エアコン節約術の新常識!「温度1℃下げ」VS「風量強」どちらが正解?

編集者:【大阪ガス】Daigasコラム編集部

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エアコン電気代節約には設定温度を下げるより風量を強める方が効果的

うだるような暑さが続く日本の夏。快適に過ごすためにエアコンは欠かせませんが、同時に気になるのが電気代です。

特に近年の電気料金高騰は、家計に大きな影響を与えており、「少しでも節約したい」と考えるのは当然のことでしょう。

そこで多くの人が悩むのが、「エアコンの設定温度を下げるべきか、それとも風量を強めるべきか」という問題です。

本記事では、ダイキンが行った「エアコンの効果的な節電術で削減できる消費電力量を4つのケースで調査」の調査を参考に、明日から実践できる正しいエアコンの節約術を分かりやすく解説していきます。

結論:電気代の節約効果が高いのは「風量を強める」こと

結論からお伝えすると、エアコンの電気代節約につながるのは「設定温度を下げずに、風量を強める」ことです。

「風量を強くすると逆に電気を使いそうだけど・・・?」と感じる方もいるかもしれません。しかし、エアコンが最も電力を消費するのは、風量を調節している時ではないのです。

エアコンが最も電気を使うのは「室温を下げる」とき

エアコンの電気代を理解する上で最も重要なポイントは、エアコンの消費電力の約8割が、室内の熱を屋外に排出する「圧縮機(コンプレッサー)」で使われているという事実です。
参考:https://www.daikin.co.jp/press/2024/20240424

エアコンは、部屋が設定温度になるまで、この圧縮機をフル稼働させて一気に部屋を冷やします。つまり、「室温と設定温度の差が大きいほど、圧縮機の負担が増え、消費電力が大きくなる」のです。

一度設定温度に達してしまえば、圧縮機の運転は落ち着き、消費電力は大幅に下がります。

これを踏まえて、「温度1℃下げ」と「風量アップ」を比較してみましょう。

設定温度を1℃下げる 圧縮機が再びフル稼働し、より低い温度を目指して大量の電力を消費します。
風量を強め ファンの消費電力も増えますが、圧縮機の消費電力に比べればごくわずかです。

大手空調メーカーのダイキンが行った実験でも、設定温度を1℃下げるよりも、風量を「強」にする方が消費電力量が少ないという結果が出ています。

やってはいけない!?誤解だらけのエアコン節約術

良かれと思って実践している節約術が、実は逆効果になっているケースも少なくありません。ここでは、よくある誤解を解き明かし、正しい使い方を紹介します。

誤解①「風量はずっと”弱”が一番節約になる」は間違い!

「電気代がもったいないから」と、常に風量を「弱」で運転している方も多いのではないでしょうか。しかし、これも実は非効率な使い方です。

風量が「弱」だと、部屋全体が設定温度に達するまでに時間がかかってしまいます。その結果、圧縮機がなかなか休めず、かえって長時間にわたって電力を消費してしまう可能性があるのです。

【解決策】最強の節約モードは「自動運転」

そこでおすすめなのが「自動運転」モードです。自動運転は、エアコンに搭載されたセンサーが室温を検知し、最も効率的な方法で部屋を冷やしてくれます。

運転開始時は「強風」で一気に部屋を冷やし、設定温度に近づいたら「微風」や「弱風」に自動で切り替えて温度を維持するため、無駄な電力消費を最小限に抑えることができるのです。各メーカーが最も効率的だと考えて設計したモードなので、積極的に活用しましょう。

誤解②「こまめに電源をオン・オフする」は逆効果の場合も!?

「使わない時間はこまめに消した方が節約になる」と考えるのは自然なことです。しかし、エアコンに関しては、それが裏目に出ることがあります。

前述の通り、エアコンは起動時に最も多くの電力を消費します。そのため、短時間の外出のたびに電源をオン・オフすると、その都度、大きな起動エネルギーが必要になり、結果として消費電力が積み重なってしまうのです。

【解決策】「30分~1時間程度」ならつけっぱなしがお得!

ダイキン工業の調査によると、日中の30分程度の外出であれば、こまめに消すよりも「つけっぱなし」の方が節約になるという結果が出ています。外気温や住宅の断熱性能にもよりますが、一般的に1時間程度の短い外出であれば、つけっぱなしの方がお得になることが多いようです。

逆に、長時間家を空ける場合は、もちろん電源をオフにしましょう。

さらなる電気代の節約を目指すエアコン活用術!

設定温度と風量の関係を理解するだけでも大きな節約につながりますが、さらに効果を高めるためのテクニックをご紹介します。

フィルター掃除はこまめにおこなう

エアコンのフィルターがホコリで目詰まりすると、空気を取り込む効率が著しく低下します。

その結果、部屋を冷やすためにより多くのパワーが必要になり、無駄な電気代がかかってしまいます。フィルターを掃除することで、冷房時で約4%の消費電力削減につながるとも言われています。

定期的に掃除機でホコリを吸い取るか、水洗いをして清潔に保ちましょう。

室外機の周りはスッキリと

見落としがちなのが室外機の存在です。室外機は、部屋の熱を外に逃がすという重要な役割を担っています。

そのため、吹き出し口の周りに物を置いたり、カバーで覆いすぎたりすると、熱交換の効率が下がり、消費電力の増加につながります。

室外機の周りは常に整理整頓し、風通しを良くしておきましょう。また、直射日光が当たっている場合は、すだれなどで日よけを作ってあげるのも効果的です。

サーキュレーターや扇風機で空気を循環させる

冷たい空気は下に、暖かい空気は上に溜まりやすい性質があります。このため、エアコンを運転していても、足元だけが冷えて顔のあたりは暑い、といった「温度ムラ」が起こりがちです。

そこで活躍するのがサーキュレーターや扇風機です。エアコンと併用して室内の空気をかき混ぜることで、部屋全体の温度を均一にすることができます。これにより、エアコンの効率が上がり、設定温度を高めにしても快適に過ごせるようになります。

冷房時は、エアコンの風向きを水平にし、サーキュレーターを天井に向けて回すと効果的です。

まとめ

今回は、エアコンの賢い使い方について、特に「温度設定」と「風量」に焦点を当てて解説しました。

最後に、節約のポイントをもう一度おさらいしましょう。

  • 暑いと感じたら、温度を下げる前にまず「風量強」に!
  • 基本の運転モードは「自動運転」におまかせするのが最も効率的。
  • 30分~1時間程度の外出なら「つけっぱなし」の方がお得な場合が多い。
  • フィルター掃除と室外機のケアを忘れずに。
  • サーキュレーターを併用して、室内の温度ムラをなくす。

正しい知識を身につければ、我慢することなく快適さと節約を両立させることが可能です。

今年の夏は、ぜひこれらのテクニックを実践して、賢く、涼しく、お得に乗り切りましょう。

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