素材が劣化し、変形や色あせの原因となります。
  • ドライヤーの使用:高温の熱風によりフィルターが変形する可能性があります。
  • ストーブやヒーターの近くでの乾燥:直接熱を当てると変形するリスクがあります。
  • 乾燥が不十分なまま取りつける:水分が残ったままだとカビの発生やにおいの原因になります。

推奨される乾燥方法は、風通しのよい日陰での自然乾燥です。以下の手順でおこなうとよいでしょう。

  1. 洗浄後、清潔なタオルでフィルターを挟み、優しく押さえて水分を吸収させる
  2. 風通しのよい場所に平らに置き、両面が乾燥するよう途中で裏返す
  3. 完全に乾くまで十分な時間(半日〜1日程度)をかける
  4. 触って湿り気がないことを確認してから取りつける

乾燥時間は気温や湿度によって異なりますが、夏場で半日程度、湿度の高い日や冬場は1日以上かかることもあります。完全に乾いていることを確認するまで、取りつけを急がないことが大切です。

急いでいる場合の対処法としては、タオルで水分をしっかり拭き取ったあと、扇風機の風を当てて乾燥を早める方法があります。ただし、直接強い風を当て続けると変形する可能性があるため、適度な距離を保ち、優しい風で乾かすことをおすすめします。

プロに依頼すべきケース

エアコンフィルターの掃除は基本的に自分でできるメンテナンスですが、状況によってはプロのクリーニングサービスを利用したほうがよい場合もあります。自己判断が難しい場合や、以下のようなケースではプロへの依頼を検討しましょう。

【プロに依頼すべきケース】

  • 長期間(1年以上)掃除をしていない場合
  • フィルターを取り外したときにエアコン内部に明らかな汚れやカビが見える場合
  • 掃除してもにおいや冷暖房効果の低下が改善されない場合
  • 自分では分解できない複雑な構造のエアコン(天井埋め込み型など)の場合
  • フィルター以外の部分(熱交換器やファンなど)にも汚れが目立つ場合

プロのエアコンクリーニングサービスでは、フィルター掃除だけでなく、エアコン内部の分解洗浄もおこないます。熱交換器やファン、ドレンパン(結露水を受ける部分)など、通常は自分で掃除できない部分も専用の洗剤と機材を使って徹底的に洗浄します。

プロに依頼するメリットとしては、以下の点が挙げられます。

  • 専門知識と経験に基づく安全で確実な洗浄
  • 専用の洗剤や機材による徹底的な汚れ落とし
  • エアコン内部までの完全洗浄によるカビやにおいの除去
  • エアコントラブルの早期発見と対応

自分でのフィルター掃除と、プロによる内部クリーニングを組み合わせるのが最もバランスのよい方法といえるでしょう。特に使用頻度が高い場合や、小さなお子さまやアレルギー体質の方がいる家庭では、定期的なプロのクリーニングを検討することをおすすめします。

フィルター掃除でエアコンを長持ちさせる裏技

エアコンフィルターを清潔に保つことは、エアコンの寿命を延ばすうえで重要です。しかし、頻繁に掃除をするのは手間がかかるもの。ここでは、フィルターの汚れを予防し、掃除の頻度を減らすための効果的な方法をご紹介します。

これらの予防策を日常的に実践することで、フィルターの汚れを最小限に抑え、エアコンの効率を維持しながら、掃除の手間も軽減できます。少しの工夫で大きな効果が得られる、実用的な裏技をぜひ取り入れてみてください。

こまめな換気でフィルターの汚れを防ぐ

室内の空気がきれいであれば、エアコンフィルターに付着する汚れも少なくなります。そのため、こまめな換気は効果的な予防策のひとつです。

効果的な換気のポイントは、空気の流れをつくることです。単に窓をあけるだけでなく、部屋の対角線上にある窓をあけたり、換気扇と窓の開閉を組み合わせたりすることで、室内の空気を効率よく入れ替えることができます。

【効果的な換気方法】

  1. 対角線上の窓を2か所あける(風の通り道をつくる)
  2. 換気扇を使用する際は、反対側の窓を少しあけて空気の流入経路を確保する
  3. 室内の空気の流れを遮る障害物を取り除く

換気のタイミングと頻度の目安としては、以下を参考にしてください。

  • 朝起きたとき:夜間に溜まった二酸化炭素や湿気を排出するため
  • 料理のあと:においや油煙を排出するため
  • 掃除のあと:ほこりを舞いあげたあとに外に出すため
  • 外出前後:特に混雑した場所から帰宅したあとは、持ち込んだ汚れを排出するため

季節に応じた換気の工夫も大切です。花粉の多い季節は、花粉の飛散が少ない早朝や雨の日を選んで換気するとよいでしょう。また、空気清浄機を併用することで、取り込む空気の質を向上させることができます。

こまめな換気は、エアコンフィルターの汚れ防止だけでなく、室内の空気環境全体を改善し、健康面でもメリットが大きいので、習慣化するとよいでしょう。

内部クリーン機能の活用法

多くの現代のエアコンには「内部クリーン機能」や「自動クリーン機能」が搭載されています。この機能は、エアコン内部の湿気を取り除き、カビの発生を防止するためのものです。

内部クリーン機能の仕組みは、冷房や除湿運転後にエアコン内部を乾燥させることで、カビの繁殖に必要な水分を取り除くというものです。具体的には、冷房停止後に送風や弱い暖房運転を自動的におこない、内部を乾かします。

【内部クリーン機能の効果的な活用法】

  1. 冷房・除湿の使用後に必ず内部クリーン機能を作動させる
  2. 冷房を長時間使用する場合は、1日1回程度内部クリーン機能を実行する
  3. 特に湿度の高い梅雨時期や夏場は、積極的に活用する

内部クリーン機能の設定方法は機種によって異なりますが、一般的にはリモコンに「内部クリーン」「クリーン運転」などのボタンがあります。エアコン購入時に自動で内部クリーン機能が作動する設定になっていることも多いですが、誤って解除してしまっている場合もあるので、取扱説明書で確認しておくとよいでしょう。

内部クリーン機能がないエアコンの場合は、代替方法として以下の方法が有効です。

  1. 冷房使用後、室温よりも高い温度(28℃程度)に設定し、30分程度運転する
  2. その後、送風モードに切り替えて30分〜1時間程度運転する

これにより、内部クリーン機能と同様の効果が得られます。特に古いタイプのエアコンでは、この方法で内部を乾燥させることが重要です。

送風運転によるエアコン内部乾燥のコツ

エアコンの内部を乾燥させるもうひとつの方法として、送風運転の活用があります。特に内部クリーン機能がないエアコンでは、手動での送風運転が内部のカビ予防に効果的です。

【送風運転による乾燥のコツ】

  1. 冷房や除湿運転のあとに、送風モードに切り替える
  2. 風量は「強」に設定し、30分〜1時間程度運転する
  3. 可能であれば風向きを定期的に変えて、内部全体が乾燥するようにする

この送風運転は特に以下のタイミングで効果的です。

  • 冷房や除湿運転を長時間使用したあと
  • 湿度の高い日に使用したあと
  • 数日間エアコンを使用しない予定がある場合の最後の使用時

送風運転の習慣化により、エアコン内部の湿気を効果的に取り除くことができ、カビの発生を抑制できます。これにより、フィルターの汚れも少なくなり、掃除の頻度を減らすことができるでしょう。

また、エアコンを長期間使用しない季節でも、月に1回程度、1時間ほどの送風運転をおこなうことをおすすめします。これにより、内部に溜まった湿気を排出し、カビの発生を防ぐことができます。

送風運転は電力消費も少ないため、コスト面でも負担が少なく、エアコンの寿命を延ばす効果的な方法といえるでしょう。

まとめ

エアコンフィルターの掃除は、エアコンの効率維持、電気代節約、室内空気環境改善のための重要なメンテナンスです。掃除機でのほこり除去と水洗いという基本的な方法で十分効果があり、2週間に1回程度の頻度が目安となります。

油汚れなどの頑固な汚れには重曹水や中性洗剤が効果的で、安全のために掃除前にはコンセントを抜くことを忘れないでください。フィルターは完全に乾かしてから取りつけることが重要です。

内部クリーン機能や送風運転を活用することでフィルターの汚れを予防でき、定期的なフィルター掃除に加えてプロによるクリーニングを利用することで、エアコンを長く快適に使い続けることができます。

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※製造から10年以上のエアコンは対象外です。
※エアコンの下に家具などがある場合、高所に設置されている場合、作業スペースが確保できない場合など、設置状況によってはお断りする場合がございます。

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