引越し費用・料金の相場は?
1人暮らしや家族暮らし、時期ごとにご紹介
引越し費用の相場は、同じ都道府県内のような近距離での引越しの場合、通常期なら単身者で3~5万円、2人家族で8~10万円程度です。ただし、費用は引越し時期や荷物の量、距離、業者のプランによって大きく変わります。
この記事では、条件別の引越し費用の相場や内訳を紹介し、費用を安く抑えるポイントも解説します。引越し費用を少しでも安く抑えたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
また、自分に合う引越し業者を見つけたい方には、引越し一括見積りサービスの利用がおすすめです。
目次
単身者の引越し費用の相場
単身者の引越し費用は、荷物の量や移動距離、引越し時期によって大きく変動します。
とくに2月〜4月の繁忙期は、5月〜1月の通常期と比較して料金が高くなる傾向があります。
引越しを検討する際は、時期による費用の変動を考慮した上で、適切な引越し業者やプランを選ぶことが大切です。
ここでは、単身者の引越し費用の相場を、通常期と繁忙期に分けて見ていきましょう。
通常期の場合
通常期(5月~1月)の単身者の引越し費用は、移動距離と荷物の量によって以下のように変動します。
| 移動距離 | 荷物少なめの場合の費用 | 荷物多めの場合の費用 |
|---|---|---|
| ~15km未満 | 約4万円 | 約5万円 |
| ~50km未満 | 約4万円 | 約5万円 |
| ~200km未満 | 約5万円 | 約7万円 |
| ~500km未満 | 約6万円 | 約9万円 |
| 500km以上 | 約7万円 | 約10万円 |
参照元:SUUMO(2023年8月時点)
通常期は、近距離であれば、3万円台で引越し可能です。荷物量を減らしたり、平日のフリープランを選んだりすることで、さらに費用を抑えられるでしょう。
繁忙期の場合
一方、繁忙期(2月~4月)は、引越し業者への依頼が集中するため、以下のように料金が上昇する傾向があります。
| 移動距離 | 荷物少なめの場合の費用 | 荷物多めの場合の費用 |
|---|---|---|
| ~15km未満 | 約4万円 | 約6万円 |
| ~50km未満 | 約5万円 | 約7万円 |
| ~200km未満 | 約6万円 | 約9万円 |
| ~500km未満 | 約7万円 | 約10万円 |
| 500km以上 | 約8万円 | 約14万円 |
参照元:SUUMO(2023年8月時点)
繁忙期は通常期に比べると、1〜3万円料金が高くなる傾向です。荷物量が増えたり、距離が遠くなれば、さらに費用は上昇します。
引越し費用を重視する方は、可能であれば繁忙期は避けたほうがいいでしょう。
家族の引越し費用の相場場
続いて、家族の引越し費用の相場を、単身者のとき同様、以下の2パターンに分けて見ていきましょう。
- 通常期の場合
- 繁忙期の場合
単身者のときと同様に、通常期と繁忙期に分けて、それぞれの費用の相場を紹介します。家族で引越しを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
通常期の場合
通常期における、家族の引越し費用の相場は、以下のとおりです。
| 移動距離 | 2〜3人家族 | 4人家族以上 |
|---|---|---|
| ~15km未満 | 約7万円 | 約12万円 |
| ~50km未満 | 約8万円 | 約14万円 |
| ~200km未満 | 約10万円 | 約16万円 |
| ~500km未満 | 約13万円 | 約20万円 |
| 500km以上 | 約18万円 | 約29万円 |
参照元:SUUMO(2023年8月時点)
家族の引越しは、通常期であっても10万近くするケースが多くあります。
そのため、余計な荷物は先に処分したり、複数の引越し業者にお見積りを依頼したりして、少しでも費用を抑える試みをするのが大切です。
繁忙期の場合
一方、繁忙期の場合、家族の引越し費用の相場は、以下のとおりです。
| 移動距離 | 2〜3人家族 | 4人家族以上 |
|---|---|---|
| ~15km未満 | 約9万円 | 約14万円 |
| ~50km未満 | 約10万円 | 約17万円 |
| ~200km未満 | 約13万円 | 約22万円 |
| ~500km未満 | 約18万円 | 約29万円 |
| 500km以上 | 約25万円 | 約36万円 |
参照元:SUUMO(2023年8月時点)
家族の引越しの場合、荷物量が増えやすく、子どもがいると勉強机や自転車など大型の荷物で荷物量が増え、その分料金も割高になる可能性があります。
引越し費用が安い時期
引越し費用は時期によって大きく変動しますが、いったい何月がもっとも安いのでしょうか。通常期のなかでも、さらに安くなる閑散期があります。
ここでは、単身の場合と2人以上の場合に分けて、それぞれ月別の引越し費用の相場を紹介します。
自分の引越し予定の時期と照らし合わせながら、お得に引越しできる月を見つけましょう。
引越し費用が安い時期については、以下の記事も参考にしてください。
単身の場合
単身者の引越し料金の、月別の平均は、以下のとおりです。
| 月 | 荷物が少ない場合の費用 | 荷物が多い場合の費用 |
|---|---|---|
| 1月 | 約5万円 | 約7万円 |
| 2月 | 約5万円 | 約6万円 |
| 3月 | 約6万円 | 約9万円 |
| 4月 | 約6万円 | 約8万円 |
| 5月 | 約5万円 | 約7万円 |
| 6月 | 約5万円 | 約6万円 |
| 7月 | 約5万円 | 約7万円 |
| 8月 | 約4万円 | 約6万円 |
| 9月 | 約5万円 | 約6万円 |
| 10月 | 約4万円 | 約6万円 |
| 11月 | 約5万円 | 約6万円 |
| 12月 | 約4万円 | 約6万円 |
参照元:SUUMO(2018年11月時点)
繁忙期である3月は通常期と比べると、1〜2万円高くなる傾向にあります。上記の表を見ると、10月〜11月がお得な料金相場になっています。
2人以上の場合
続いて、2人以上の引越しの場合、費用の相場は以下のようになります。
| 月 | 荷物が少ない場合の費用 | 荷物が多い場合の費用 |
|---|---|---|
| 1月 | 約8万円 | 約12万円 |
| 2月 | 約9万円 | 約13万円 |
| 3月 | 約12万円 | 約19万円 |
| 4月 | 約11万円 | 約16万円 |
| 5月 | 約9万円 | 約13万円 |
| 6月 | 約9万円 | 約12万円 |
| 7月 | 約9万円 | 約13万円 |
| 8月 | 約8万円 | 約11万円 |
| 9月 | 約9万円 | 約11万円 |
| 10月 | 約9万円 | 約11万円 |
| 11月 | 約8万円 | 約11万円 |
| 12月 | 約9万円 | 約11万円 |
参照元:SUUMO(2018年11月時点)
4人以上の引越しの場合、繁忙期を避けて10月ごろの閑散期に引越しすれば、およそ8万円ほど費用を抑えられます。
引越し時期を柔軟に選べる方は、閑散期に引越しするのがおすすめです。
2人暮らしの引越し費用については、以下の記事も参考になるので合わせてご覧ください。
引越し費用の内訳は?
引越しは「基本運賃」と「移動距離」、「荷物の量」によってお見積りが計算されます。
料金相場は目安になるため、具体的な金額は引越し業者にお見積りを取る必要があります。
見積りを取る際に以下の方法で取ることで引越し料金はお得になる可能性があります。
- 複数の引越し業者のお見積りを比較する
- 宅急便や宅配便を利用する
- 家具や家電の購入を最低限にする
基本運賃
基本運賃は、移動距離や移動時間で決まる費用です。
引越しの輸送距離が100km以下の場合は、作業時間に応じて料金が決まる「時間制」です。
100km以上の場合は、距離によって料金が決まる「距離制」が適用されます。
国土交通省近畿運輸局による、料金の一例は次のとおりです。トラックのサイズごとに、距離/時間あたりの基準運賃が定められています。
▼時間制の料金の一例
| 時間 | 1〜2トン車 | 3〜4トン車 | 5〜6トン車 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 上限額 | 下限額 | 上限額 | 下限額 | 上限額 | 下限額 | |
| 4時間 | 20,360円 | 13,580円 | 24,000円 | 16,000円 | 26,900円 | 17,940円 |
| 8時間 | 33,970円 | 22,650円 | 40,010円 | 26,670円 | 47,090円 | 31,390円 |
| 8時間超(1時間ごと) | 3,410円 | 2,270円 | 3,890円 | 2,590円 | 4,670円 | 3,110円 |
▼距離制の料金の一例
| 距離 | 1〜2トン車 | 3〜4トン車 | 5〜6トン車 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 上限額 | 下限額 | 上限額 | 下限額 | 上限額 | 下限額 | |
| 100〜110km | 37,560円 | 25,040円 | 42,740円 | 28,500円 | 51,970円 | 34,650円 |
| 140〜150km | 43,850円 | 29,230円 | 49,940円 | 33,300円 | 60,720円 | 40,480円 |
| 190〜200km | 51,720円 | 34,480円 | 58,910円 | 39,270円 | 71,620円 | 47,740円 |
| 200km〜500km(20kmごと) | 2,760円 | 1,840円 | 3,160円 | 2,100円 | 3,860円 | 2,580円 |
| 500km超(50kmごと) | 6,940円 | 4,620円 | 7,870円 | 5,250円 | 9,640円 | 6,420円 |
実費
実費とは、引越しに実際にかかる費用のことです。具体的には作業員の人件費や梱包資材費などが含まれます。
荷物が多い、距離が遠いなどの場合、引越しの実費は高くなります。
- 作業員の人件費
- 梱包資材費
- 高速道路料金
- トラックのガソリン代 など
引越し費用の付帯サービスの料金と相場
一般的な引越し作業に含まれない作業を依頼するときは、オプション料金がかかります。
オプション料金がかかる作業としては、たとえば以下があげられます。
- 特殊な荷物の運搬(ピアノ、大型家具、芸術作品など)
- 荷づくりや荷ほどき
- 家具の組み立て・解体
- 家具の防虫
- アンテナの取りつけ・取り外し
- エアコン取りつけ など
特殊な荷物の運搬、家具の組み立てやエアコンの取りつけなどを依頼するときは追加で費用が必要です。
各追加費用の相場は各社により異なりますが、おおむね以下のようになります。
| エアコンの取り外し | +10,000円 |
|---|---|
| エアコンの取り付け | +10,000円 |
| 洗濯機取り付け | +7,000円 |
| 洗濯機取り外し | +7,000円 |
| ピアノの運送 | +50,000円 |
| 不用品処分 | 1点×5,000円 |
| 荷物の一時預かり | 1畳×10,000円 |
割増料金
- 繁忙期の引越し
- 休日や早朝深夜の引越し
- 短期間での予約や急な引越し
- 雪の降る地域での冬季の引越し など
繁忙期、早朝深夜や休日など、時期やタイミングによって割増料金は変わります。
時間帯・休日の割増料金の目安は、早朝深夜3割増、休日で2割増です。
また、雪が降る地域では、冬季の引越しで割増料金が設定されることもあります。
引越し費用を相場より安く抑えるためのポイント11選
ここからは、引越し費用を相場より安く抑えるためのポイントを紹介します。
- 引越しの繁忙期を避ける
- 相見積りを取る
- 土日祝や月末・月初を避ける
- 大安など縁起のいい日を避ける
- フリー便や午後便を使う
- 不用品を処分して荷物を減らす
- 荷づくり・荷ほどきを自分でする
- 荷物が少ない方はお得なプランを利用する
- 長距離引越しの場合はコンテナ便を利用する
- 宅急便(宅配便)を活用する
- トラックをレンタルして自力で荷物を運ぶ
引越しが混み合う時期や時間帯を避けて引越しをすると費用を安く抑えられます。
そのほか、荷物の量を減らす、荷づくり・荷ほどきを自分でするなどの方法でも費用の削減が可能です。
1.引越しの繁忙期を避ける
引越しの需要が集中する3~4月の繁忙期を避けて、それ以外の通常期に引越しをすると、引越し費用が安くすむことが多いです。
新年度に合わせて引越しをする場合は、どうしても繁忙期と重なってしまいます。
しかし、引越しのタイミングに融通が利くなら、早めに引越しをして拠点を移すなど、繁忙期を回避したスケジュールを立ててみるといいでしょう。
2.相見積りを取る
複数の引越し業者から相見積りを取ることで、安く依頼できる業者を見つけることが可能です。
こまかな料金設定は業者によって異なるので、サービス内容や口コミも参考にしながら、最適な業者を見つけていきましょう。
相見積りを取るときは引越し一括見積りサービスが便利でおすすめです。
複数の業者へ別々に連絡してお見積りを取ることなく、簡単に相見積りを取ることができますよ。
3.土日祝や月末・月初を避ける
土日や祝日は多くの人が休みとなるため、都合が合わせやすく、引越しの需要が高まります。
それにともない引越し費用も割高になるので、可能であれば、引越し日は平日にすませるのがおすすめです。
また、月末や月初は家賃契約が切り替わる時期であり、転居する人が集中するため、料金が割高になる傾向にあります。
月の中旬など需要が落ち着いている時期を狙うと、引越し費用を節約できる可能性が高まるでしょう。
4.大安など縁起のいい日を避ける
大安などの縁起のいい日も、新しいスタートを切る日として引越しの日に選ぶ人が多く、料金が通常よりも高くなる傾向にあります。
縁起のいい日などにこだわりがない人は、大安などを外して引越しをすると費用を抑えられるでしょう。
5.フリー便や午後便を使う
引越し業者によっては、特定の日時に余裕がある便を「フリー便」として設定していることがあります。
フリー便を利用すると、引越し日程を業者のスケジュールに合わせることで、通常の指定便よりも料金が割安になります。
また、「午後便」も需要の多い午前を外して引越せるので、比較的費用を抑えることが可能です。
朝の混雑や交通渋滞を避けられるのも、午後便を選ぶメリットです。
6.不用品を処分して荷物を減らす
荷物の量を少なくできれば引越し費用は安くなるため、荷づくりに合わせて不用品の処分を進めましょう。
家具や家電の買い替えを検討している場合は、引越しのタイミングに合わせることをおすすめします。
不要な家具や家電を新居に運んでから買い替えると手間もかかるため、引越し前に処分し、新しい物を新居に配送するといいでしょう。
なお、不用品はリサイクルショップでの売却やフリマアプリでの出品などもぜひ検討してみてください。
売却で得た金額を引越しの足しにできるだけでなく、粗大ごみとして処分する費用も節約できます。
7.荷づくり・荷ほどきを自分でする
荷づくり・荷ほどきを引越し業者に依頼すると追加費用が発生します。
荷づくり・荷ほどきを業者に依頼せずに、自分や家族でおこなうと費用を安く抑えることが可能です。
自分で梱包する場合には、引越し業者が来てすぐに搬出できるよう、事前にしっかり準備を進めておきましょう。
8.荷物が少ない方はお得なプランを利用する
単身者や荷物の少ない方は、引越し業者の提供する「単身パック」や「ミニ引越しプラン」を利用すると費用を抑えられます。
とくに、単身パックは荷物量の上限がある物の、専用のコンテナやカーゴボックスを使用し他の引越しの荷物と一緒に運ぶため、お得な料金で引越し可能です。
そのほか、時間指定をしない「フリー便」を選んだり、荷物の運搬のみ業者に依頼し、荷づくりや荷解きなどの作業はすべて自分ですることで費用を抑える方法もあります。
荷物が少ない方におすすめの引越し方法は、以下の記事で詳しく紹介しているのでご覧ください。
9.長距離引越しの場合はコンテナ便を利用する
長距離の引越しでは、一般的なトラック輸送よりも「コンテナ便」を利用することで費用を抑えられます。
コンテナ便とは、サイズの決まったコンテナに荷物を積み、列車による貨物運送を活用して荷物を運ぶ引越し方法です。
とくに、500km以上の遠距離引越しでは、ガソリン代や高速料金がかからないため、料金が大幅に削減できる可能性があります。
ただし、通常のトラック輸送に比べて到着までに時間がかかることや、運行スケジュールに合わせる必要があることなどデメリットもあるため、余裕を持った引越し計画が重要です。
コンテナ便の詳細は、以下の記事を参考にしてください。
10.宅急便(宅配便)を活用する
荷物の量が少なく、大きな家具や家電がない場合は、引越し業者を利用せずに、宅急便(宅配便)を活用することで引越し費用を抑えられる可能性があります。
たとえば、ダンボール数箱程度の荷物量なら、日本郵便の「ゆうパック」を利用すれば、引越し業者に依頼するよりも安く済ませられます。
また、大型の家具や家電がある場合でも、アートセッティングデリバリーが提供する「家財宅急便」のサービスを使えば、個別に配送が可能です。
単身者や学生の方などで荷物量が少ない場合は、引越し業者を利用するよりも宅配便を活用したほうがコストを抑えられます。ただし、荷物の到着に時間がかかるため、余裕を持った計画を立てることが重要です。
引越し業者と宅急便(宅配便)の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
11.トラックをレンタルして自力で荷物を運ぶ
引越し費用を大幅に節約したい場合は、トラックをレンタルして自分で荷物を運ぶ方法もおすすめです。とくに、近距離の引越しや荷物が少ない場合は、業者に依頼するよりも安く済ませられるでしょう。
レンタカー会社に依頼すれば、軽トラックや2トントラックなどを数千円から1万円程度で借りられるため、引越し業者よりも格安で引越しできます。
ただし、運転に慣れていないと事故のリスクがあるため、慎重に運転する必要があります。また、荷物の積み下ろしや搬入をすべて自分でおこなう必要があるため、友人や家族に手伝ってもらえるのであれば、検討してもいいでしょう。
以下の記事では、2トントラックをレンタルした場合の引越しについて、わかりやすく紹介しているので参考にしてください。
後悔しない引越し業者の選び方
ここでは、後悔しない引越し業者の選び方のポイントを5つ紹介します。
- 複数の引越し業者で相見積りを取る
- 口コミや評判を確認する
- サービス内容を確認する
- 保険の有無を確認する
- 訪問見積りでこまかい点を相談する
それぞれ具体的な内容を確認しましょう
複数の引越し業者で相見積りを取る
費用やサービスを比較するためには、相見積り(複数の業者から見積りを取ること)をおこないます。いくつかの引越し業者を比較し、より条件のいい業者を探してみましょう。
時間に余裕を持って業者を比較するためにも、引越し希望日の1〜2ヶ月前から相見積りを依頼しはじめることをおすすめします。
口コミや評判を確認する
引越しをおこなう上では、費用といった具体的な条件だけではなく、スタッフの対応や荷物の扱い方が丁寧かどうかも気になるところです。
引越しのお見積りサイトなどで口コミなどをチェックし、業者選びの参考にしましょう。「スタッフの対応がよかった」「丁寧に荷物を運んでくれた」といった口コミが多いかどうか確認し、評判のいい業者を優先して検討することをおすすめします。
サービス内容を確認する
引越し業者には大手から中小企業・個人までさまざまな物があり、提供するサービスも多様です。
たとえば、大手の業者は「単身者向けパック」「女性専用パック」など、引越しする人の特徴などに合わせてさまざまなサービスを提供しています。ほかにも、テレビ電話によるお見積りやリピーター向けの割引など、多様な仕組みを提供していることが一般的です。
それに対して中小企業の業者は、特定の地域での引越しに強かったり、お得な価格での引越しに対応していたりと、業者によって得意分野が異なります。
自分が何を優先して引越ししたいのかを考え、それに応じたサービス内容を提供している業者を選択するといいでしょう。
保険の有無を確認する
引越し業者を含む多くの運送事業者は、運搬中の荷物の紛失・破損に備えて「運送業者貨物賠償責任保険」という保険に加入しています。引越しの契約時には、保険の加入状況や万が一のときの補償について確認した上で、申し込みをおこなうことが一般的です。
すべての引越し業者がこの保険に加入しているわけではない点に注意しましょう。荷物の紛失や破損があった場合には、業者が保険に加入していなくても補償を請求できます。しかし、スムーズに補償を受けるためには保険に加入している業者を選ぶほうが安心でしょう。
訪問見積りでこまかい点を相談する
引越し業者を選ぶ際には、訪問見積りを依頼し、こまかい点も相談することが重要です。
訪問見積りでは、業者の担当者が実際に荷物の量や搬出経路を確認するため、正確な引越し料金を把握できます。
ダンボールの無料提供や不用品回収の有無、オプションサービスの内容など、料金に影響するポイントも直接相談できるため、契約後のトラブル防止にもつながります。
スタッフの対応や業者の信頼性を見極める機会にもなるため、後悔しない業者を選ぶ上では重要なポイントです。
複数の業者に訪問見積りを依頼する際は、サービス内容や価格を比較しながらこまかい点も相談することで、引越し業者との相性も確認できるでしょう。
引越し費用に関するよくある質問
引越し費用に関して、以下5つのよくある質問をQ&A形式で紹介します。
- 女性の1人暮らしの引越し費用はいくらですか?
- 引越しは何月にするのが安くておすすめですか?
- 引越し費用はいつ払うべきですか?
- 「単身プラン」と「単身パック」の違いは何ですか?
- 引越し作業を全部おまかせにしたらいくらかかりますか?
それぞれの質問にわかりやすく回答しているので、引越し費用を考える際の参考にしてください。
女性の1人暮らしの引越し費用はいくらですか?
1人暮らしの女性の引越し費用は、通常期は3万円程度、繁忙期は5万円程度です。これは大型の家電や家具があるなど、すでに1人暮らしをしている人が別の家に引越しすることを想定しています。
引越しは性別で料金が変わることはありませんが、女性向け専用パックを利用する場合、一般の単身者向けプランよりも割高になることが一般的です。
費用が高いと感じるときは、不要な物を捨てて荷物を減らしたり、自分の荷物量を業者に丁寧に伝えたりすることで、引越し費用を抑えられる可能性があります。また、相見積りを取って費用を交渉することも検討するといいでしょう。
引越しは何月にするのが安くておすすめですか?
引越し費用は、引越しをする人が少ない11月ごろに安くなる傾向にあります。転職や人事異動などによる引越しが落ち着く時期であることや、大型連休がなく引越しする日程が組みにくいことが理由です。
反対に、新生活に向けて引越しをする人の多い春は引越し費用が高くなります。とくに3月の下旬は費用が高くなるため、できれば避けたほうが無難です。
引越し費用はいつ払うべきですか?
現金で引越し費用を支払う場合、引越し当日、作業を開始する前に支払うことが一般的です。作業後の支払いは原則として認めていない引越し業者もあります。これは、不用品を処分する目的で、荷物をトラックに積んだまま姿を消すというトラブルを避けるためです。
また、引越し費用はクレジットカードや銀行口座振り込みでも支払えますが、支払い手続きが完了していることを業者が確認する時間が必要です。そのため、引越し日の数日前に手続きをおこなうことが望ましいでしょう。
ただし、引越し業者によってもルールが異なるため、詳しくは各業者に確認することが大切です。
「単身プラン」と「単身パック」の違いは何ですか?
「単身プラン」と「単身パック」の違いは、以下のとおりです。
| プラン | 特徴 |
|---|---|
| 単身プラン | 単身者向けの小さめのトラックを貸し切って荷物を運ぶ |
| 単身パック | 専用のコンテナボックスに荷物を詰めて、ほかの人の荷物と一緒に運ぶ |
また、単身プランと単身パックのメリットとデメリットをまとめると、次のとおりです。
| プラン | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 単身プラン | ・選べるメニューが多い ・荷物が多いときも対応できる ・梱包のダンボールをもらえることがある |
・料金が単身パックより割高 |
| 単身パック | ・料金が安い ・訪問見積りが不要 |
・荷物の量に制限がある ・コンテナに収まらないと追加料金がかかる |
単身プランは選べるメニューが多く、荷物が多い引越しへの対応や梱包の依頼、ダンボールの提供など、こまかなニーズにも対応してもらえるのがメリットです。
一方、単身パックはコンテナに収まる程度の少ない荷物の運搬を依頼するなら、費用を安く抑えられます。
引越し業者によって異なりますが、1万5千〜3万円程度で依頼できることもあるため、単身パックより5千〜数万円安く抑えられる場合もあります。
単身パックについては、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
引越し作業を全部おまかせにしたらいくらかかりますか?
引越し作業をすべて業者に任せる「全部おまかせプラン」と「通常プラン」の料金の違いは、以下のとおりです。
| 引越し人数 | 全部おまかせプランの費用相場 | 通常プランの費用相場 |
|---|---|---|
| 1人 | 50,000〜 100,000円 |
30,000〜 150,000円 |
| 2人 | 80,000〜 150,000円 |
50,000〜 100,000円 |
| 3人 | 150,000〜 250,000円 |
100,000〜 150,000円 |
※2025年1月時点
参照元:参照元:0003のアーク引越センター|引越し一括見積りシミュレーション
「全部おまかせプラン」は荷づくりから荷解き、家具の設置までを業者がおこなうため、非常に便利ですが、その分費用も高くなります。
引越し料金は、荷物の量や移動距離、繁忙期かどうかによっても変動するため、事前に複数の業者からお見積りを取ることが大切です。
以下の記事では、全部おまかせプランを提供している引越し業者を紹介しているので、合わせてご覧ください。
引越し費用の相場を把握しお得に引越ししよう!
引越し費用は、荷物の量や引越しの距離、時期などによって異なります。とくに、通常期と繁忙期では、引越し費用に数万円の差が出ることもあります。
そのため、少しでも安く引越ししたい方は、閑散期といわれる10〜11月ごろの引越しがいいでしょう。
引越し費用は同じ荷物量や距離でも、業者によって異なることがあります。そのため、「引越し一括見積りサービス」を活用し、各業者の費用の相場を確認するのがおすすめです。
さまざまな業者を知っていく中で、自分に合った業者が見つかるかもしれません。余裕を持ったスケジュールで、後悔しない引越し会社を選びましょう。
- 本記事の情報は記事公開時の物であり、最新の情報とは異なる可能性がございます。本記事に含まれる情報のご利用は、お客さまご自身の責任において行ってください。詳しくは「サイトポリシー」をご確認ください。
引越しの費用に関する
よくある質問
- 引越し業者にチップをわたす必要はある?
-
基本的に作業員への賃金は引越し料金に含まれているため、わたす必要はありません。
丁寧な対応や大変な作業に対する感謝の気持ちをあらわすために、チップをわたすこともありますが、強制ではないため自己判断で構いません。
- 引越し代金の支払いにクレジットカードは使える?
-
多くの引越し業者はクレジットカード払いに対応しています。
希望する場合は見積り時にクレジットカード払いを希望する旨を伝えておきましょう。
また、業者によってはQRコード決済に対応している場合もあります。
お見積り時には何の支払方法に対応しているのか確認しておきましょう。
- トラックの大きさは引越しの費用に影響する?
-
引越し費用は使用するトラックの大きさによって異なります。
サイズが大きくなれば引越し費用も高くなるため、安く抑えたい場合は荷物を減らして小さいトラックで収まるようにしましょう。
- 引越し一括見積りや契約後にキャンセル料はかかる?
-
引越しのキャンセル料は一般的に引越し日の3日前までであれば無料です。
これは国土交通省の「標準引越運送約款」に定められています。







