冷蔵庫の電気代はどれくらい?月と年ごとの平均金額や節約方法を紹介
編集者:【大阪ガス】Daigasコラム編集部
冷蔵庫は生鮮食品や加工食品の保存に欠かせない生活必需品です。しかし、冷蔵庫は常に電源を入れておく必要があるため、電気代がどれくらいかかるのか気になる人も多いでしょう。
最近では冷蔵庫の省エネ性能が向上しており、電気代を抑えやすくなっています。
この記事では、冷蔵庫の電気代の平均金額を月ごとおよび年ごとにまとめました。
また、冷蔵庫の電気代を見直したい人のために、賢く節約するアイデアも紹介します。
目次
冷蔵庫の電気代の平均金額(1ヶ月/1年)

冷蔵庫の電気代は平均で月間650円~800円、年間7,300円~9,600円が目安です。一般的に電気代は以下の計算式で算出できます。
| 電気代 = 消費電力量(kWh)× 電気料金単価(円/kWh) |
電気料金単価は電気の契約によって違いますが、電化製品のカタログでは公益社団法人全国家庭電気製品 公正取引協議会が定める電気料金単価が一般的に採用されている基準値です。
ただ、冷蔵庫の場合には日本工業規格のJIS C 9801:2015「家庭用電気冷蔵庫及び電気冷凍庫の特性及び試験方法」によって定められている第3部に記載の方法で試験した値がよく用いられています。
JIS規格に基づくと、401~450リットルの冷蔵庫で290 kWh/年の消費電力量の場合には、平均すると月間で652円、年間で7,823円の電気代がかかります。
実際の電気代は冷蔵庫の機種や使用条件、電気会社との契約などによって変わるので目安として考えましょう。
参照:JISC9801-3:2015 家庭用電気冷蔵庫及び電気冷凍庫の特性及び試験方法-第3部:消費電力量及び内容積の算出
参照:よくある質問 Q&A|公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会
大きさ別の電気代を比較
冷蔵庫は大きさ(定格内容積)ではなく、消費電力によって電気代が変わります。
容量が大きい冷蔵庫でも消費電力量が少ない場合は、容量が小さい冷蔵庫よりも電気代が安くなる場合があります。
|
冷蔵庫の大きさ |
冷却方式 |
消費電力量 |
月間の電気代 |
年間の電気代 |
|---|---|---|---|---|
|
140リットル以下 |
間冷式 |
273kWh/年 |
615円 |
7,381円 |
|
141~200リットル |
間冷式 |
295 kWh/年 |
664円 |
7,971円 |
|
201~250リットル |
間冷式 |
310 kWh/年 |
699円 |
8,383円 |
|
251~300リットル |
間冷式 |
312 kWh/年 |
702円 |
8,425円 |
|
301~350リットル |
間冷式 |
343 kWh/年 |
772円 |
9,261円 |
|
351~400リットル |
間冷式 |
353 kWh/年 |
794円 |
9,529円 |
|
401~450リットル |
間冷式 |
290 kWh/年 |
652円 |
7,823円 |
|
451~500リットル |
間冷式 |
272 kWh/年 |
612円 |
7,344円 |
|
501リットル以上 |
間冷式 |
279 kWh/年 |
628円 |
7,533円 |
|
直冷式 |
200 kWh/年 |
451円 |
5,407円 |
製造年数別の電気代を比較
冷蔵庫の電気代は機能や性能の向上によって変化してきています。今回は401~450リットルの冷蔵庫を参考にして2016年~2023年の平均消費電力量と電気代をまとめました。
- 401~450リットル
|
年 |
消費電力量 |
月間の電気代 |
年間の電気代 |
|---|---|---|---|
|
2016年 |
353 kWh/年 |
732円 |
8,779円 |
|
2017年 |
326 kWh/年 |
794円 |
9,529円 |
|
2018年 |
306 kWh/年 |
689円 |
8,268円 |
|
2019年 |
312 kWh/年 |
701円 |
8,417円 |
|
2020年 |
311 kWh/年 |
701円 |
8,406円 |
|
2021年 |
293 kWh/年 |
660円 |
7,924円 |
|
2022年 |
287 kWh/年 |
645円 |
7,739円 |
|
2023年 |
290 kWh/年 |
652円 |
7,823円 |
このように製造年数が最近になるにつれて消費電力が少なくなり、電気代が安くなる傾向があります。
1人暮らしの場合の冷蔵庫にかかる電気代の平均金額
1人暮らしの場合には外食や中食を中心にするか、内食で自炊生活をするかによって必要な冷蔵庫の大きさが異なります。
自炊生活をするなら200リットルくらい、ほとんど外食ですませる場合には140リットル以下の小型冷蔵庫でも十分な場合もあります。
冷蔵庫の機種によって違いはありますが、月間・年間の電気代を冷蔵庫の大きさごとにまとめると以下のとおりです。
|
冷蔵庫の大きさ |
消費電力量 |
月間の電気代 |
年間の電気代 |
|---|---|---|---|
|
140リットル以下 |
273kWh/年 |
615円 |
7,381円 |
|
141~200リットル |
295 kWh/年 |
664円 |
7,971円 |
|
201~250リットル |
310 kWh/年 |
699円 |
8,383円 |
このように一人暮らしの場合、冷蔵庫の電気代は月間で600円~700円、年間で7,200円~8,400円かかると想定できます。
冷蔵庫と冷凍庫の電気代はどれくらい違う?
冷蔵庫と冷凍庫の電気代は省エネ性能によって違います。ただし、平均的に見れば同じ定格内容積の場合には冷凍庫のほうが電気代は高くなるのが一般的です。冷凍庫の電気代は以下のとおりです。
|
冷凍庫の大きさ |
冷凍庫の年間電気代 |
冷蔵庫の年間電気代 |
|---|---|---|
|
100リットル以下 |
4,807円 |
7,381円(140リットル以下) |
|
101 〜 150リットル |
8,566円 |
|
|
151 〜 200リットル |
8,099円 |
7,971円(141〜200リットル) |
|
201 〜 250リットル |
8,976円 |
8,383円 |
|
251 〜 300リットル |
9,569円 |
8,425円 |
|
301リットル以上 |
13,075円 |
9,261円(301 〜 350リットル) |
冷蔵庫と冷凍庫の電気代を比較すると以下のような特徴があります。
- 同じ定格内容積なら冷蔵庫より冷凍庫のほうが平均電気代は高い
- 冷凍庫は冷蔵庫より設定温度が低いので電気代が変わる
小型冷蔵庫を併用すると電気代は上がる?
小型冷蔵庫を併用すると電気代は一般的に上がります。1台の冷蔵庫の電気代は毎月600円~800円程度なので、2台の冷蔵庫を稼働させると1,200円以上になります。140リットルの小型冷蔵庫でも月間で平均615円がかかります。
仮に140リットル以下の小型冷蔵庫と301~350リットルの冷蔵庫を併用した場合(①)と、501リットル以上の冷蔵庫を単独で利用した場合(②)にかかる月間の電気代を比較してみましょう。
| 月間電気代 | |
|---|---|
|
①140リットル以下の冷蔵庫と 301~350リットルの冷蔵庫を併用 |
1,387円 |
|
②501リットル以上の冷蔵庫を単独で利用 |
628円 |
|
①と②の差額 |
759円 |
2台併用する場合と1台のみの場合では月間で759円の差が生じます。
年間にすると9108円、約1万円電気代に差が出てくることがわかります。
大容量の冷蔵庫は設置が難しい場合もあります。小型冷蔵庫の併用は冷蔵室が足りないときには効果的ですが、トータルでの電気代は高くなるので注意が必要です。メインの冷蔵庫だけで足りるときには電源を切るなどの工夫をして節電しましょう。
冷蔵庫の電気代を節約するアイデア

冷蔵庫の電気代は意識改革をしたり、工夫をしたりすれば節約できます。
冷蔵庫の日常的な使い方を見直して、無駄に電気を消費してしまわないようにしましょう。
ここでは冷蔵庫の電気代を節約するアイデアを紹介します。
冷蔵庫の無駄な開け閉めをしない
冷蔵庫は開け閉めをすると消費電力が上がります。冷気が外に逃げてしまうため、設定温度まで庫内温度を下げるためにコンプレッサーを稼働させなければならないからです。
JIS規格の冷蔵庫の消費電力は、1日1回開け閉めをすると想定して計算されています。実際には毎日何回も開け閉めをするので、想定していたよりも電気代がかかる可能性があります。
冷蔵庫の開け閉めは旧JIS試験では冷蔵庫を12分ごとに25回、10秒間だけ開放する試験を実施していました。開け閉めの頻度を2倍にすると消費電力が増えたという実験結果も省エネ性能カタログに記載されています。
食品の出し入れをするときにだけ冷蔵庫を開けるように心がけましょう。
余裕のある大きさの冷蔵庫を選ぶ
冷蔵庫は余裕のある大きさの製品を選ぶと電気代を抑えられます。比較的大きな定格内容積の冷蔵庫のほうが省エネ性能が向上していて、電気代が安いからです。
冷蔵庫の本体価格は大きいほど高くなりますが、ワンサイズ上の冷蔵庫を選ぶと長い目で見れば安上がりになる可能性があります。
2台目の冷蔵庫を買って併用すると購入費用も電気代も高くなるので、将来的な必要性も考慮して大きめサイズを選ぶのがおすすめです。
また、冷蔵庫を大きめにすると詰め込みすぎによる消費電力の増加を抑えられます。目一杯に食品を詰め込むと庫内の空気の循環が悪くなり、均一な温度にならなくて困る場合もあります。
定格内容積の半分を使うくらいのイメージが冷蔵庫の大きさを選ぶときの目安です。
庫内を常に整理整頓する
冷蔵庫を整理整頓すると節約になります。冷蔵庫に入れてしまって忘れている食べ物を定期的にチェックしたり、どこに何があるかを開けなくてもわかるようにしたりする工夫が効果的です。
冷蔵庫に作り置きを用意したけれど食べ忘れてずっと放置している、消費期限切れのチルド食品や調味料を入れたままにしているといったときには、処分すれば庫内が広くなるので消費電力を抑えられます。
冷蔵庫のどこに何が入っているかがわかるように整理整頓されていると、ドアを開けている時間を短くできます。頻繁に使う調味料や毎日食卓に出す常備菜などは置き場所を決めて、ドアを開けたらすぐに取り出せるようにすると電気代を節約しやすくなります。
庫内温度を最適化する
冷蔵庫の庫内温度は低くすると電気代が高くなります。できるだけ冷やしておいたほうが食品の鮮度を保てると思って設定温度を下げてしまいがちですが、下げすぎると冷気の吹き出し口の近くに置いた食品が冷蔵室で凍る場合もあります。
冷蔵庫の設定温度は使い方や環境に応じて最適化し、できるだけ高めの温度設定にしましょう。
たとえば、「中」の設定を「弱」にしたり、「5」の設定を「4」にしたりすれば消費電力を抑えられます。庫内温度が上がるので、設定を変更したらしばらくは食品の様子を見て傷まないかどうかを確認しましょう。
傷みやすくて困る場合には設定温度を戻して、適切な温度設定にするとコストパフォーマンスが上がります。
食品を冷ましてから入れる
冷蔵庫は冷却するときに大きな電気代がかかります。食品を冷蔵庫に入れるときには常温に冷ましてから入れると節電になります。料理したばかりの熱いスープをそのまま冷蔵庫に入れると、庫内温度が上昇してしまうため、設定温度まで下げるための電力が必要です。
常温まで冷ますと冷蔵庫にかかる負担が軽減されます。庫内温度が上がるとほかの食品が傷む原因にもなるため、できる限り冷ましてから冷蔵庫に入れる習慣を作りましょう。
また、買ってきた冷蔵食品は温まらないうちに冷蔵庫に入れることも重要です。できるだけ冷たいうちに冷蔵庫に入れれば庫内温度が上がりにくくなります。冷却の負担が軽減されるので、冷蔵庫の電気代の節約になります。
冷蔵庫を壁や家具から離して設置する
冷蔵庫は設置環境によって電気代が変わります。冷蔵庫は冷却時に熱を出しているので、十分な放熱スペースを確保することが大切です。背面、側面、上部について周辺の家具や壁から適切な距離を確保して設置しましょう。
冷蔵庫の機種によって推奨されている放熱スペースの広さは異なります。取扱説明書に記載があるので設置環境を確認し、必要に応じて動かすのがおすすめです。
また、冷蔵庫の近くに熱源があると冷蔵効率が低下してしまいます。ガスコンロなどは冷蔵庫から十分に距離を置いて使用することが大切です。
冷蔵庫が直射日光にあたっているだけでも電気代に影響を与える可能性があるので、設置環境は一度見直して改善点を探してみましょう。
古い冷蔵庫の場合は買い替えがおすすめ
古い冷蔵庫は新しい冷蔵庫に買い替えると電気代を減らせる可能性があります。年々、冷蔵庫は省エネ性能の改善を目指す開発が進められていて、数年前に比べると消費電力が小さい冷蔵庫が見つかります。
上述の冷蔵庫の消費電力と電気代の年次推移を参考にすると、2018年以降は大きく消費電力が低下しています。2017年以前に購入した場合には、買い替えたほうが電気代を抑えられる可能性が高いでしょう。
比較的新しい冷蔵庫でも省エネ性能は個々に異なります。購入には費用がかかりますが、より省エネ性能の高い冷蔵庫に買い替えれば長期的にはお得になる可能性もあるので検討してみましょう。
電力会社の見直しも重要
冷蔵庫の電気代は電力会社の見直しによって減らせる可能性があります。
電気代は単価や基本料金が下がれば安くなるからです。
電気は自由化されているので見直しを検討しましょう。大阪ガスでは以下のようなプランを用意しています。
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よくある質問
冷蔵庫の電気代は1ヶ月いくら?
冷蔵庫の電気代は1台あたり1ヶ月で650円~800円です。冷蔵庫の電気代には省エネ性能による違いがあります。冷蔵庫は常に電源を入れて使用する家電なので、消費電力と電気単価から電気代をシミュレーションするのは簡単です。
ただ、冷蔵庫の使い方による影響もあるため、電気代が気になるときには使い方も見直しましょう。
10年前の冷蔵庫の電気代はいくらくらい?
10年前の冷蔵庫と比較して、現在の冷蔵庫は電気代を大幅に抑えられます。冷蔵庫の省エネ性能は年々向上しています。451L~500Lの冷蔵庫を2023年と2013年の製品で比較すると、28%~35%の省エネ性能向上が見られます。
2013年時点では年間消費電力量が370~410kWhだったのが、2023年では平均263kWh程度まで低下しています。
参照:機器の買換で省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト
冷蔵庫の電気代をやすくする方法は?
冷蔵庫の電気代は、冷蔵庫を買い替えて消費電力量を減らしたり、冷蔵庫の使い方を見直したり、電力会社の見直しをしたりすることで安くできます。
省エネ性能が高い冷蔵庫に買い換えれば、同じように使用していても消費する電力が減るので電気代が安くなります。電力会社を見直して料金が安い会社に乗り換えるのもおすすめです。
まとめ
冷蔵庫の電気代は世帯あたり年間7,300円~9,600円程度が一般的です。実際の金額は世帯人数や冷蔵庫の大きさ、使い方や契約先の電力会社などによって変わります。
冷蔵庫は食品の保管に欠かせない生活必需品なので、できるだけ電気代を安くする工夫を考えましょう。
年間消費電力量が小さい冷蔵庫を選んだり、電気料金が安い電力会社に乗り換えたりする方法が効率的です。冷蔵庫の使い方自体の工夫と合わせて検討しましょう。
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