太陽光発電はベランダでもできる?設置費用や節電効果について解説
編集者:【大阪ガス】Daigasコラム編集部
「太陽光発電はベランダでも発電できる?」
「ソーラーパネルはベランダに取り付けられる?」
太陽光発電に興味のある人の中で、ソーラーパネルをベランダに設置したい人は多いでしょう。しかし、本当に設置できるのか、不安な人もいますよね。
結論、ベランダでも太陽光発電を始めることは可能です。近年、小型のソーラーパネルが販売されており、限られたスペースでも太陽光発電が実現できるようになりました。
本記事では、太陽光発電をベランダで始める方法について紹介します。また、設備の導入費用や節電効果についても解説するので、参考にしてください。
目次
ソーラーパネルはベランダでも発電できる

※画像はDaigasコラムが作成
結論、ソーラーパネルはベランダでも発電できます。近年、ベランダに設置できる小型発電設備が販売されており、マンション等でも気軽に太陽光発電を始められるようになりました。
これまでは戸建て住宅の屋根に設置するのが一般的でしたが、ソーラーパネルの設置場所の選択肢は広がりつつあります。小型の製品なら、ベランダや駐車場などのスペースでも設置可能です。
自宅にちょっとしたスペースがある方は、小型のソーラーパネルを設置できる可能性があります。太陽光発電のプロに相談して、導入できるか確かめてみましょう。
太陽光発電をベランダで始めるために必要な設備と費用
| 設備 | 費用 |
|---|---|
| ソーラーパネル | 3~5万円 (発電容量100Wの場合) |
| バッテリー | 8~14万円 |
| チャージ コントローラ |
7千〜1.2万円 |
| インバーター | 3~5万円 |
| 接続ケーブル | 3~6千円 |
- 参考サイト
太陽光発電をベランダに設置する費用は、15~30万円が目安です。導入する設備の性能やメーカーによって、費用の合計は変動します。
従来の屋根置き型の太陽光発電は、78~130万円※1の設置費用がかかります。ベランダ用の太陽光発電は、屋根置き型と比較して安価な価格で始められるのが特徴です。
※1 参考:資源エネルギー庁
ソーラーパネル
| メーカー | 価格 | 公称最大出力 | 型番 |
|---|---|---|---|
| 京セラ | 48,000円 | 100W | PSP100 |
| Anker | 34,900円 | 100W | A24340A1 |
| Jackery | 34,800円 | 100W | JS-100F |
※参考:各メーカー公式HPより抜粋
ソーラーパネルは、ベランダで太陽光発電を始めるのに必須の設備です。各メーカーでは、ベランダでの運用に適した発電容量100W程度の小型パネルが販売されています。
発電容量100W前後のソーラーパネルであれば、1枚3~5万円ほどで購入できます。また、パネルのサイズは、1枚につき1㎡程度のコンパクトな設備が多いです。
導入の際は、角度調整や持ち運びができるタイプのパネルを選ぶのがおすすめです。太陽の位置に合わせてパネルの位置を調節すれば、発電効率を最大化できます。
バッテリー
| メーカー | 価格 | 定格出力 | 型番 |
|---|---|---|---|
| 京セラ | 140,000円 | 600W | MXH-20-2 |
| Anker | 99,900円 | 1,200W | A17535Z1 |
| Jackery | 86,000円 | 800W | JE-600C |
※参考:各メーカー公式HPより抜粋
バッテリーは、ソーラーパネルで発電した電力を蓄電する設備です。容量は600〜1200Wが主流で、価格帯は8〜14万円とメーカーによって異なります。
設備選定の際は、家電の消費電力を考慮してバッテリーを選びましょう。例えば、携帯の充電や照明の使用が目的なら、定格出力※1が600~800Wのバッテリーが適しています。
一方、エアコンや冷蔵庫といった家電を使うなら、定格出力が1,000W以上のバッテリーが必要です。大型家電は消費電力が大きいため、容量に余裕を持った設備を選ぶ必要があります。
※1 定格出力:機器が安定して出力できる電力の最大量
チャージコントローラ
| メーカー | 価格 | 最大入力電力 | 型番 |
|---|---|---|---|
| マリンテック | 7,150円 | 20A | MXH-20-2 |
| 電菱 | 7,590円 | 20A | SA-BA20 |
| LVYUAN | 11,500円 | 20A | ML2420 |
※参考:各メーカー公式HPより抜粋
チャージコントローラは、ソーラーパネルからバッテリーへの充電を管理する機器です。過充電や過放電を防止し、バッテリーの寿命を延ばす役割を担っています。
設備によっては、充電状況のモニタリング機能やUSB出力機能が備え付けられているため、運用方法に合った機器を選ぶのがおすすめです。
インバーター
| メーカー | 価格 | 最大入力電力 | 型番 |
|---|---|---|---|
| 電菱 | 47,300円 | 300W | GD300NA-112 |
| RENOGY | 39,600円 | 1,000W | RIV1210P2-10S-JP |
※参考:各メーカー公式HPより抜粋
インバーターは、バッテリーに蓄えた直流電流を家庭用の交流電流へ変換する装置です。ベランダでの太陽光発電においては、主に300W〜1,000Wの設備が使われています。
また、電力の変換効率が良いインバーターを選べば、発電効率のロスを抑えられます。機器選定の際は、各設備のカタログを確認し、変換効率が80~90%のものを選ぶと良いでしょう。
接続ケーブル
| メーカー | 価格 | 長さ |
|---|---|---|
| 京セラ | 3,000円 | 3m |
| 電菱 | 5,390円 | 1m |
※参考:各メーカー公式HPより抜粋
太陽光発電をベランダに設置する場合は、接続ケーブルの選定も非常に重要です。屋外で使用することを踏まえ、高温や紫外線に強いタイプを選ぶ必要があります。
中でも、太陽光発電用のケーブルには、CVケーブルと呼ばれる種類が最適です。耐候性に優れた素材が使われているため、屋外でも安心して使用できます。
ベランダで太陽光発電した場合の節約効果

100Wのソーラーパネルをベランダに設置した場合、1日あたりの発電量は0.4kWh程度※1が見込めます。月間の発電量に換算すると、12kWh程度の電力を発電できる計算です。
0.4kWhの電力は、消費電力が900Wのエアコンなら約26分、20Wの扇風機なら約20時間分をまかなえる量に相当します。
電気料金に換算すると、1kWhあたり約31円※2として計算した場合、月に約372円程度の節約効果があると考えられます。年間では4,600円程度の電気代削減が期待できるでしょう。
※1 参考:国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構「日射量データベース閲覧システム」(MONSOLA-20)
※2 参考:全国家庭電気製品公正取引協議会
太陽光発電をベランダに設置するメリット
マンションでも太陽光発電ができる
ソーラーパネルをベランダに設置するメリットは、マンションでも太陽光発電ができる点です。集合住宅でも、近隣への影響や原状回復の心配をせずに設置できます。
小型のソーラーパネルは、工事不要で取り付けられるタイプが多いです。簡単に設置・撤去できるため、ライフスタイルに合わせて柔軟に導入できます。
初期費用が安い
ベランダに設置するソーラーパネルは、屋根置き型と比べて、低コストで始められる点がメリットです。
屋根置き型のソーラーパネルは、導入に78~130万円※1の費用がかかります。一方、ベランダでの太陽光発電は、費用が15~30万円とコストを抑えて導入可能です。
また、大規模な工事が不要なため、設置費用が抑えられることも大きなメリットです。工事不要で導入できるセットも豊富に販売されており、簡単に導入できます。
※1 参考:資源エネルギー庁
生活に必要な電力を供給できる
ベランダでの太陽光発電は、生活の一部をまかなう電力として役立ちます。発電した電力をバッテリーに蓄電すれば、日常生活で無駄なく活用できます。
例えば、湯沸かしポットの利用やスマートフォンの充電といった、小型家電の消費電力を供給できるのが利点です。
自家発電を活用して購入電力量を減らせば、電気代削減に繋がります。発電効率によっては、月500円ほど電気代を節約できるケースもあるため、節電意識の高い人にもおすすめです。
緊急時の非常用電源として使える

※画像はDaigasコラムが作成
ベランダ設置のソーラーパネルは、緊急時の非常用電源として活用できるのがメリットです。有事の際に、停電による生活への影響を緩和できます。
停電時は、バッテリーに貯めた電力を使って、生活に必要な最低限の電気を確保できます。スマートフォンの充電や非常用電灯といった、小型家電を稼働可能です。
また、持ち運び可能なソーラーパネルを導入すれば、避難先での電源確保にも役立ちます。被災時でもすぐに生活基盤の確保ができるのは、安心できるポイントです。
環境に優しい生活ができる
ベランダにソーラーパネルを導入すれば、環境に優しい生活ができます。太陽光発電は再生可能エネルギーを電力に変換するため、発電時に温室効果ガスを排出しないからです。
再生可能エネルギーを活用して発電すれば、エコなライフスタイルを実践可能です。小規模ながらも、温暖化対策に貢献できます。
太陽光発電をベランダに設置するデメリット
屋根置き型と比べて発電効率が劣る
ベランダでの太陽光発電は、屋根置き型のソーラーパネルと比べて、発電効率が大幅に劣ります。設置できるパネルの容量が限られるため、発電できる電力量に限界があるからです。
また、ベランダでの太陽光発電は、日当たりや方角によって発電量が大きく変わります。北向きのベランダや、周辺に障害物の多い低階層では、発電効率が下がるケースもあります。
さらに、ベランダはパネル設置の自由性が低く、日々の発電量に大幅な差が出やすい傾向があります。発電量の安定性に難があるのも、デメリットのひとつです。
電気代の大幅な節約はできない
ベランダでの太陽光発電では、電気代の大幅な節約は期待できません。発電量が少ないため、家庭の消費電力をカバーできないからです。
例えば、発電容量100Wのパネル1枚を設置しても、1ヶ月に発電できるのは12kWh程度です。一般家庭の電力消費量※1の4%に留まります。
ひと月あたりの電気代削減効果は、数百円程度しかありません。電気代の大幅な節約を目的とするなら、屋根置き型のソーラーパネル導入を検討しましょう。
※1 2人世帯における月間の電力消費量を253kWhとした場合
※参考:東京都環境局「家庭の省エネハンドブック」
ベランダが狭いと設置できない
ベランダのスペースが狭いと、ソーラーパネルが設置できない点もデメリットです。1枚あたり約1㎡程度のスペースが必要になるため、十分な設置スペースを確保できない可能性があります。
また、柵や手すりの構造によっては、パネルの固定が難しいケースもあります。パネルを設置する際は、安全性や耐久性を考慮したうえで慎重な判断が必要です。
さらに、マンションの管理規約において、ベランダへのパネル設置が禁止されているケースもあります。設置が許可されても、避難経路の確保といった条件が付けられる場面が多いです。
売電収入は得られない
ベランダに設置する小型のソーラーパネルでは、売電収入を得ることはできません。発電した電力は、バッテリーに蓄電したうえで、すべて自家消費するほかありません。
ベランダでの太陽光発電は、あくまで節電や災害時の非常用電源として活用するしかありません。太陽光発電で売電を始めるなら、屋根置き型のソーラーパネル設置が必須です。
屋根置き型のソーラーパネル導入を検討している人は「スマイルーフ」の導入がおすすめです。初期費用0円で、気軽に太陽光発電を始められます。
ソーラーパネルをベランダに設置した人の体験談
設備を安く導入できた
【我が家のベランダ発電】
蓄電池+太陽光パネルで5万円以下。ベランダの広さ的には、100W以上の太陽光パネルにすることもできるけど蓄電池もサイズアップで10万円以上に。そこまではいいやという感じ。
5万円で得られるは、❶電気の備え❷再エネを使う暮らし❸節電のコツ❹電気の自給自足のイメージ pic.twitter.com/SZ6vu02gJe— まさこ@著書『電気のレシピ』3.1発売⚡️ (@masakodenki) January 21, 2025
ベランダで太陽光発電を始めた人からは、ソーラーパネルとバッテリーを、セットで安く導入できたという口コミが挙がっています。
ベランダでの太陽光発電は、屋根置き型と比較して低コストで導入できます。誰でも簡単に設備を設置できるので、初心者でも気軽に始められるのが魅力です。
パネルの容量通りに発電できた
ベランダで太陽光発電
100W のパネルで 90W 出てる.いい感じ. pic.twitter.com/EZAWRoAns1— 牛 (@jp7ifh) March 19, 2023
ベランダにソーラーパネルを設置した人からは、期待通りの出力で発電できたとの声も挙がりました。実際に運用したところ、高い発電効率で発電できたとのことでした。
日照条件の良い時間帯を把握すれば、ベランダでの太陽光発電でも、ソーラーパネルの性能を十分に引き出せるようです。
生活の消費電力の一部をまかなえた
うちの申し訳程度のベランダ太陽光発電でも、夕食の食材レンジ加熱ぐらいは賄えますし、時にリーフにさえ充電します(笑)。
— しょに鉄@電気保安 (@electric_jn24) January 17, 2025
利用者からは、ベランダでの小規模な太陽光発電でも、生活の消費電力の一部をまかなえたとの声が挙がっています。
さらに、時には電気自動車にも充電するといった体験談が投稿されており、活用の幅広さに驚くコメントも見られました。
太陽光発電をベランダに設置する際の注意点
管理組合の許可を得たうえで設置する

※画像はDaigasコラムが作成
ベランダに太陽光発電を設置する前に、必ずマンション・アパートの管理規約を確認しましょう。ベランダは共用部分に該当するため、パネルの設置には管理組合の許可が必要です。
また、消防法において、居住者はベランダの避難経路確保が義務付けられています。パネルを設置する場合は、避難の妨げとならないよう最低60cmの通路幅を確保しなければなりません。
設置許可の取得後は、設置場所の破損防止やパネルの落下対策など、安全面への配慮も欠かせません。発電設備の取り扱いに不安のある人は、専門業者に依頼すると安心です。
※参考:消防庁
角度を調整できるソーラーパネルを選ぶ
ベランダで太陽光発電を始める際は、角度調整ができるソーラーパネルを選びましょう。発電効率を最大化するなら、設置環境に合わせた調整ができる設備の導入がおすすめです。
ソーラーパネルの発電効率を最大化するには、30度の設置角度が最適と言われています。角度調整ができないと、パネルの機能を最大限活かせず、発電量が減少する可能性があります。
位置や角度を調整できるソーラーパネルなら、太陽の位置が変わっても、すぐに対応可能です。都度調整を施せば、安定した電力供給が期待できます。
日照量や障害物の有無を確認する
ソーラーパネルをベランダに設置する際は、日照量や障害物の有無を確認しましょう。発電設備の設置環境は、発電量に大きく影響します。
設備の発電効率を最大限高めるには、あらかじめ太陽光が当たる位置を把握しておく必要があります。また、周囲の建物や手すりが日光を遮らないかチェックしましょう。
ベランダで太陽光発電を始めたい人は、専門業者に相談するのがおすすめです。太陽光のプロから、最適な設備提案を受けられます。
まとめ:ベランダで太陽光発電を始めよう
ベランダでの太陽光発電は、小型のソーラーパネルを購入すれば、誰でも手軽に始められます。設置費用は15~30万円と、屋根置き型と比較して低コストで導入できるのが魅力です。
ベランダにソーラーパネルを設置すれば、消費電力の一部をまかなえるほか、非常時にも備えられます。ただし、発電できる電力量が限られるため、電気代の大幅な節約はできません。
太陽光発電を導入する際は、ライフスタイルや住環境に合った発電設備を選びましょう。また、太陽光の専門業者に相談しながら進めるのもひとつの方法です。
本記事の情報は記事公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がございます。本記事に含まれる情報のご利用は、お客さまご自身の責任において行ってください。詳しくは「サイトポリシー」をご確認ください。

























