扇風機の電気代って安いの?1時間あたりの電気代やエアコンとの比較・節約方法を解説

編集者:【大阪ガス】Daigasコラム編集部

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「扇風機の電気代はどのぐらいなんだろう?」
「夏は毎日使っているけど電気代が高くならないのかな?」
そう思って扇風機の電気代について調べている人も多いですよね。

結論から言うと、扇風機の電気代は1シーズン約300円~約1,200円程度と安いんです。そのため、電気代を気にせずに使っても問題ない家電と言えるでしょう。

この記事では扇風機の電気代の計算方法や扇風機を使った節約方法について解説します。

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扇風機の電気代の相場ってどれくらい? 

扇風機の電気代の相場は1時間あたり約0.3円~約1.3円、1日に8時間使用したとすると1日あたり約2.5円〜約10円です。1シーズンを120日とすると約300円〜約1,200円です。扇風機の電気代は以下の計算式から算出できます。

扇風機の電気代=消費電力(W)×1kWあたりの電力料金単価(円/kWh)×使用時間(h)

÷1000(単位換算)

電力料金単価は電力会社によって異なりますが、家電の電気料金では全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価「31円/kWh」を使用します。たとえば、10W、20W、40Wの消費電力の扇風機を使用したときの電気代は以下のように計算できます。風量を増やすと消費電力が大きくなるため、電気代が高くなることもわかる計算結果です。

消費電力 1時間あたり 8時間あたり 1シーズンあたり
10W 0.31円 2.48円 297.6円
20W 0.62円 4.96円 595.2円
40W 1.24円 9.92円 1190.4円

参照:よくある質問 Q&A|公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会 (カタログなどに載っている電気代はどのようにして算出するのですか?)

ACモーターとDCモーターの違い

扇風機の羽根を回転させるモーターにはACモーターとDCモーターがあります。モーターの違いによって機能や消費電力に違いがあるので、扇風機を選ぶときには気をつけましょう。ここではACモーターとDCモーターの違いを解説します。

ACモーター

ACモーターとは、交流電圧を使用するモーターです。電圧のプラスマイナスが周期的に入れ替わり、電流の流れる向きが変わります。コンセントに届いている電源は交流なので、電力を自然に利用できる仕組みのモーターです。

 

ACモーターの扇風機は本体価格が比較的安いことがメリットです。しかし、機能面をみると風量が弱・中・強という程度の大まかな調節しかできないことや稼働音が大きいことがデメリットです。ACモーターはDCモーターと比較すると消費電力が高いため、電気代も高くなるのが一般的です。扇風機では以前はACモーターが主流でしたが、最近はDCモーターを使用している製品が多くなっています。

DCモーター

DCモーターとは、直流電圧を使用するモーターです。電圧のプラスマイナスが変わらないように変換して、一定の方向性で電流が流れるようにしています。乾電池と同じ直流電流によって稼働させる仕組みです。

 

DCモーターの扇風機はACモーターの製品と比較すると機能や消費電力の面で優れています。風量調節をこまかく設定できるため、快適な環境を作りやすいことがメリットです。また、消費電力もDCモーターのほうがACモーターよりも安くて節電ができます。ただし、DCモーターの扇風機は本体価格が比較的高いのがデメリットです。コンセントから入力される交流の電力を直流に切り替えるコンバーターが必要だからです。

ACモーターとDCモーターの電気代の比較

扇風機の電気代はACモーターとDCモーターで比較すると、同じように稼働させた場合にはDCモーターのほうが安くなります。ここではとあるメーカーのACモーターの製品とDCモーターの製品について電気代を比較しました。

モーターの種類 消費電力 1時間あたりの電気代 8時間あたりの電気代 1シーズンあたりの電気代
ACモーター

26W~44W(50Hz)

27W~47.5W(60Hz)

0.81円~1.36円(50Hz)

0.84円~1.47円(60Hz)

6.4円~10.9円(50Hz)

6.7円~11.8円(60Hz)

774円~1,309円(50Hz)

804円~1,414円(60Hz)

DCモーター

2.2W~21W 0.07円~0.65円 0.5円~5.2円 65円~625円

ACモーターとDCモーターでは同じメーカーの同時期のモデルでも電気代に大きな差があります。DCモーターの扇風機を最強にして動かしても、ACモーターの弱風での運転よりも安いことがわかります。DCモーターの扇風機は弱風にして電気代を節約できるメリットもあるので、DCモーターのほうが効率的に節電可能です。

扇風機とエアコンの電気代はどのくらい違う?

扇風機とエアコンでは電気代に大きな違いがあります。暑さをしのぐ家電という点では同じですが、モーターで羽根を回転させるだけの扇風機に比べると、コンプレッサーで空気を冷やして送り出すエアコンは消費電力が大きくなります。ここではとあるメーカーのDCモーターの扇風機とエアコンの電気代を比較しました。

製品の種類 消費電力 1時間あたりの電気代 8時間あたりの電気代 1シーズンあたりの電気代
扇風機(DCモーター) 2.2W~21W 0.07円~0.65円 0.5円~5.2円 65円~625円
エアコン

目安:410W

(75W~810W、冷房)

期間消費電力量:578kWh

12.7円 101.7円 17,918円

期間消費電力量とはJIS規格(JIS C 9612:2013)に基づいて算出された1シーズンあたりの消費電力量の試算値です。使用環境によって電気代には違いがありますが、エアコンと扇風機では違いが大きいことがわかります。

期間消費電力量を省エネ性の目安にお選びください|家庭用エアコン|関連製品|一般社団法人 日本冷凍空調工業会

扇風機を使った電気代を節約するための5つのコツ

扇風機を活用すれば電気代を節約しながら暑い日でも過ごしやすい環境にできます。扇風機をほかの空調設備などとあわせて使用するのがポイントです。ここでは扇風機を使った電気代の節約をするコツを紹介します。

DCモーターで消費電力の小さい扇風機を選ぶ

まずはDCモーターの扇風機を用意しましょう。上述のように扇風機にはDCモーターとACモーターの2種類があります。ACモーターのほうが消費電力が大きいのでDCモーターの扇風機を選んだほうが電気代を抑えられます。DCモーターなら微妙な風量調節もできるので、風量を減らすように心がけるとさらに電気代を節約できるでしょう。

 

同じDCモーターの扇風機でもメーカーやモデルによって消費電力には違いがあるので、まずは消費電力の小さい扇風機を選ぶことが重要です。

 

古い扇風機でも節電効果を得られる可能性がありますが、新しいモデルに買い替えるとさらに電気代を抑えられます。扇風機は長持ちするので、古い扇風機しかない場合には今後の節電対策に活用するために新調するのがおすすめです。

エアコンと併用して冷房効率を上げる

エアコンで冷房運転しているときに扇風機を併用すると冷房効率が上がり、節電効果が期待できます。扇風機だけでも風によって涼しさを感じられますが、酷暑になるとエアコンがなければ暑さをしのげないでしょう。エアコンをつけたときに電気代を節約しようとして、扇風機をオフにしてしまう場合がありますが、ここはエアコンと扇風機の併用がおすすめです。

 

エアコンは部屋の温度を設定温度に保つために適した運転をする設計になっています。部屋の温度が設定温度よりも高いときには高出力で稼働するので消費電力が大きく、電気代が高くなります。扇風機を活用すれば、エアコンの涼しい空気が部屋全体に行き渡りやすくなり、エアコンの設定温度までより早く到達するため、電気代が安くなります。

 

また、扇風機の風は体感温度が下がり涼しく感じるため、エアコンの設定温度を上げても快適な場合があります。これによりさらに節電効果が期待できます。

扇風機の置き場所を工夫する

扇風機の置き場所は涼しさに影響が大きいので工夫して設置することが大切です。扇風機はもともと面で風を送るように設計されているため、人に直接風を当てて涼しくするのが効率的な使い方です。扇風機だけ使用するときには、部屋にいる人全員に満遍なく風を当てられる場所を選びましょう。

 

エアコンと扇風機を併用するときには、人に風を当てることと合わせて、エアコンの冷風を誘導することも考慮すると冷却効率を上げられます。たとえば、エアコンの風が出てくる場所に扇風機を設置して人のいる方向に向けると、冷たい風が送られてくるので涼しくなります。

 

冷気は部屋の低いところに溜まりやすいので、エアコンをつけていると足元が冷えがちです。扇風機を上向きにして冷たい空気を部屋の高いところに送って循環させると、足元の冷えに対策できます。部屋全体の温度を均一にしてエアコンの効率を上げることにもつながります。

除湿機を併用して湿度を下げる

除湿機を使用すると扇風機の効果を上げられます。扇風機によって湿度の低い風を浴びると涼しく感じ、さらに風によって体の熱が奪われるからです。

 

体は代謝によって熱を産生し、体表面から放出しています。ただ、熱はすぐに拡散するわけではありません。体の表面に熱が蓄積しているのが原因で暑いと感じます。扇風機の風は体表面にある空気を流して入れ替えることが可能です。体を包んでいる空気の温度が下がると、また熱を放出できるので涼しくなります。

 

また、湿度が下がると汗が揮発しやすくなるため、気化熱が奪われることによって体表面の温度が下がります。扇風機で風を送ると揮発した水分が分散されて、また乾いた空気に包まれます。拡散した水分は除湿機によって空気中から除去することが可能です。扇風機で風を循環させると除湿効率も上がるため、涼しい環境を整えられます。

扇風機を窓の外に向ける

扇風機を窓の外に向けて回すことで、室内の熱気熱をより早く逃がすことができます。エアコンをつけるほど暑くはないが、帰宅直後などで部屋に熱気がこもっている場合にはおすすめの方法です。

扇風機とサーキュレーターの違い

扇風機と同様に風を送り出す家電としてサーキュレーターがあります。扇風機とサーキュレーターでは、風を送る範囲と風量に違いがあります。扇風機は広範囲に穏やかな風を送り、サーキュレーターは直線的に強い風を送るのが主な特徴です。

エアコンの効率を上げられる家電としてサーキュレーターもよく用いられています。扇風機とサーキュレーターの電気代を先ほどご紹介したDCモーターの製品とサーキュレーターで比較すると以下のとおりです。どちらを使用したとしてもほとんど電気代に差はありません。

製品の種類 モーターの種類 消費電力 1時間あたりの電気代 8時間あたりの電気代 1シーズンあたりの電気代
扇風機 DCモーター 2.2W~21W 0.07円~0.65円 0.5円~5.2円 65円~625円
サーキュレーター DCモーター 2.5W~21W 0.08円~0.65円 0.6円~5.2円 74円~625円

【あわせて読みたい】
サーキュレーターの電気代は高い?安い?節約方法や選び方を解説

よくある質問

扇風機を1日つけっぱなしにしたら電気代はいくらですか?

扇風機1日中つけっぱなしにするとずっと電気代がかかります。たとえば、扇風機の消費電力が20Wの場合にかかる電気代を計算すると以下のとおりです。

扇風機の電気代=20W×31円/kWh×24h÷1000=14.88円

基本的に扇風機の電気代は運転時間に比例してかかります。必要なときだけ扇風機をつけたほうが電気代を節約できます。消し忘れが気になるときには、タイマーをかけて自動でオフになるように設定するのがおすすめです。

扇風機を1ヶ月つけっぱなしにしたら電気代はいくらになりますか?

扇風機を1ヶ月、電源を切らずにつけっぱなしにしたときにかかる電気代は以下のようにして計算できます。ここでは1ヶ月を30日として、20Wの扇風機を運転させたときの結果を示しました。

扇風機の電気代=20W×31円/kWh×24h/日×30日÷1000=446.4円

DCモーターなら最大出力が20W少々の製品が多いので500円程度ですみます。風量によって消費電力が違うため、つけっぱなしにする必要があるときには最小限の風量にしましょう。

扇風機とエアコンどっちが電気代安い?

扇風機とエアコンを比較すると、扇風機のほうが電気代はかかりません。20Wの扇風機と平均440Wのエアコンでは、1時間あたりの消費電力が22倍も異なります。ただ、扇風機だけでは酷暑を乗り切るのが難しい場合もあります。扇風機だけにこだわらずにエアコンも使用したほうがいいでしょう。エアコンの使用時に扇風機で空気を循環させると節約になります。エアコンをつけるときには扇風機も同時に活用しましょう。

まとめ

扇風機の電気代は安いので積極的に活用しましょう。最近のDCモーターの扇風機なら1時間あたり1円に満たない電気代で使用できます。扇風機は空気を冷やせるわけではないので、エアコンによって部屋の温度を下げることも暑い夏場には重要です。扇風機をエアコンや除湿機などと併用すると冷房効率が上がるため、トータルで電気代を節約できます。扇風機は電気の無駄をなくし、電気代を減らすのに有効な家電なので活用しましょう。

関連コラム:エアコンの電気代は何円?つけっぱなしなど節約方法9選を紹介

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