太陽光発電に蓄電池を後付けする価格相場は?注意点や容量の目安も紹介
編集者:【大阪ガス】Daigasコラム編集部
「蓄電池を後付けする時の価格は?」
「後付けするメリットやデメリットは?」
太陽光発電と蓄電池を組み合わせると電気代が節約できます。しかし、蓄電池を後付けする際の価格がいくらなのか気になりますよね。
蓄電池の設置には太陽光発電と同規模の費用がかかります。また、利用している太陽光発電の性能に見合った蓄電池を導入しないと、元が取れずに損してしまうこともありえます。
この記事では、蓄電池の後付けを検討している人に向けて、費用相場や注意点を解説しています。設置するべき蓄電池の容量目安も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
太陽光発電に蓄電池を後付けする場合の価格
蓄電池を後付けする費用の相場は70万~200万円
| 蓄電池の容量 | 初期費用の目安 |
|---|---|
| 5kWh | 69.5万円 |
| 10kWh | 139万円 |
| 15kWh | 208.5万円 |
蓄電池の導入費用は、機器の価格と工事費を合わせて1kWhあたり平均13.9万円とされています。
10kWhの家庭向け蓄電池を導入した場合、初期費用はおよそ139万円になる計算です。
上記はあくまで目安なので、業者次第ではより安く設置できる可能性もあります。複数の業者で相見積もりして、お得かどうか判断するようにしましょう。
参考:三菱総合研究所「定置用蓄電システムの普及拡大策の検討に向けた調査」
補助金を活用すれば後付け費用の負担が少なくなる
蓄電池を後付けする際に、補助金を活用することで初期費用の負担を少なくできます。利用できる補助金は積極的に活用しましょう。
2025年現在、後付けに活用できる国からの補助金はDR補助金です。導入金額の1/3を上限に最大60万円の補助金を受けられます。
| DR補助金の概要 | |
|---|---|
| 補助金額 | 3.7万円/kWh 補助金上限額:60万円 |
| 条件 | ・新規で蓄電池を導入する ・SII認定の製品を購入 ・DR契約をする ・補助金は導入費の1/3まで |
ちなみに、国が実施する太陽光推進事業の「ZEH補助金※」は、後付け時には利用できません。支給対象が新築住宅で、既に太陽光パネルを設置している住宅は対象外だからです。
※ZEH(ゼッチ)補助金とは:省エネ水準が一定以上の新築住宅が利用できる国の補助金。ZEHはNet Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略語。
後付けする蓄電池のおすすめ容量目安
後付けする蓄電池の容量は、設置している太陽光発電のシステム容量から判断しましょう。発電量に合った蓄電池を設置することで、電力を効率良く節約できます。
下表はシステム容量別の蓄電池容量目安です。
| 太陽光発電 システム容量 |
おすすめ 蓄電池容量 |
|---|---|
| 3kW | 4~6kWh |
| 4kW | 5~7kWh |
| 5kW | 6~9kWh |
太陽光発電の1日あたりの発電量は、容量1kWあたり約2.7kWhです※。例えば、5kWの発電システムでは、1日に13.5kWhの発電量が見込めます。日中に利用する電力を3kWhと仮定するなら、余剰電力は約10kWhです。
ただし、天候や季節によって発電量は変動します。常に最大効率にはならないため、蓄電池の容量は余剰電力より少し小さいくらいがおすすめです。
蓄電池の容量が小さすぎると十分に活用できず、大きすぎると初期費用が膨らみ回収期間が長くなります。発電量や使用状況に合わせて、予算内で最適な容量を見極めることが大切です。
太陽光発電に蓄電池を後付けするメリット
電気代の節約に繋がる
太陽光発電に蓄電池を後付けすると、電気代の節約に繋がります。太陽光で発電できない時間にも自宅で発電した電力を活用できるからです。
太陽光のみで運用していると、発電できない夜間は電力会社の供給を受ける必要があります。夜間の電力を購入すると、その分電気代がかさみ、家計の負担が大きくなります。
夜間にも太陽光発電の電力を利用できるのが蓄電池を導入する大きなメリットです。
電気代の節約効果のイメージ

※画像はDaigasコラムが作成
上記の画像の[蓄電]と[売電]で示されている部分が、発電で得られた余剰電力です。蓄電池がない場合は余剰電力分をすべて売電に回すしかありません。
売電で得られる利益は1kWhあたり15円※1です。しかし、蓄電で夜間の消費にまわせば、1kWhあたり約30円※2の高額な電力分を購入せずに済みます。
売電で収益を得るよりも、購入電力を減らすほうが差額の15円分お得です。蓄電池を後付けして、余剰電力を効率よく利用しましょう。
※1:2025年時点の固定買取価格。10年間の売電価格を国が保証してくれるFIT制度で決められている。
※2:東京電力の従量電力料金を参照
停電時にも普段通りに近い生活ができる
蓄電池を導入すると、停電時にも普段通りに近い生活を維持できます。そのため、災害対策としても有用です。
太陽光発電のみでは、夜間や雨天などの発電が止まるシチュエーションで利用できなくなります。予期せぬ災害に備えたい人にとって、蓄電池を導入するメリットは大きいです。
太陽光発電に蓄電池を後付けするデメリット
導入費用がかかる
蓄電池を後付けで導入するには、100万円を超える費用がかかるのが一般的です。なくても問題ないと感じる人にとっては大きな出費です。
太陽光発電と一緒に導入した時に比べても余分に費用がかかります。また、発電設備に見合った蓄電池を導入しないと、節約効果も小さくなります。
導入費用の負担が大きいと感じる場合は、補助金やローンの利用も検討しましょう。
メンテナンスの負担が増える
蓄電池を後付けすると、その分メンテナンスの負担が増えます。太陽光パネル同様に蓄電池も点検や修理が必要だからです。
メーカーにもよりますが、蓄電池の点検は1~2年に1回が推奨されています。費用は1回につき1~5万円かかるのが一般的です。
メンテナンスを怠ると故障や性能低下の原因になります。長く利用を続けるためにも定期的に有償の点検を受けるのが重要です。
参考:TREND LINE「家庭用蓄電池のメンテナンスと費用:交換時期から長持ちのコツまで完全ガイド」
関連記事:蓄電池はやめたほうがいい?後悔する理由と導入すべき人の特徴を徹底解説
関連記事:太陽光や蓄電池が元が取れないって本当?噂の理由や元を取るための方法を徹底解説
蓄電池を導入する時の注意点
蓄電池を設置するにはスペースが必要
蓄電池を後付けするには設置できるスペースが必要です。敷地内に余裕がなく、十分なスペースがないと設置できない可能性があります。
十分なスペースのイメージは、エアコンの室外機と同程度です。蓄電池大手のニチコンによると、奥行き70cm・幅150cm程度が必要とされています。
放熱やメンテナンスの関係で、本体サイズよりもかなり余裕を持ったスペースが必要です。確保が難しい場合は、サイズの小さいものや屋内タイプも検討するようにしましょう。
騒音で近隣とのトラブルになる可能性がある
蓄電池の動作中に騒音が問題になることがあります。設置場所によっては近隣の住民とのトラブルにも繋がるため、注意が必要です。
蓄電池の騒音は30~40dBのものが一般的です。音量のイメージとしてはエアコン室外機よりも静かな程度ですが、夜間や住宅密集地では音が気になる可能性があります。
近隣とのトラブルを避けるためにも、隣家から遠ざける、防音カバーをつけるなどの対策を検討しましょう。
太陽光発電システムと蓄電池の寿命が異なる
太陽光発電システムと蓄電池はそれぞれ寿命が異なります。修理や交換のサイクルがズレるため、一方のみで運用する期間が発生する可能性があります。
太陽光発電の寿命は20~30年、蓄電池の寿命は10~15年と言われています。蓄電池のほうが寿命が短いため、組み合わせて稼動させるなら、最低でも1回は交換が必要です。
蓄電池の交換後すぐに太陽光発電が壊れた場合は、節約効率が低い状態で運用する期間が発生します。交換・修理の費用を回収できないリスクも想定しましょう。
参考:京セラ「太陽光パネルの寿命はどのくらい?」
参考:京セラ「家庭用蓄電池の寿命は何年?」
関連記事:太陽光パネルの処分費用は1枚あたりいくら?廃棄費用の目安や節約方法を紹介
太陽光の発電量次第で購入費用が高くなる
蓄電池の適切な容量は、太陽光パネルの発電量を参考にして決まります。発電量が多い場合、適切な蓄電池の容量も大きくなり、その分購入費用も高くなります。
容量が小さすぎると、自家消費できる電力量があまり増えず節約効果も限定的です。一方で容量が大きすぎると、蓄電池に電気を貯めきれず本来の性能を十分に発揮できません。
予算が先に決まっていると、太陽光発電の性能に合った蓄電池を購入できないことがあります。効果を最大限に引き出すためにも、予算を増やして適切な蓄電池を導入しましょう。
太陽光発電に蓄電池を後付けする時によくある質問
蓄電池の後付けに適切なタイミングは?
蓄電池の後付けは下記の3つのタイミングがおすすめです。
卒FIT※1は太陽光発電の売電価格が下がるタイミングです。これまで売電で得ていた収益が小さくなるため、自家消費を増やして節約に繋げるメリットがあります。
パワーコンディショナ※2は蓄電池の機能も搭載したハイブリッド型のものが存在します。両方を単体で購入するよりも安く済むため、後付けにも最適なタイミングです。
行政の補助金を受けられるタイミングで後付けするのもおすすめです。初期費用を抑えて、通常よりも安く設置できます。
※1 卒FITとは:10年間の固定価格買取制度が終わり、売電価格が安くなるタイミングのこと。
※2 パワーコンディショナとは:太陽光で発電した電力を直流電力から交流電力に変換する機器。
蓄電池の種類はどれがおすすめ?
蓄電池は据え置きタイプとポータブルタイプの2種類に分類できます。太陽光発電と組み合わせるなら、据え置きタイプがおすすめです。
ポータブルタイプは持ち運びが可能な蓄電池です。充電量が少ないうえ、家全体の電気を賄えないため後付けするには不適切です。
関連記事:蓄電池の種類を素材や機能別に特徴を解説!太陽光発電におすすめな蓄電池も紹介
まとめて導入と後付けはどっちがおすすめ?
可能なら太陽光発電と蓄電池をまとめて設置したほうが安く済みます。同時に設置した場合に利用できる補助金を活用できるからです。
その他にも、設置工事費を抑える割引を受けられるなど、初期費用を安くできる可能性が高いです。
太陽光発電の初期費用を抑えるなら大阪ガスの「スマイルーフ」がおすすめです。初期費用0円で太陽光発電を始められます。
取り付け工事の時間はどれくらいかかる?
後付け時の取り付け工事は通常1日で完了します。作業内容は蓄電池を設置して、既存設備との配線をするだけです。
ただし、屋外での作業になるため、荒天時には設置を進められません。
まとめ:蓄電池の後付け価格は70万~200万が目安
太陽光発電に蓄電池を後付けする価格は、70万~200万がおおまかな目安です。後付けすれば太陽光発電のみで運用するよりも節約効果が見込めます。
後付けする蓄電池の容量は、太陽光発電のシステム容量を参考に決めるのがおすすめです。正しい容量を選べば、無駄な費用をかけずに節約効果を最大化できます。
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