引越し前に冷蔵庫の電源を切るタイミングは?当日でもOK?運搬時の注意点も解説
2023/11/10

引越しする際は、一般的に冷蔵庫や洗濯機、テレビなど多くの家電製品を運搬する必要があるため、引越し前の準備には手間がかかります。
冷蔵庫には食品を保存しているため、電源をいつ切るべきか迷う方もいるかもしれません。
引越し先で現在の冷蔵庫を使用する場合は、引越し前に「霜取り」と「水抜き」という作業をおこなう必要があります。この作業をおこなうために、あらかじめ冷蔵庫の電源を切っておかなければなりません。
霜取りには時間がかかり、運び出す直前に冷蔵庫の電源を切っても間に合わない可能性があるため、注意してください。
本記事では、引越し前に冷蔵庫の電源を切るタイミングや引越し後に電源を入れるタイミングなどを解説します。引越し前後の作業や運搬時の注意点も紹介するので、引越しを控えている方は、ぜひ参考にしてください。
- 目次 -
引越し前に冷蔵庫の電源を切るタイミングは?

引越し前には、冷蔵庫の電源を切って霜取りと水抜きをおこなう必要があります。
冷蔵庫の電源は、引越しで冷蔵庫を運び出す時間の24時間前まで、遅くても15時間〜16時間前までに切っておくといいです。
古い冷蔵庫は霜が厚く、霜取りにより時間がかかる場合があるので、24時間以上前など、早めに切るようにしましょう。
霜取りが終わったら、蒸発皿にたまった水を捨ててから運搬をはじめます。
なお、冷蔵庫の電源を切るタイミングや、霜取り、水抜きの方法は、メーカーや機種によって異なります。詳しくはメーカーのホームページや取り扱い説明書をご確認ください。
引越し前に冷蔵庫の電源を切る前後の手順
引越し前に冷蔵庫の電源を切る前後の手順は、以下のとおりです。
- ●電源を切るまでに冷蔵庫内の食品を消費する
- ●引越し当日までに冷蔵庫内の「霜取り」と「水抜き」を終わらせる
- ●引越し当日は冷蔵庫を掃除する
上記を順番に解説します。
電源を切るまでに冷蔵庫内の食品を消費する
電源を切った冷蔵庫内に長期間食品を放置すると、当然食品が傷んでしまいます。食品を無駄にしないためにも、電源を切るまでに計画を立てて、可能な限り食品を消費しておきましょう。
どうしても消費しきれなかった食品は、引越し前に処分するか、一時的に保冷剤を入れたクーラーボックスに保存する方法もあります。
ただし、一般的にクーラーボックスは食品の長期保存に向いていないため、傷みやすい食品から順に消費しておく、などの工夫をするのが望ましいです。
引越し当日までに冷蔵庫内の「霜取り」と「水抜き」を終わらせる
冷蔵庫の電源を切ると、冷却器が低温になって霜がつきます。そして、時間が経つにつれて霜は溶け、水になります。
溶けた水が運搬中に漏れ出てしまうと、ほかの家具が濡れたり、冷蔵庫が故障したりする可能性もあるでしょう。そのため、「霜取り」と「水抜き」は引越し前に終わらせておく必要があります。
霜取りとは、冷蔵庫の電源を抜いて霜が溶けきるまで待つ作業のことです。冷蔵庫の機種や設置場所、季節によっては、15時間〜24時間以上かかる場合があるため、運び出す時間の24時間前を目安に電源を切りましょう。
霜取りが終わって排水が排水皿にたまったら、それを捨てる「水抜き」をおこないます。
冷蔵庫によって霜取りや水抜きの方法は異なる場合があるので、詳しい手順は、事前にメーカーのホームページや取り扱い説明書などを確認しましょう。
引越し当日は冷蔵庫を掃除する
水抜きが終わったら、最後に冷蔵庫内に食品などが残っていないか確認し、次の手順で掃除をおこないましょう。
- 1.薄めた中性洗剤を浸した布巾やスポンジで冷蔵庫内を拭く
- 2.乾いた布で冷蔵庫内を拭く
- 3.やわらかい布にぬるま湯を含ませてドア表面や側面などを拭く
- 4.乾いた布でドア表面や側面などを拭く
- 5.はたきやウエットシートで背面や電源プラグのホコリを取る
なお、使う洗剤や掃除用品によっては、冷蔵庫のドアや塗装面、プラスチックなどを傷つけてしまうおそれがあります。以下にあげるようなものは、できるだけ使わないようにしましょう。
- ●アルカリ性、弱アルカリ性の台所用洗剤(中性以外)
- ●ガラス用洗剤
- ●塩素系漂白剤
- ●みがき粉、クレンザー、研磨剤
- ●粉石けん
- ●ベンジン、シンナー、アルコール
- ●重曹
- ●クエン酸、お酢
- ●熱湯
- ●たわし、研磨スポンジ
- ●化学ぞうきん
引越し先で新しい冷蔵庫を利用する際は、処分の手続きを進めます。
引越しを機に古い冷蔵庫を処分する方法
冷蔵庫は、家電リサイクル法により、粗大ごみとして処分できません。
そのため、古い冷蔵庫は以下の方法で処分しましょう。
冷蔵庫の処分方法 | 概要 |
---|---|
家電量販店に引き取ってもらう |
|
指定取引場所に持ち込む |
|
回収業者に依頼する |
|
リサイクルショップに引き取ってもらう |
|
下取りに出す |
|
なお、冷蔵庫を処分する際も、霜取りと水抜きは事前におこなっておきましょう。
引越し時の冷蔵庫の運搬に関する注意点

引越しで冷蔵庫を運搬するときの注意点を、引越し前と引越し後に分けて解説します。
【引越し前】冷蔵庫を運搬するときの注意点
引越し前に注意すべき点は、以下のとおりです
- ●冷蔵庫が引越し先で使用できるか確認する
- ●搬入経路を計測する
- ●冷蔵庫の設置場所を確保できるか確認する
- ●ドアや庫内の棚などをテープで固定する
- ●冷蔵庫を横積みしない
上記を順番に解説します。
冷蔵庫が引越し先で使用できるか確認する
運搬の前に、引越し先で冷蔵庫を使用する場合は、その冷蔵庫と引越し先の周波数が一致しているかを確認する必要があります。
一般家庭の電気は、電気のプラスとマイナスが1秒間に何十回も入れ替わる交流電流を用いています。この電気が入れ替わる回数を、周波数(Hz、ヘルツ)とよびます。
日本では、静岡県の富士川から新潟県の糸魚川あたりを境に、東が50Hz、西側が60Hzとなっており、使用場所と家電製品の周波数が異なる場合、その家電製品は使用できません。
冷蔵庫の周波数は、メーカーのホームページや取り扱い説明書で確認し、引越し先の周波数が不明な場合は、引越し先で契約する電力会社などに確認しましょう。
冷蔵庫は、基本的に50Hzと60Hzの両方の周波数に対応した「ヘルツフリー」のものが多いため、全国どこでも使用できる可能性が高いです。
しかし、メーカーや機種によっては、片方の周波数にしか対応していないものもあります。引越し先の周波数に対応していない場合は、冷蔵庫のヘルツ交換か買い替えを検討してください。
引越し先で冷蔵庫を問題なく使うために、引越しする際は、事前に冷蔵庫と引越し先の周波数を確認しておきましょう。
搬入経路を計測する
冷蔵庫は、機種にもよりますが、サイズの大きいものが多いです。現在住んでいる場所に入ったとしても、引越し先に運び入れられるかはわかりません。
引越しする際は、冷蔵庫のサイズを計測し、事前に引越し先の搬入経路などのシミュレーションをしておくといいでしょう。特に、次のポイントの確認は重要です。
- ●建物や部屋のコーナーを曲がり切れるか
- ●階段の踊り場で向きを変えられるか
- ●エレベーターは使用できるか
シミュレーションをおこなう際は、手すりや突起物の位置もチェックしておくといいです。
冷蔵庫の設置場所を確保できるか確認する
引越し前には、引越し先に冷蔵庫を設置する十分なスペースがあるか確認し、設置場所を考えます。
丈夫で水平な床面の上に設置するのはもちろんのこと、冷蔵庫の左右や上部には放熱スペースを確保する必要があります。
冷蔵庫は、庫内を冷やすために庫外に熱を逃がしますが、壁や障害物が近すぎると十分に放熱できず、庫内が冷えるまでに時間がかかってしまう可能性があります。
一般的には、冷蔵庫の左右に0.5cm〜10cm、上部に5cm〜10cmの放熱スペースが必要といわれています。ただし、冷蔵庫のサイズや設置場所の環境などによっては、さらに放熱スペースが必要になるので、詳しくはメーカーのホームページや取り扱い説明書などを確認しましょう。
あらかじめ設置場所を決めておけば、引越し当日もスムーズに運搬できます。
ドアや庫内の棚などをテープで固定する
冷蔵庫を運び出す際は、ドアや冷蔵庫内の棚などをテープで固定しましょう。テープで固定しないと、運搬中にドアが突然開いたり、棚板が外れて割れたりする危険性があります。
引越し当日に困らないよう、固定する際に使う養生テープなどは、事前に用意しておくといいでしょう。引越し業者に依頼する場合は、業者が用意してくれる場合もあります。
冷蔵庫を横積みしない
冷蔵庫を車に積み込む際は、横積みしないように注意しましょう。冷蔵庫の背中ではなく底面を下に向け、立てた状態でロープやベルトなどを使って、しっかりと固定します。
冷蔵庫を横積みすると、車の振動で圧縮機内のオイルが冷却システムに流れ込み、故障する可能性があります。
引越し業者に依頼せずご自身で運搬作業をおこなう場合は、特に注意しましょう。
ただし、搬出時や搬入時など、一時的に横積みにして運ぶ程度なら問題ありません。
【引越し後】冷蔵庫を設置するときの注意点
引越し後に注意すべき点は、以下のとおりです。
- ●冷蔵庫や周囲の家電製品の設置場所を確認する
- ●冷蔵庫内が冷えるまでに時間がかかる
上記を順番に解説します。
冷蔵庫や周囲の家電製品の設置場所を確認する
冷蔵庫を設置したあとは、庫外に熱を逃がす「放熱スペース」があるか確認します。
先述したように、メーカーや機種によって異なりますが、冷蔵庫の左右には0.5cm〜10cm、上部には5cm〜10cm、放熱スペースを確保する必要があります。
障害物が近すぎると十分に放熱できず、庫内が冷えるまでに時間がかかってしまう可能性があるため、近くにほかの家電製品や家具をおくときは、設置場所に注意しましょう。
冷蔵庫内が冷えるまで時間がかかる
冷蔵庫を設置して電源を入れても、すぐに冷えるわけではありません。冷蔵庫内が十分に冷えるまでには、約4時間〜半日以上かかることもあります。
冷蔵庫の機種や設置状況、季節にもよりますが、特に夏場などは運搬中に冷蔵庫内が高温に達しており、完全に冷えるまでに1日以上かかる場合もあるため、注意しましょう。クーラーボックスで食品を保存する方は、保冷剤を多めに入れておくといいです。
引越し後に冷蔵庫の電源を入れるタイミングとポイント
引越し後すぐに冷蔵庫の電源を入れていいかは、冷蔵庫のメーカーや機種によって異なります。
状況によっては、運搬中の振動により冷蔵庫が揺れ、内部のコンプレッサーが不安定な状態で作動させると、故障の原因になる可能性があります。
そのため、冷蔵庫を設置した後は5〜10分ほど経ってから電源を入れるのが望ましいです。
すぐに電源を入れて問題ない場合もありますが、念のため、メーカーのホームページや取り扱い説明書などを確認したうえで、適切なタイミングで電源を入れるようにしましょう。
また、冷蔵庫の電源を入れたあとは、以下のことを意識してください。
- ●冷蔵庫から水漏れしていないかを確認する
- ●電源を入れて冷蔵庫が冷えてから食品を入れる
上記を順番に解説します。
冷蔵庫から水漏れしていないかを確認する
運搬中の事故や振動で冷蔵庫が故障している可能性があるので、電源を入れた後は、水漏れが起きていないか確認しましょう。
水漏れが発生していないか、確認すべき箇所は以下のとおりです。
- ●設置場所の床や冷蔵庫の背中
- ●給水タンク
- ●製氷室(自動製氷機)
- ●野菜室
場所によっては結露が発生しやすい場合があるので、濡れているから水漏れしているとは限りません。冷蔵庫内外に、布で拭き取ると絞れるほどの水があるときは、メーカーに相談しましょう。
電源を入れて冷蔵庫が冷えてから食品を入れる
先述したように、電源を入れてもすぐに冷蔵庫内が冷えるわけではありません。冷える前から食品を入れておくと、季節や状況によっては傷んでしまう可能性があります。
そのため、食品は冷蔵庫がよく冷えてから入れるようにしましょう。
なお、冷蔵庫が冷えるまでの時間はメーカーや機種、設置状況や季節などによって異なります。
先述したとおり、冷蔵庫が冷えるまでには約4時間〜半日、夏場などは1日以上かかる場合もあります。
まとめ
冷蔵庫の運搬時には、事前に霜取りや水抜きをおこなう必要があるので、運び出す24時間前には電源を切っておきましょう。冷蔵庫を引越し先で使用するまでの手順を確認したうえで引越しすると、スムーズです。
引越しの際は、霜取りや冷蔵庫内が冷えるまでにかかる時間を合わせて、冷蔵庫の電源を切ってから再び使用できるまでに30時間〜40時間以上かかる可能性があります。直前にあせることのないよう、引越し日が決まった段階で計画を立てておくといいでしょう。
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