太陽光発電は災害時に使えない?使えるようにする方法や災害時のメリットを紹介
編集者:【大阪ガス】Daigasコラム編集部
「太陽光発電は災害時に使えない?」
「災害時でも安心して使う方法は?」
太陽光パネルは自宅で電気を発電できるようにする設備です。万が一の時の災害対策として導入を検討している人も多いと思います。
しかし、「災害時に使えない」という声を見ることもあり、災害対策として導入を検討している人にとっては不安になりますよね。
この記事では、災害時に太陽光発電があるメリットや、使えるようにする方法を解説しています。ぜひ参考にしてください。
目次
太陽光発電は災害時に利用できない?
結論から言うと、太陽光発電は災害時でも利用可能です。地震や台風などで停電が発生しても、設備自体が無事であれば電気を使えます。
使えないというのは発電設備の使い方を把握していないケースや、モード切り替えが適切にできないなど別の原因がある可能性が高いです。
災害が原因で送電網に大きな被害が出ると、復旧には長い時間がかかります。復旧の目処が立たないなかでも、照明や冷蔵庫などが使えるのは、大きな安心材料になります。
太陽光発電が災害時に使えないとされる原因
- 自立運転機能を利用できていない
- 電力量や利用方法に制限がある
- 夜間や悪天候時は発電できない
- 災害の影響でパネルが破損する可能性
自立運転機能を利用できていない

※画像はDaigasコラムが作成
停電時に電気を使えない原因として多いのが「自立運転機能」への切り替え忘れです。電線と接続している状態から切り離し、太陽光発電から直接給電する状態に切り替えます。
機能を知らなかったり、忘れてしまうと、正しくモード切り替えができず、停電時に電気が利用できなくなります。いざという時のために、事前に操作方法を確認しておきましょう。
メーカーや機種によっては自立運転モードに自動で移行する機能があります。自宅のシステムが手動で切り替える必要があるのか、事前に確認しておくことが重要です。
自立運転機能の使用方法
- 自立運転用コンセントの位置を確認する
- 自立運転モードの切り替え方法を確認する
- 主電源ブレーカーをオフにする
- 太陽光発電ブレーカーをオフにする
- 自立運転モードに切り替える
- 自立運転用コンセントに必要な機器を接続する
自立運転モードへの切り替えるには正しい手順を踏む必要があります。いざという時のためにも、平時に確認しておくのが重要です。
最初はコンセントの位置や切り替え方法の確認から始めましょう。切り替え方法はメーカーによって異なります。太陽光発電協会のWEBサイトで各社のページが一覧になっているのでご確認ください。
停電になった時は正しい順序でブレーカーをオフにした後、自立運転モードを起動します。無事に起動できたら、コンセントに必要な機器を接続して利用できるようになります。
電力量や利用方法に制限がある
自立運転モードで使える電力には制限があります。発電している電力量に依存するのはもちろん、特定負荷タイプ※1の場合は、電力量が1,500Wに制限されます。
1,500Wだと多くの家電を使う運用はできません。特に消費電力の大きいエアコンやドライヤーを使うのは難しいです。事前に優先する家電を検討しておきましょう。
特定負荷タイプは利用方法にも制限があり、自立運転モードでは、パワーコンディショナ直結のコンセントしか利用できなくなります。多くの家電を利用したい場合は全負荷タイプ※2がおすすめです。
※1 特定負荷タイプとは:特定のコンセントに給電するタイプの発電設備。電力の上限は1,500W。家全体をカバーすることはできない。
※2 全負荷タイプとは:家全体に給電できるタイプの発電設備。電力の上限は4,000~6,000Wと大きい。エアコンなども使用可能。
夜間や悪天候時は発電できない
太陽光発電の仕組み上、太陽が出ていなければ電気を生み出せません。夜間や雨などの悪天候時は十分な光が確保できず、発電できなくなります。
発電した電気を貯めておける蓄電池がなければ、夜間に電気を使うことは困難です。日が出ている間に、電気を使った作業を済ませておく必要があります。
夜間や悪天候時でも電力を使いたい場合は、蓄電池の併設がおすすめです。太陽が出ている間に発電し、電力を貯めておくことで、日没後も電気を利用できます。
災害の影響でパネルが破損する可能性
災害時には台風による飛来物や地震の強い揺れが原因で、パネルが破損する可能性があります。設備が物理的に壊れてしまうと、当然ながら発電はできません。
破損したパネルは、感電や火災につながる恐れがあり非常に危険です。異常を発見した場合は、感電や怪我の可能性があるため、自分で触るのは絶対に避けてください。
多くの販売店では、自然災害補償を提供しています。導入時に補償内容をよく確認し、万が一の際は補償を利用して発電設備を整備してもらいましょう。
災害時に太陽光発電があるメリット
災害時に太陽光発電を導入していると、停電時でも最低限の電力を確保できます。大規模災害でライフラインが寸断されても、自宅で電気が使える点は最大のメリットです。
電力網などのインフラは、復旧までに長い時間を要する可能性が高いです。停電中も自立して電気を使えると、万が一の避難生活中でも生活の質をある程度維持できます。
以下では、災害時に太陽光発電が利用できることの具体的なメリットを紹介します。
食糧を長期保管できるようになる
太陽光発電があると災害時でも冷蔵庫を活用して、食糧の保存期間を伸ばせるのが大きなメリットです。停電時であっても生鮮食品や冷凍食品が傷むのを防げます。
災害からの復旧がいつになるか分からない状況では、食料の確保は死活問題です。冷蔵庫を活用することで手持ちの食料を無駄にせず、長いスパンで食事計画を立てられます。
電子レンジなどの調理家電が使えれば、使える食材のレパートリーも広がります。避難生活中でも食事に関する不安を軽減してくれる点で、太陽光発電は非常に有用です。
冷暖房器具が利用できる
太陽光発電があれば、停電時でも冷暖房器具を利用できる可能性があります。夏や冬の厳しい気温でも、体調を崩さずに済む確率が高くなります。
近年の日本の気候では、特に夏の気温の高さは大きな問題です。室温の調節ができない場合、高齢者や子どもは熱中症によるリスクが格段に大きくなります。
ただし、エアコンは消費電力が大きいため、発電量によっては利用が難しいです。太陽光発電と組み合わせるなら、扇風機や石油ストーブなどの、電力消費の少ない家電を使うのも検討しましょう。
温水器を利用して入浴ができる
エコキュートなどの電気温水器を設置していれば、停電時でもお湯が使えます。ガス供給が停止した場合でも、入浴できる可能性があるのは大きなメリットです。
エコキュートは少ない電力でお湯を沸かせる設備で、ヒーター式温水器に比べて電力消費を約1/3に抑えられます※。エネルギー消費が少ないため、太陽光発電のみでも十分利用できます。
災害時は心身ともにストレスがかかり、衛生状態も悪化しがちです。温かいお湯で体を清潔に保つことは、感染症予防や精神的なリフレッシュにつながります。
※参考:三菱電機「エコキュートとは?」
災害関連の情報を手に入れられる
電気が使えることで、テレビやスマートフォンから最新の情報を入手できます。災害時には正確な情報を得ることが重要です。
電気がない場合、情報源はラジオや防災行政無線などに限定されます。能動的に情報を集められる環境は、自分自身や家族の安全確保に直結します。
災害時はできるだけたくさんの情報を得られる手段があるのが望ましいです。テレビなどの選択肢が増える点でも、太陽光発電は災害時に有用です。
外部の人と連絡が取れる
電気が使えることでスマートフォンの充電ができるため、外部との連絡が可能です。家族や友人の安否を確認したり、自分の無事を伝えることができます。
行政機関が無事なら、電話などの手段で必要な支援の要請ができます。自宅に繋がる道が寸断するような事態に陥っても、適切な救助を受けられる確率が上がります。
災害時に社会から孤立しないためのライフラインを維持できる点は大きなメリットです。連絡手段が確保できる点でも、太陽光発電は災害時に役立つと言えます。
災害時に想定される太陽光発電のデメリット・注意点
災害時に大きなメリットがある太陽光発電ですが、いくつかの注意点も存在します。安全に活用するためにも、考えられるリスクを正しく理解しておくことが重要です。
危険性を事前に知っておくことで、落ち着いて対処できます。後悔しないためにも、デメリットをしっかり把握しておきましょう。
ここでは、災害時に想定される主なデメリットを3つ解説します。それぞれの内容を理解し、万全の備えを整えるための参考にしてください。
感電する可能性がある
破損したパネルやケーブルに触れると、感電するリスクがあります。太陽光が当たっている限り、設備は電気を発生させ続けているためです。
特に、台風や地震で設備が損傷したり、豪雨で浸水したりした場合は注意が必要です。水は電気を通しやすいため、水害発生時は特にリスクが高まります。
異常を発見した際は、自分での判断は絶対にせず速やかに専門業者へ連絡しましょう。安全が確認できるまで設備には近寄らないことで、リスクを回避できます。
火災の原因になるリスクがある
太陽光発電システムが損傷すると、火災の原因になる場合があります。ケーブルの断線によるショートや、機器内部の不具合などが主な要因です。
東日本大震災の際には、津波により浸水した発電設備から出火した事例が報告※されています。被災から2ヶ月経った後に出火したため、時間が経過した後でも油断はできません。
火災のリスクを小さくするためにも、定期的なメンテナンスが重要です。また、大きな災害の後は安全のためにも自主的にメンテナンス依頼をするのをおすすめします。
※参考:消防庁 消防研究センター
倒壊の原因になる可能性がある
太陽光パネルは重量のある設備で、架台などの設置部材を含めると400~550kg※1の重さになります。そのため、住宅の強度によっては地震の際に倒壊の一因になるかもしれません。
太陽光パネルは多くの場合、住宅の南側に設置されます※2。南側は採光のために窓が多くなり、建物の弱点になりがちです。太陽光パネルが住宅全体の耐震性能に影響を及ぼす可能性はありえます。
とはいえ、太陽光パネルを設置したからといって、耐震基準的にはほとんど問題ありません。どうしても心配な場合は、自治体の耐震診断などを利用しましょう。
※1 参考:太陽光発電協会
※2 参考:NHK みんなでプラス
災害対策以外の太陽光発電のメリット
毎月の電気代を削減できる
災害時以外の太陽光発電のメリットは、毎月の電気代を削減できることです。日中に発電した電気を使うことで、購入する電力量を減らせます。
特に、日中の在宅時間が長いご家庭や、オール電化住宅では節約効果を実感しやすいです。消費電力が多い家庭であれば、太陽光発電でお得になる金額も多くなります。
初期費用はかかりますが、長期的に見れば光熱費の支出を大きく抑えられます。家計を助けるという面でも、太陽光発電はおすすめです。
初期費用を抑えるなら0円ソーラーがおすすめ
太陽光発電の費用負担を抑えるなら、0円ソーラーを導入するのもおすすめです。0円ソーラーとは、初期費用無料で太陽光発電を設置できるサービスを指します。
0円ソーラーの導入にかかる初期費用は、事業者が負担します。家計に負担をかけず、節電効果の恩恵を受けられるのは大きなメリットです。
中でも、大阪ガスが提供する「スマイルーフ」は、契約期間中のメンテナンス費用が無料です。メーカー保証も付帯するため、長期間でも安心して運用できます。
売電収入を得られる
発電した電力の一部を売電することで収入を得られます。特に導入から10年間はFIT制度※により、安定して高価格で買取してもらえます。
売電によって得られる収入は、毎月の電気代に充当することも可能です。家計の節約効果を実質的に拡大できます。
FIT期間が終了した後も、各電力会社が提供するプランを選んで売電を継続できます。発電した電気を無駄なく活用できる点は、経済面で大きなメリットです。
※FIT制度とは:再生可能エネルギーで発電した電力を、一定期間、固定価格で買い取ることを国が約束する制度。
FIT終了後の売電は大阪ガスがおすすめ
卒FIT後の売電先には、大阪ガスがおすすめです。通常プランでは9円/kWhの買取単価が設定されており「大阪ガスの電気」を契約すると最大で10円/kWhにアップします。
切り替え手続きも簡単で、解約や工事の手間がほとんど不要な点も魅力です。専用の会員サイト「マイ大阪ガス」では、買取量や金額を簡単に確認できるため、売電収入の管理もスムーズです。
卒FIT後も安心して高単価で売電を続けたい方には、大阪ガスを検討してみてください。
太陽光発電以外に災害対策になる設備
蓄電池があれば夜間にも電気を利用できる
太陽光発電に蓄電池を併設すれば、夜間や悪天候時でも発電した電気を活用できます。特に停電時において、夜間の電力確保問題を解消できるのは大きな利点です。
また、電力を貯めておけるようになると、平常時でも家計の節約効果を高められます。発電が止まる時間でも、購入する電力を少なくできるからです。
災害時の対策、平常時の電気代の節約、常にメリットがある設備なため、予算に余裕がある場合は積極的に導入を検討しましょう。
V2Hも蓄電池同様の機能を果たす
V2H(Vehicle to Home)を導入すると、電気自動車を蓄電池として活用できます。蓄電池同様に停電時の電力供給源として利用可能です。
V2Hは電気自動車のバッテリーを家庭用の電力に活用できる設備です。一般的な家庭用蓄電池よりも大容量の電力を保持できて、数日間の停電にも対応できます。
もちろん、太陽光で発電した電力を電気自動車に充電する運用も可能です。移動手段としての価値も含めて、災害時にとても役立つ設備と言えます。
エコキュートなら電気だけでお湯が利用できる
エコキュートを設置していれば、電気だけでお湯を沸かすことが可能です。太陽光発電と組み合わせることで、水の確保ができればお湯を利用できます。
大きな災害の時は、普段利用している電気やガスなどのインフラが、まとめて被害を受けている可能性が高いです。ガスが止まっていても入浴できる可能性があるのは大きなメリットと言えます。
また、普段の生活の中でも、太陽光発電と組み合わせることで節約効果が期待できます。太陽光で発電する日中にお湯を沸かすことで、節電に繋がるからです。
まとめ:災害対策を重視するなら太陽光発電を検討しよう
太陽光発電は災害時に役立つ設備です。台風や地震で電気の送電網が被害を受けても、自宅で発電して電気を確保できます。
発電設備の災害時用の設定を覚えていないと、せっかくの太陽光発電も使えない事態に陥ります。いざという時のためにも、設定方法は事前に確認しておくのが重要です。
太陽光発電の導入を検討しているなら、太陽光発電の専門家に相談しましょう。提案から見積もりまで無料で受け付けているので、気軽にご相談ください。
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