お風呂のリフォーム代の費用相場とは?補助金制度や依頼先も解説
編集者:Daigasコラム編集部:リフォーム・リノベ担当
住宅の築年数がある程度経過すると、浴槽や配管の劣化、カビ、水漏れなどの不具合が生じるため、お風呂のリフォームが必要になります。
リフォームと一口にいっても、浴室全体を新しくするフルリフォームから、浴槽や壁材の交換といった部分的なリフォームまで内容はさまざまであり、費用にも幅があります。
本記事では、工事の内容別にお風呂のリフォーム費用の相場や検討すべきタイミング、おさえておくべき補助金制度などについて解説します。
目次
お風呂の種類と特徴

お風呂は以下の2種類に分類されます。
- ユニットバス
- 在来工法
各種類に応じて、特徴やリフォーム時の費用などが異なります。これからお風呂のリフォームを検討している方は、それぞれの違いについておさえておきましょう。
ユニットバス
ユニットバスは規格化されたパーツを組み合わせてつくられた浴室です。
工場で成形された床、壁、天井などのパーツを現場で組み立てるため、低コストかつ短工期でリフォームできるのが利点です。
また、床や壁の材質を工夫することで、安全性や断熱性、清掃のしやすさを満たしたお風呂を実現できます。
しかし、サイズや形状、デザインの自由度は限定されており、自分好みの空間に仕上げたい方には向いていません。
業者が提案する標準的な仕様に満足できる方におすすめのお風呂です。
在来工法
在来工法は、素材や広さなどを自由に設計・施工しながらつくられた浴室です。
床、壁、天井などを一から製造するため、素材や形状、サイズ選びによって、デザイン性の高い浴室を実現できるのが利点です。
反面、職人による作業が必要になるため、ユニットバスに比べてリフォーム費用は高額になり、工期も長くなります。
また、素材選びによっては、断熱性やメンテナンス性が悪くなってしまいます。
在来工法でお風呂をリフォームする際は、デザイン面だけでなく、実用性にも意識を向けて内装を検討していかなければいけません。
戸建てのお風呂リフォーム費用の目安

お風呂のリフォーム内容ごとの費用の相場と工期は以下のとおりです。
| リフォーム内容 | 費用 | 工期 |
|---|---|---|
| ユニットバス全体交換 | 50〜150万円 | 約4日 |
| 在来浴室からユニットバスへの変更 | 65〜150万円 | 約1週間 |
| 在来浴室の改修 | 50〜200万円 | 約2週間〜1ヶ月 |
| 浴室の拡張・移動・増築 | 75〜250万円 |
|
※表の費用や工期は目安。実際の金額は工事する箇所や内容、業者によって異なる
たとえば、浴槽本体だけを交換する工事では、1日で完了することもあるでしょう。しかし、床や壁といった内装工事や配管の取り換えなどの工事も必要になる場合、それぞれに1~2日の工期がかかります。
また、断熱工事、シロアリ対策などのオプションを追加すると、工事費用はさらにかかります。
施工業者の見積もりを参考にしながら、リフォーム内容を選択しましょう。
部分的なリフォームならより安価に抑えられる傾向
お風呂の部分的なリフォーム費用の相場と工期は以下のとおりです。
| リフォーム内容 | 費用 | 工期 |
|---|---|---|
| 手すり設置 | 3〜5万円 | 約1時間 |
| ドア交換 | 5〜16万円 | 1日程度 |
| 内装全体(壁・天井・床) | 10〜30万円 | 約1〜2日 |
| 浴槽の交換 | 10〜55万円 | 1日程度 |
| 給湯器の交換 | 10〜38.5万円 | 約2時間〜1日 |
※表の費用や工期は目安。実際の金額は工事する箇所や内容、業者によって異なる
部分的なリフォームの場合、浴槽本体のリフォームをおこなうよりも安価に抑えられる傾向にあるとわかります。
しかし、部分的なリフォームをくりかえすと、結果的にフルリフォームよりも高くなることもあります。
築年数が経過している場合は、コストパフォーマンスの観点からフルリフォームも検討してみましょう。
目的別お風呂リフォームの費用目安

ここでは、目的に応じたお風呂のリフォーム費用の目安を見ていきましょう。
- 小さい子どもを考慮したお風呂リフォーム
- 要介護者のためのお風呂リフォーム
目的ごとに必要な設備を把握することで、費用を最小限に抑えながら満足できるリフォームを実現できます。
小さい子どもを考慮したお風呂リフォーム
小さい子どもがいる場合は、手すりの設置や床材の工夫によって、ケガを防止する仕様にしておくのが大切です。
また、親子で一緒に入ることを想定して、水栓の形状やお風呂の広さにも意識を向けるといいでしょう。
| リフォーム内容 | 費用 | 工期 |
|---|---|---|
| 浴槽・浴室スペースを広くする | 50〜200万円 | 数日〜数ヶ月 |
| 滑りにくい床材への張り替え | 10〜50万円 | 約1〜2日 |
| レバー式の水栓 | 2〜7万円 | 約1時間 |
| 手すりの設置 | 3〜5万円 | 約1時間 |
※表の費用や工期は目安。実際の金額は工事する箇所や内容、業者によって異なる
お風呂を広くする場合の方法として、脱衣所などの壁を撤去・新設して間取りを変更する、外壁の一部分を壊して増築するなどがあげられます。
拡張する方法によって、工事費用や工期が大きく異なるため、リフォーム業者と相談しましょう。
要介護者のためのお風呂リフォーム
介護を目的としたお風呂リフォームでは、介助のしやすさや安全性を重視して設計しましょう。
| リフォーム内容 | 費用 | 工期 |
|---|---|---|
| 手すりの設置 | 3〜5万円 | 約1時間 |
| 浴槽内の滑り止め設置 | 数千円〜1万円 | 約1時間 |
| 滑りにくい床材への張り替え | 10〜50万円 | 約1〜2日 |
| 段差の解消 | 5〜7万円 | 約1〜2日 |
| バリアフリー仕様の浴槽に交換 | 50〜100万円 | 約3日から1週間 |
| 扉の交換 | 6〜15万円 | 1日程度 |
| 浴室暖房乾燥機の設置 | 10〜30万円 | 1日程度 |
| バスリフトの設置 | 20〜50万円 | 約1〜2日 |
| 通報装置の設置 | 3〜5万円 | 約1〜2日 |
| 浴槽・浴室スペースの拡張 | 50〜200万円 | 数日〜数ヶ月 |
※表の費用や工期は目安。実際の金額は工事する箇所や内容、業者によって異なる
介護の負担を抑えるお風呂リフォームは、必要になる費用が大きくなりがちです。
介護保険を活用すれば、リフォームによる費用負担を抑えられるため、積極的に検討しましょう。
お風呂のリフォームで利用できる介護保険について知りたい方は、記事後半の章、「介護保険」をご覧ください。
お風呂をリフォームするタイミング

お風呂のリフォームを検討したいタイミングとしては以下の3つがあげられます。
- お風呂の使用開始から10~20年が経過する
- 経年劣化がみられる
- ライフスタイルが変化する
お風呂のリフォームをおこなうべきか悩んでいる方は、これらのタイミングも参考にしてみましょう。
お風呂の使用開始から10~20年が経過する
お風呂のリフォームは使用開始から10~20年が目安とされています。
年数が経過すると劣化や不具合が生じやすく、築10年を経過したタイミングでリフォームを実施するのがおすすめです。
一方で、築20年以上経過してからリフォームをおこなう家庭も珍しくありません。
築年数だけを考慮するのではなく、不具合が発生したかどうかでも判断しましょう。
経年劣化がみられる
長期間の使用にともなう経年劣化により、設備にさまざまな不具合が発生した場合も、お風呂リフォームのきっかけとなります。
具体的には、以下のような経年劣化がみられたら、お風呂のリフォームを検討しましょう。
- シャワーや排水の不調
- ドアパッキンの劣化
- ドア枠の腐食
- 床や壁の浮き(内部のさび、腐食)
- 目地のひび割れ
- タイルや浴槽のひび割れ など
とくにタイルや浴槽のひび割れは、放置するとカビや水漏れの原因となるため、こうした経年劣化がみられた際はリフォームを検討しましょう。
カビや汚れなどは浴室クリーニングでも対応可能です。
ライフスタイルが変化する
家族構成やライフステージの変化は、お風呂リフォームのきっかけとなります。
たとえば、子どもが生まれた場合には、一緒に入ることを想定した設備や安全性に配慮された設備が必要です。
また、家族の介護やバリアフリー化が必要になった場合では、介助のしやすさ、利便性と安全性、ヒートショック対策などを考慮してリフォームをおこないます。
ライフスタイルに応じて、重視するポイントや必要な設備は異なります。目的を明確にした上で、必要事項をおさえたリフォームを実施しましょう。
お風呂リフォームの依頼先別の特徴

お風呂リフォームをおこなう際の依頼先としては、次のような業者があげられます。
- ガス会社
- 工務店
- リフォーム専門業者
それぞれの特徴や違いを把握し、自身のニーズに合致した業者にリフォームを依頼しましょう。
ガス会社
一部のガス会社では、サービスを多様化するために、リフォーム事業もおこなっています。
ガス会社はガス関連の知見と実績を豊富に有しており、お風呂やキッチンなど水まわりのリフォームを得意とするのが特徴です。
一方、ガス会社にリフォームを依頼する場合、給湯器の取り扱いメーカーやモデルが限られることもあります。細かな仕様にこだわりたい方は、ほかの業者でも見積もりをとってみましょう。
大阪ガスでもリフォーム事業をおこなっています。リフォーム業者選びに悩んでいる方は、以下の記事よりサービスの詳細をご覧ください。
工務店
工務店はハウスメーカーよりも小規模で住宅工事を請け負う業者であり、リフォームに対応していることもあります。
地域密着で事業をおこなっており、その土地や環境、法令などに精通しているのが特徴です。
また、職人が独立して経営しているケースも多く、現場の知識を有したプロと直接話しながら工事内容を決められます。
自社施工ができる工務店では、ハウスメーカーよりも費用を抑えられる傾向にあるのも利点のひとつです。
リフォーム専門業者
リフォーム専門業者はリフォームやリノベーションに関するサービスを幅広く提供しています。
※リフォームは「老朽化した部分をもとの状態に戻す工事」をさし、リノベーションは「暮らしに合わせてつくり変える工事」をさします。
改修に関して深い知見とノウハウを有しており、リフォームやリノベーション分野での高い提案力が魅力です。
大手のリフォーム業者になると品質はもちろん、アフター対応も丁寧におこなっています。
また、対応できる工事内容も幅広く、耐震工事やバリアフリー化などの大規模改修の依頼も可能です。
ただし、間にほかの業者をはさむことがあり、工務店と比べると費用は高くなる傾向にあります。
お風呂のリフォームで活用できる補助金や助成金

お風呂リフォームで活用できる補助金や助成金を紹介します。
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業
- 子育てグリーン住宅支援事業
- 介護保険
各制度の概要や利用時の注意点を確認していきましょう。
※ここで紹介する制度は2025年度の内容であり、金額や条件は年度によって変動します。
お風呂本体以外にも、給湯器の切り替えでも補助金制度を活用できます。
長期優良住宅化リフォーム推進事業
長期優良住宅化リフォーム推進事業は、住宅の長寿命化・省エネ化や子育てしやすい環境の整備を目的としたリフォームが対象です。条件を満たせば、工事費の3分の1まで補助されます。
※リフォーム内容に応じて、補助限度額は異なるため、毎年公開される事業概要をチェックしましょう(令和7年度長期優良住宅化リフォーム推進事業)
たとえば、次のような工事が補助金の対象となります。
- 耐震性や経年劣化対策、省エネ性が確保されているリフォーム
- 三世代の同居に対応するリフォーム
- 子育てを目的にしたリフォーム
ただし、この制度では予算総額に上限が設けられており、その年度分の予算が100%に達した段階で受付が終了します。制度の利用を検討している方は、極力早い段階で応募申請をするようにしましょう。
子育てグリーン住宅支援事業
子育てグリーン住宅支援事業は、国土交通省が実施している補助金制度であり、「住宅省エネ2025」の一環としておこなわれています。
子育て世帯や若年夫婦世帯が対象となっており、省エネや子育て対応を目的にした工事に対して補助金を受けられます。
補助金額は工事の内容によっても変動し、条件を満たすリフォーム工事の場合は子育て世帯以外も対象で、最大60万円まで補助金を取得可能です。
この制度も予算上限に達し次第、受付が終了するため、活用を検討している方は早めに業者に相談してみるといいでしょう。
介護保険
介護保険を活用すれば、介護を目的にしたリフォーム費用について最大20万円までが補助対象となります。要支援・要介護認定を受けた人が対象です。
補助を受けられる工事としては、以下のようなものがあげられます。
- 手すりの取りつけ
- 段差の解消
- 滑り止めなどの床材の取り替え
- 引き戸などへの扉の取り替え
- 洋式便器などへの取り替え など
補助を受け取るには事前申請が必要であり、工事内容や見積もりなどが記載された書類を自治体に提出しなければいけません。また、工事費用全体のうち1~3割の自己負担額があり、介護保険を利用した住宅改修は原則ひとり1回です。
地域によっては介護保険以外の補助金制度を独自に導入している自治体もあります。介護保険との併用も可能なケースもあるため、自治体の窓口や担当のケアマネージャーと相談してみましょう。
お風呂のリフォームに関するよくある質問

お風呂のリフォームについて、以下のような質問がよくあげられます。
- 工事の立ち会いができないけど、どうすればいい?
- 古い浴槽を搬出するときって、壁やドアを傷つけない?
- 見積もりよりも高い金額を請求されたけど、これって大丈夫?
事前にこれらの懸念点を把握し、安心してリフォームに臨めるようにしましょう。
工事の立ち会いができないけど、どうすればいい?
業者が工事の作業をしている間は、家族が自宅に待機している必要があります。
工期が1週間ほどという場合は、その期間は自宅に業者が訪問して作業をすることになり、トラブル防止の観点から家族の誰かが在宅している必要があります。
もし家族の方の立ち会いが難しいのであれば、身内や友人など、信頼できる人に留守番を任せましょう。それも難しい場合は、業者に鍵の管理を任せることになります。
リフォームの日程を決める際には、立ち合いが可能な日を目安に依頼するのが大切です。
古い浴槽を搬出するときって、壁やドアを傷つけない?
古い浴槽を搬出するときに壁やドアを傷つけないか心配される方は多いですが、通常は搬出前にしっかり養生をおこなうため、壁やドアに傷がつくことはほとんどありません。
しかし、ユニットバスの搬入や浴槽撤去のために壁を解体する場合もあります。
解体する範囲は、浴室構造や新しいユニットバスの仕様によって異なり、入り口部分だけですむケースもあります。
壁のリフォーム代も工事費用に含まれていることが多いため、追加の出費を不安に思う必要はありません。
ただし、どの程度壁を解体するのかによって工事費用も変化するため、必ず業者と相談しながら工事内容を決定しましょう。
見積もりよりも高い金額を請求されたけど、これって大丈夫?
追加の工事が必要な場合は、最初の見積もりの金額よりも高い金額を請求されることもあります。
具体的には、以下のようなケースに該当する場合、追加の工事費用が発生します。
- 自宅の管理規約や構造的な理由によって追加の工事が必要になった
- 工事をはじめてから下地や配管の腐食が発見され、追加の工事が必要になった
これらに該当する場合、追加の工事を開始する前に、現状や見積もりの金額より高くなることへの説明があるでしょう。
とはいえ、「説明がなかった」「追加工事などの該当がないのに高額になった」などのトラブルを避けるため、依頼する際には追加費用が発生する可能性についてよく相談しておくといいでしょう。
お風呂リフォームの費用相場を把握し、適切な内容で依頼しよう

お風呂には、ユニットバスと在来工法という2つの代表的なタイプがあり、リフォーム工事の手間や費用が異なります。お風呂のリフォームをおこなう際には、それぞれの特徴や利便性以外にも、本記事で紹介した工事費用や工期の目安も参考にしましょう。
部分的なリフォームなら数十万円台に抑えることも可能ですが、フルリフォームでは100万円を超える工事も珍しくありません。
また、小さな子どもや高齢者がいる場合には安全性やバリアフリーを重視した設計が求められるため、目的に応じたリフォームが大切です。
リフォーム費用を負担に感じている方は、国や自治体などの補助金制度を活用するのがおすすめです。
ガス会社や工務店、リフォーム専門業者などと相談しながら、自身が満足できるお風呂リフォームを実現しましょう。
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