タンクレストイレにリフォーム|メリットや費用を抑える3つの方法を解説
編集者:Daigasコラム編集部:リフォーム・リノベ担当
タンクレストイレへのリフォームを検討しているものの、「費用が高いのでは」「自宅に設置できるのか」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
タンクレストイレは節水性や掃除のしやすさ、空間を広く使えるデザインなど、機能性に優れた設備です。一方で、水圧や電源の条件、停電時の使用可否など、導入前に確認したいポイントもあります。
この記事では、タンクレストイレのメリット・デメリット、費用の目安、注意点を解説します。さらに、タンクレストイレが特におすすめの方や、費用を抑える方法についてもご紹介しますので、リフォームを検討している方は参考にしてください。
目次
トイレをタンクレスにリフォームする4つのメリット

トイレをタンクレスにリフォームするメリットは以下の4つです。
- 節水機能で水道代の節約につながる
- 掃除がしやすく清潔を保ちやすい
- トイレ空間が広く使える
- 連続で水を流せる
これらのメリットに魅力を感じる方は、タンクレストイレへのリフォームを検討してみましょう。
1.節水機能で水道代の節約につながる
タンクレストイレは洗浄に必要な水量が少なく、従来のタンク式より水道代を抑えられます。
【1回あたりの洗浄水量の目安】
- タンクレストイレ:大4L・小3L
- タンク式トイレ:大13L・小8L
※機種によって実際の水量は異なる場合があります。
洗浄水量の違いを踏まえ、以下の条件で年間の節水量と水道代をシミュレーションしました。
【シミュレーションの条件】
- 1日あたりのトイレ使用回数:大1回・小3回
- 洗浄水量:タンクレストレイ:大4L/小3L、タンク式トイレ:大13L/小8L
- 年間使用日数:365日
- 水道料金:大阪市の料金表に基づき1立方メートルあたり97円で試算
※計算月数が1か月の場合
※従量料金が11~20立方メートルの場合
シミュレーションの結果は、下記の表のとおりです。
| タンクレストイレ | タンク式トイレ | |
|---|---|---|
| 1日の水使用量 | 約13L
※大4L+小3L×3 |
約37L
※大13L+小8L×3 |
| 年間の水使用量 | 約4,745L(4.7㎥) | 約13,505L(13.5㎥) |
| 年間の節水量 | 約8,760L(8.8㎥) | – |
| 年間の水道代 | 約460円 | 約1,310円 |
| 年間の節約額 | 約850円 | – |
タンクレストイレはタンク式よりも年間約8,760L(8.8㎥)の節水ができ、1人あたり約850円の水道代を節約可能です。4人家族では年間約35㎥の節水となり、3,500円ほどの節約が期待できます。
2.掃除がしやすく清潔を保ちやすい
タンクレストイレはタンクがない分、凹凸やすき間が少なく、ホコリや汚れがたまりにくい形状になっています。平らな面が多いため、便器まわりをサッと拭くだけで汚れを落としやすく、日常の掃除も短時間ですみます。
掃除の回数や手間を抑えながら清潔な状態を保ちやすい点がメリットです。
3.トイレ空間が広く使える
タンクレストイレはタンク部分がないため奥行きが短く、限られたスペースでも圧迫感を与えにくいのが特徴です。さらに、タンクに場所を取られない分、収納棚や手洗い器の配置など空間を自由にレイアウトしやすくなります。
また、凹凸の少ないシンプルなフォルムは視界をすっきり見せやすく、壁や床まわりに広がりを感じられる点もメリットです。
4.連続で水を流せる
タンクレストイレは水道直結式のため、タンク式のように水がたまるまで待つ必要がありません。家族の使用が重なる朝の時間帯でも、水がたまるまで流せないといったストレスが少なくなります。
また、来客時など短時間に複数人が利用する場面でも、待ち時間が発生しにくい点も魅力です。
【やめたほうがいい?】タンクレストイレで後悔しやすい4つのデメリット

タンクレストイレはデザイン性や使い勝手の面から人気がありますが、導入前に知っておくべき注意点もあります。
- 十分な水圧と電源が必要
- 停電時は水が流せなくなる可能性がある
- 修理費用が高額になることもある
- 基本的に手洗い器がついていない
これらのポイントを把握しておくことで、導入後に「こんなはずではなかった」と感じる事態を防げます。
1.十分な水圧と電源が必要
タンクレストイレは水道直結型のため、一定の水圧が確保できないと洗浄力が弱くなったり、正常に流れなかったりすることがあります。特にマンションの高層階や、築年数が古く給水設備が劣化している住宅では水圧不足が起こりやすいため、導入前に専門業者へ確認を依頼しましょう。
また、タンクレストイレは電気を使って洗浄制御をおこなうため、トイレ内に電源コンセントがない場合は、新設工事が必要です。トイレ内にコンセントを新設するケースでは、設置にともなう費用や工事期間も考慮しましょう。
2.停電時は水が流せなくなる可能性がある
電気で洗浄を制御するタンクレストイレは、停電時にはボタン操作で水が流せなくなります。日常では問題なく使用できても、万が一の事態に備えておくことが大切です。
たとえば停電しても水道が使える状況であれば、バケツに水を汲んで便器へ流す方法で一時的に対応できます。また、手動で洗浄できるレバーが標準装備されているモデルや、オプションで停電時対応機能を追加できる機種もあります。
ただし、すべてのモデルが停電時に対応できるわけではないため、導入前にカタログや販売店で仕様を確認しておきましょう。
3.修理費用が高額になることもある
タンクレストイレは便器と便座が一体型の構造です。便座や洗浄ノズルなど一部だけを交換することが難しく、修理内容によっては費用が高額になる場合があります。
使用年数が長くなると、メーカー側で部品の生産が終了しているケースもあり、その場合は本体ごと交換になる可能性があります。軽微な修理であれば数千円〜1.5万円程度ですむ一方、ユニット全体の交換が必要になると10万円以上かかることも少なくありません。
4.基本的に手洗い器がついていない
タンクレストイレは基本的に手洗い器がついていません。トイレ内で手を洗いたい場合は、別途手洗い器を設置する必要があります。
手洗い器を設置する際は、スペースの確保やレイアウトの見なおしが必要になるほか、設置費用として5〜10万円程度かかることがあります。ただし、ご家庭によっては洗面台やキッチンで手を洗えば十分ということもあるため、生活スタイルに合わせて検討するといいでしょう。
【工事費込み】タンクレストイレへの交換費用と工期の目安

タンクレストイレへの交換費用は、洋式からの変更で12.5〜50万円、和式からの変更では20〜50万円が一般的です。手洗い器の設置や内装のはり替えをおこなう場合は、さらに費用がかかる点を押さえておきましょう。
大阪ガスサービスチェーンのリフォーム実績では、費用相場として15〜30万円が最も多く、3,000件を超えるデータからも中心的な価格帯となっています。
以下のグラフは、その費用分布を示したものです。

※データは2018~2020年度大阪ガスサービスチェーン施工完了分(弊社保有データ)
※件数は各部位単体でのリフォーム実施件数(ガス機器などをセットで施工している案件も一部含みます)
※お客さま宅の状況や設置する機器によって費用は変動します
費用の傾向を踏まえた上で、設置条件も合わせて確認しておくことが大切です。マンションでもタンクレストイレを設置できるケースは多いものの、水道直結式のため水圧条件の確認が欠かせません。
特に高層階や築古物件では水圧不足により洗浄力が低下する可能性があるため、事前に専門業者へ相談すると安心です。また、トイレ内に電源コンセントがない場合は新設工事が必要になる点にも注意しましょう。
一般的な工期の目安は、交換のみの場合は最短で1日です。ただし、内装工事や手洗い器の新設をおこなう場合は、2〜3日かかることもあります。
費用を抑えてタンクレストイレを導入する方法

費用を抑えてタンクレストイレを導入する3つの方法を紹介します。
- 補助金を活用する
- 機能がシンプルなモデルを選ぶ
- 内装工事を必要最低限にとどめる
順番に確認していきましょう。
1.補助金を活用する
タンクレストイレの導入費用を抑えたい場合は、補助金制度を活用することが有効です。たとえば、「子育てグリーン住宅支援事業(リフォーム)」では、節水型トイレの設置工事も対象となり、最大23,000円の補助を受けられます。
ただし、補助を受けるには一定の省エネ性能を満たした製品を選ぶことに加え、「開口部の断熱改修」「躯体の断熱改修」のカテゴリーと合わせて2つ以上の必須工事をおこなうことが条件です。製品仕様や工事内容によって対象可否が変わるため、申請前にメーカーのカタログや施工業者の説明で確認しておくと安心です。
2.機能がシンプルなモデルを選ぶ
タンクレストイレの本体価格は搭載される機能によって大きく変わるため、必要な機能に絞って選ぶことで導入費用を抑えられます。特に自動開閉や自動洗浄、泡洗浄などの機能を備えたモデルは価格が高くなる傾向があります。
3.内装工事を必要最低限にとどめる
タンクレストイレの交換費用を抑えるには、内装工事を最小限にすることが効果的です。床のはり替えは2〜8万円、壁や天井のはり替えは1〜6万円が目安になります。
一方で、内装の状態がまだいい場合は、便器の交換のみですませることも検討しましょう。不要な工事を避けることで、全体のコストを大幅に抑えられます。
タンクレストイレとタンク式トイレの比較

タンクレストイレとタンク式トイレには、節水性や掃除のしやすさ、設置条件などに明確な違いがあります。特徴を整理した上で、自宅の環境や重視するポイントに合うタイプを選ぶことが大切です。
| タンクレストイレ | タンク式トイレ | |
|---|---|---|
| 節水性 | ・洗浄水量が少なく、水道代を節約しやすい | ・タンクレストイレよりも、洗浄水量が多め |
| 掃除のしやすさ | ・凹凸が少なく汚れやホコリがたまりにくい
・フチなし構造も多い |
・タンクや継ぎ目に汚れやホコリがたまりやすく、掃除に手間がかかる |
| デザイン性 | ・奥行きが短く空間を広く使えるので、空間を自由にレイアウトできる | ・タンクがある分、圧迫感が出やすい |
| 設置条件 | ・一定の水圧と電源が必要
・停電時に使用できないモデルもある |
・電源不要で、停電時も使用可能なケースが多い |
| 本体価格の目安 | 高機能モデルで40万円以上、シンプルモデルで20〜40万円台 | 一般的なモデルは10〜20万円台で導入可能 |
タンクレストイレは、少ない洗浄水量で使用できるため水道代を抑えたい方や、掃除の負担を減らしたい方におすすめします。奥行きの短いモデルが多い点から、トイレ空間を広くすっきり見せたい方にも向いています。
一方、タンク式トイレは停電時でも使いやすく、低水圧の住宅でも比較的安定して利用が可能です。初期費用も抑えやすいため、コストを重視したい方や、古い住宅・高層階などで設備条件が厳しい方におすすめです。
おすすめのタンクレストイレ3選

おすすめのタンクレストイレを3つ紹介します。
- TOTO「ネオレストAS」
- Panasonic「アラウーノ S160」
- LIXIL「サティスG」
TOTOの「ネオレストAS」は、直線的で無駄のないフォルムが特徴で、空間をすっきり見せたい方に向いています。「きれい除菌水」による自動除菌機能を備えており、便器内を清潔に保ちやすい点も魅力です。
Panasonicの「アラウーノ S160」は、流すたびに泡で汚れを落とす独自の洗浄方式を採用しています。さらに、水はね・たれ・漏れ出しをまとめて防ぐ「トリプル汚れガード」により、便器外へ汚れを広げにくい構造です。
LIXILの「サティスG」は、「ワイドスクエア便座」を採用しており、ゆったり座れるトイレをお探しの方に向いています。また、夜間の使用をサポートする「ほのかライト」を搭載し.、見た目だけでなく、日常の使い勝手まで配慮されています。
それぞれの特徴や強みは異なるため、住まいや使い方に合ったタイプを選ぶことが大切です。
まとめ

タンクレストイレは、節水性や清掃性、デザイン性に優れたトイレです。従来のタンク式より年間で数百円〜数千円程度の水道代節約が期待できます。
一方、水圧や電源、停電時の対応、手洗い器の設置など事前に確認したいポイントもあります。リフォーム費用の目安は洋式からの変更で12.5〜50万円、和式からでは20万円〜50万円と幅があり、内装工事などの内容で大きく変動します。
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