ケトン体とは?ダイエット効果や安全性を分かりやすく解説!

編集者:Daigasコラム編集部:食事・健康担当

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ダイエットしている女性

「ケトン体って最近よく聞くけど、一体何のこと?」

「ダイエットに良いって本当?でも、なんか危ないって話も…」

ケトン体は、糖質制限ダイエットなどで注目を集める一方で、その安全性について疑問を持つ人もいるかもしれません。

この記事では、ケトン体が体内でどのように作られ、どんな効果があるのか、またダイエットへの活用法や、危険性までを分かりやすく解説します。

また、近年注目されている「食品としてのケトン体」についても取り上げ、食品やサプリメントからの摂取による体内利用の可能性にも触れていきます。

ケトン体を正しく理解して、健康的な体づくりに役立てましょう。

ケトン体とは何?

ケトン体とは、体が糖質の代わりに使うエネルギー源で、主に脂肪が分解されることで肝臓で作られます。 食事で糖質が不足したときや、空腹時・断食中・糖質制限時などに作り出され、脳や筋肉をはじめとする体のさまざまな組織でエネルギー源として利用されます。

ケトン体とは体の緊急時のエネルギー源

私たちの体は、通常、糖質を主なエネルギー源としています。

しかし、糖質の摂取量が極端に少なくなったり、飢餓状態に陥ったりすると、体内の糖質が不足します。

このような「緊急時」には、体は脂肪を分解し、代替のエネルギー源として「ケトン体」を生成します。

ケトン体は、糖質が枯渇した際にも生命活動を維持するための仕組みであり、人間の体に備わった機能のひとつです。

ケトン体はどのように作られる?ケトン体の作り方

ケトン体は、主に肝臓で脂肪酸から作られます。糖質が不足すると、体内に蓄えられた脂肪が分解され、脂肪酸として血中に放出されます。この脂肪酸が肝臓に取り込まれ、代謝過程の中で「アセト酢酸」「D-β-ヒドロキシ酪酸(D-BHB)」「アセトン」の3種類のケトン体が生成されます。これらのケトン体は血液を通じて全身の細胞に運ばれ、エネルギー源として活用されます。特に、糖質を大量に必要とする脳にとって、ケトン体は非常に重要な代替エネルギーとなります。

ケトン体の効果・メリット

ケトン体をエネルギー源として利用する状態になるといくつかのメリットがあります。
それぞれ解説していきましょう。

脂肪燃焼の促進とダイエット効果が期待できる

ケトン体が生成されるということは、体が脂肪を分解してエネルギーを作っている状態です。つまり、ケトン体を活用することは脂肪燃焼を促進することにつながり、ダイエットにも有効とされています。

米国中心に大流行!ケトン体で脂肪を燃焼させるケトジェニックダイエットとは?

厳しい食事制限をして体内でケトン体を生成、脂肪の燃焼を促す食事療法「ケトジェニックダイエット」は、美容への感度の高い俳優、起業家、スポーツ選手が取り入れ、新しいダイエット法として話題に。セレブから火が付いたケトジェニックダイエットの人気は世界中に広がり、書籍や雑誌でもケトジェニックダイエットの特集が数多く取り上げられています。 

ただしケトジェニックダイエットの難点は、糖質制限をかなりハードに行わなければならないところ。特に日本人は、一般的な食事において摂取エネルギーの60%前後を糖質から得ていることもあり、管理が難しく長続きしにくいダイエット法でもあります。

効率的なエネルギー源としての利用できる

ケトン体は、糖質に比べて持続的かつ効率的なエネルギー源とされています。特に、近年ではスポーツなどでのパフォーマンスを向上させるために、ケトン体を活用する方法が注目されています。

実際に、プロアスリートもパフォーマンスを維持するために脂質をエネルギーとして燃やし続けられる体に変換するために活用しています。

集中力と思考のクリアさを向上する可能性がある

一部では、ケトン体をエネルギー源とすることで、集中力の向上や思考のクリアさを感じるとの声もあります。これは、ケトン体が糖質と比較して安定した燃焼をすることにより、脳が一定のエネルギー供給を受け続けられるためと考えられています。糖質を摂取した際の血糖値の急上昇・急降下による集中力の乱れを防ぐと言われています。

外因性ケトン体とは?ケトン体を食品として摂取する方法

厳しい糖質制限や断食等をせずとも、ケトン体を摂取することができる新しい方法が登場しました。食品としてケトン体を摂取するという方法です。

ケトン体を食べて直接体内に取り入れることで、眠っていた脂肪燃焼回路が動き始めます。脂肪を燃料にエネルギーを作り出すようになって、内臓脂肪が減少するということが論文で報告されています。( J Nutr Sci Vitaminol,2023 69, 121)を参考)

ケトン体に関する疑問

ケトン体が増えることには多くのメリットがありますが、一部の人にとってはデメリットとなる側面もあります。
ケトン体の疑問について解説していきましょう。

ケトンの独特の匂いがある

ケトン体が体内で増加すると、一部のケトン体(特にアセトン)が呼気や汗として排出され、独特の甘酸っぱいような匂いを発することがあります。これは「ケトン臭」と呼ばれます。

ケトン臭は、血中のケトン体が長時間高い状態にあるときに起こることがあります。このとき、エネルギーとして使いきれなかったD-BHB(D-β-ヒドロキシ酪酸)やアセト酢酸が体内にたまり、その一部がアセトンという揮発性の物質に変わって呼気や汗に出るのです。

ただし、極端な糖質制限をしていない限り、アセトンが多く発生することはあまりありません。

ケトーシスとケトアシドーシスの違い

ケトン体が増えること自体は、健康な人にとって必ずしも危険ではありません。しかし、「ケトーシス」と「ケトアシドーシス」は全く異なる状態であり、混同しないように注意が必要です。

ケトーシスとは

ケトーシスとは、体が脂肪を分解し、ケトン体をエネルギー源として利用している生理的な状態です。これは、糖質制限や断食、ケトジェニックダイエット、によって意図的に誘導されるものであり、健康な人がこの状態になることは基本的に安全です。ケトン体の血中濃度は上昇しますが、血液のpHは正常範囲に保たれます。

ケトアシドーシスとは

ケトアシドーシスは、主に1型糖尿病患者に起こる重篤な代謝異常です。インスリンの極端な不足により、細胞がブドウ糖を利用できなくなり、大量のケトン体が生成されます。その結果、血液が酸性に傾き(アシドーシス)、意識障害や昏睡などを引き起こし、命に関わることもあります。これは病的な状態であり、ケトーシスとは全く異なるものです。

まとめ

ケトン体は、糖質が不足した際に脂肪から作られる、体に備わった代替エネルギー源です。脂肪燃焼の促進や、集中力の向上、持続的なエネルギー供給など、多くのメリットがあり、ダイエットやパフォーマンス向上を目指す人々に注目されています。

一方で、「ケトン臭」や糖尿病患者に起こり得る「ケトアシドーシス」など、正しい知識がなければ誤解やリスクを招く場合もあります。

近年では、食品からケトン体を摂取する方法(外因性ケトン体)も登場し、より手軽に活用できるようになりました。

大切なのは、自分の体や目的に合った形で、ケトン体を正しく理解し、安全に活用すること。ケトン体を味方につけて、健康的なライフスタイルを実現していきましょう。

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