電子レンジの電気代はどれくらい?使用シーン別の比較や節約術も紹介

編集者:【大阪ガス】Daigasコラム編集部

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キッチンのカウンターに置いている電子レンジ

電子レンジは日常生活に欠かせない家電で毎日使用しているケースも多くなりました。オーブン機能や自動調理機能なども備わっていて食生活を豊かにできる便利な電子レンジも増えています。

ただ、電子レンジの電気代がどれくらいかかるかが不安な人もいるでしょう。この記事では電子レンジの電気代の計算方法や使用シーン別の比較結果を紹介します。電子レンジの電気代は使い方次第で節約できるので、具体的な方法も解説します。

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電子レンジの電気代計算方法

スマートエネルギーメーター

電子レンジの電気代は消費電力、使用時間と電力料金単価から計算できます。

電子レンジの電気代(円)=消費電力(kW)×使用時間(h)×電力料金単価(円/kWh)

電力料金単価は電気の契約状況によって異なりますが、家電製品のカタログなどに記載されている電気代の計算では公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定める電力単価が用いられています。2024年9月時点では31円/kWh(税込)です。

たとえば、消費電力が1400Wの電子レンジで2分間加熱したときには以下のように電気代を計算できます。

  • 1400W = 1.4kW
  • 2分 = 0.0333時間
電子レンジの電気代=1.4kW×0.0333時間×31円/kWh=約1.45円

このときに注意が必要なのが、500Wや600Wといった電子レンジの出力表記です。この数値は出力ワット数としてJIS規格(C 9250)で定められています。消費電力をあらわす数字ではないので、電子レンジの消費電力はカタログや取扱説明書で確認することが必要です。

電子レンジにはオーブンやグリルの機能がある場合もあります。使用する機能によって消費電力が異なるので気をつけましょう。

参照:よくある質問 Q&A|公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会
参照:省エネ性能カタログ2023年版
参照:日本工業規格 JIS C 9250-1992 電子レンジ

1ヶ月・1年間の電気代

電子レンジの電気代は、電気機械器具品質表示規程に従って測定された年間消費電力量に基づく電気代がカタログなどに記載されることも多くなりました。年間消費電力量に基づくと、電子レンジの1ヶ月・1年間の電気代は以下のように計算できます。

1年間の電気代(円/年)=年間消費電力量(kWh/年)×電力料金単価(円/kWh)

1ヶ月あたりの電気代(円/月)=1年間の電気代(円/年)÷12(月/年)

参照:電子レンジ | 消費者庁
参照:電気機械器具品質表示規程(六 電子レンジ) | 消費者庁

500W・600W・1000Wの電子レンジの電気代を比較

電子レンジの電気代は出力ワット数によって、同じ時間・期間の利用でも電気代に違いがあります。ここでは電子レンジの出力ワット数と消費電力の関係について以下のようなケースをモデルにして電気代を比較してまとめました。

出力ワット数 (消費電力) 1分 10分 1ヶ月(30日、1日平均10分) 1年(365日、1日平均10分)

500W(1000W)

0.517円

5.177円

155.31円

1,889.61円

600W(1200W)

0.62円

6.213円

186.37円

2,267.53円

1000W(1500W)

0.775円

7.766円

232.97円

2,834.41円

同じ時間だけ電子レンジを使った場合には、出力ワット数が大きいほど電気代は大きくなります。ここではモデルとして毎日平均10分だけ電子レンジを使ったときの毎月・毎年の電気代もまとめました。

基本的には電子レンジを使った時間に比例して金額は高くなりますが、出力を落とすと温めの効率も下がるのでバランスを考えることが大切です。

1分あたりの電気代の違い

1分あたりの電気代は電子レンジの出力ワット数によって変わります。出力ワット数が大きいほど消費電力も大きくなるので電気代があがりますが、1分単位で考えると差額は大きくありません。

上述のように500Wと1000Wで比較しても0.517円と0.775円なので、短時間の利用では出力ワット数による電気の違いは微々たるものです。

使用期間(1ヶ月・1年)あたりの電気代の違い

電子レンジの電気代は1ヶ月や1年の長い使用期間になると、使い方によって電気代に大きく響きます。上述のように1ヶ月に500Wで1日あたり10分使ったときにかかる電気代は500Wと1000Wでは約78円の違いがあります。

年間にすると約945円の差です。使用期間が長いと微々たる電気代の差も大きくなります。

使用シーン別の電子レンジの電気代

電子レンジの電気代は使い方によって大きく変わります。ここでは使用シーン別に電子レンジの電気代の目安を解説します。

参照:省エネ性能カタログ2023年版

葉物野菜の下ごしらえをした場合

ホウレンソウやキャベツなどの下ごしらえに電子レンジを使ったときには、平均すると年間で13.21kWhの消費電力量になります。

全国家庭電気製品公正取引協議会による電気単価の31円/kWhで換算すると、年間の電気代は約410円、月間の電気代は約34円です。1日単位にすれば1円少々になります。

同じ葉物野菜の下ごしらえをガスコンロでおこなった場合には年間で8.32㎥程度のガスが必要になります。資源エネルギー庁によると年間で1,350円の費用がかかります。

電子レンジを使用すれば年間でおよそ940円の光熱費を節約することが可能です。月間の電気代にすると約78円の違いがあります。

必要な加熱時間は葉物野菜の種類による違いはありますが、電子レンジを使うと効率的に下ごしらえができます。葉物野菜の調理にかかる光熱費が心配になっている人は、電子レンジを積極的に活用すると節約できるでしょう。

参照:キッチン | 無理のない省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト

根菜の調理をする場合

ジャガイモや里芋、ニンジンやゴボウなどの根菜は葉物野菜に比べて火がとおりにくいので電子レンジ料理でも時間がかかります。出力をあげるか加熱時間を長くするかは根菜の特徴に合わせて決めると仕上がりがよくなります。

根菜について、平均的な電子レンジ調理をした場合にかかる電気代は、資源エネルギー庁によると年間で590円です。

ガスコンロで根菜をゆでる場合にはお湯を沸かして沸騰させ続ける必要があります。しかし、電子レンジならお湯を沸かすエネルギーが必要ありません。ガスコンロで根菜の調理をした場合には年間で約9.48㎥のガスを使います。

資源エネルギー庁のデータではガス代にすると1,540円ほどです。年間の光熱費の差額をとると940円です。

葉物野菜の場合と同様に、電子レンジは時短で根菜の下ごしらえができます。お湯を沸かしてゆでるよりも時間がかからないからです。光熱費を抑えられるだけでなく、料理の効率もあげられるのでおすすめです。

炊いたご飯を温める場合

炊いて冷めてしまったご飯を電子レンジで温めるときには量によって時間が違います。

あるメーカーによると600Wの電子レンジでお茶椀1杯(150g)のご飯を加熱するのにかかる時間は50秒〜1分程度としています。

600Wの電子レンジで出力ワット数が1200Wで1分の加熱をしたとすると、電力料金単価が31円の場合には電気代は以下のように計算できます。

  • 1200W = 1.2kW
  • 1分 = 0.0167時間
お茶椀1杯(150g)のご飯を加熱するのにかかる電気代=1.2kW× 0.0167時間×31円/kWh=約0.62円

資源エネルギー庁によると、ご飯を炊飯器で炊いて保存するのが合理的なのは4時間までです。3合のご飯を炊いて半分食べたあと、4時間保温すると電気代が約6.94円です。1.5合のご飯を電子レンジで温める場合には炊飯にかかる電気代も含めて約5.93円になります。

すぐに食べる場合には炊飯器で保温するのもよいですが、次の食事以降に食べる分は保温せずに電子レンジで温めるのが経済的です。

キッチン | 無理のない省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト

冷凍したご飯を温める場合

ご飯を炊いたあとに冷凍して保存すると、数日の間は好きなタイミングで電子レンジで温めて食べられるので便利です。まとめて炊飯できるので料理の負担も減らせます。ご飯を冷凍するときには、一食分をラップで包んで冷凍するのが一般的です。

お茶椀1杯(150g)のご飯をラップで包んで冷凍したときには、あるメーカーによると600Wの電子レンジで2〜3分の加熱が必要です。600Wの電子レンジで出力ワット数が1200Wだった場合に、電力料金単価が31円だったとすると電気代は以下のように計算できます。

  • 1200W = 1.2kW
  • 3分 = 0.05時間

お茶椀1杯(150g)の冷凍ご飯を加熱するのにかかる電気代=1.2kW×0.05時間×31円/kWh=1.86円

冷凍していなかった場合の約0.62円と比較すると、ご飯を温めるのにかかる電気代は約3倍になります。冷凍するのにも電気代がかかるので、すぐに食べる分は冷凍せずに取っておくようにすると電気代を抑えられます。

牛乳やコーヒーなどの飲み物を温める場合

牛乳やコーヒー、水などの飲み物を温める場合には、温める飲み物の量や好みの温度によってどのくらいの加熱時間が必要かは異なります。

あるメーカーによるデータを参考にすると、600Wの電子レンジで200mLの牛乳を温めるには1分~1分20秒、150mLのコーヒーを温めるには1分~1分30秒ほどかかります。

600Wの電子レンジで出力ワット数が1200Wだった場合に、電力料金単価31円で1分30秒加熱をしたとすると電気代は以下のように計算できます。

  • 1200W = 1.2kW
  • 1分30秒 =0.025時間

飲み物の加熱にかかる電気代=1.2kW×0.025時間×31円/kWh=0.93円

基本的には飲み物の量が電子レンジ加熱にかかる時間を決める要因です。大きなマグカップで加熱する場合には、淹れた飲み物の量に応じた電気代がかかります。

容器を温めるのにも熱量が必要なので、複数の容器に分けて飲み物を温めると時間がかかりやすくなります。

電子レンジの電気代の節約術

電子レンジを使う女性

電子レンジの電気代は使い方によって左右されます。日々の使い方を工夫したり、電力料金単価を減らす方法を検討したりすれば、節約が可能です。ここでは電子レンジの電気代節約術をご紹介します。

電子レンジの庫内の汚れをなくす

電子レンジの汚れは加熱効率に影響を及ぼす要因です。電子レンジの庫内に付着している汚れや水分などは、電子レンジが発生させる電磁波の受け取り手になります。

温めたいもの以外の物質が存在すると加熱効率が低下するので、日常的に清掃をしてきれいな状態を保つ習慣を作りましょう。庫内の汚れがある状態で電子レンジを使うと、発火などのトラブルが発生する原因にもなります。

電子レンジは電磁波によって水分に振動の刺激を与えて熱を発生させます。水分を含む汚れが庫内に付着していると、原理的に加熱効率が下がります。

電子レンジで加熱調理をしたときには周囲に飛び散って汚してしまう可能性があるので、調理後に庫内を拭いてきれいにするのがおすすめです。

冷蔵・冷凍の食品はあらかじめ出しておく

電子レンジの電気代を抑えるには、できるだけ食品の温度が高くなってから加熱することが大切です。冷蔵していた食品を常温に戻してから電子レンジで加熱すると電気代を抑えられます。

冷凍食品を解凍するときにも、電子レンジですぐに処理せず、常温で半解凍にしてから電子レンジにかけると節電になります。

解凍は急ぎのときでなければ電子レンジを使わないのも賢い方法です。翌日に使いたい冷凍食品を、前日のうちに冷蔵庫に移しておけば自然解凍できます。

冷蔵庫での自然解凍は半日以上かかることが多いですが、使う予定の食品をあらかじめ冷蔵庫に移しておいて、必要なタイミングで電子レンジを使って解凍するだけでも電気代を節約できます。

食品の置き方の工夫をする

電子レンジは食品の置き方を工夫すると電気代の節約が可能です。電子レンジにはフラット式とターンテーブル式の2種類があります。

フラット式は中央に食品を置くと均一に温まりやすいですが、ターンテーブル式では外側のほうが温まりやすいのが特徴です。

加熱のむらが発生する原因にもなるので、電子レンジの仕様に応じて食品の置き方を決めましょう。

複数の食品をまとめて電子レンジにかけるときには、食品同士の間隔を置くと熱効率があがるので温まりやすくなります。大きな固まりを加熱する場合には、小さく切り分けて小分けにしたほうが効率的です。

食品を温める時点で小分けするのは大変なので、保存する時点で一回分に分けておくのが合理的です。

契約している電力会社を見直す

電子レンジの電気代は電力会社を見直すことで節約出来る場合があります。

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【電気料金比較】新電力会社のおすすめ人気16選!料金プランをエリア別に解説【2025年最新】

まとめ

電子レンジの電気代は機種や使い方によって変わります。出力ワット数と消費電力には違いがあるため、節電性の高い電子レンジを選んで使うのがおすすめです。

この記事で紹介した節約術を実践しつつ、電気代が安くならない場合は電力会社の見直しも検討してくださいね。

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