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オイルヒーターの電気代は高い?ほかの暖房器具との違いや節電方法も紹介

2023/12/14

オイルヒーターの電気代は高い?ほかの暖房器具との違いや節電方法も紹介

オイルヒーターは、電気を使ってオイルを温め、部屋全体を暖めることができる暖房器具です。部屋の空気が乾燥しにくく、お手入れしやすいなどのメリットがあります。

しかし、いくつかのデメリットもあるので、オイルヒーターの使用を考えている方は知っておくといいでしょう。

本記事では、オイルヒーターの電気代やメリット、デメリットなどを解説します。ほかの暖房器具との違いや節電方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

- 目次 -

オイルヒーターとは

オイルヒーターは、難燃性(熱伝導性に優れた燃えにくい性質)のオイルを電気によって温めて、部屋全体を暖かくする非燃焼系の暖房器具です。

機器の中に難燃性のオイルが入っており、電気で温めたフィン(放熱板)の熱がオイルに伝わります。そして、高温になったオイルがヒーター内部にはりめぐらされたパイプを循環し、部屋の空気を暖めるという仕組みです。

密封されているオイルは劣化しないため、補充や交換をする手間がかかりません。

オイルヒーターの電気代はどれくらい?

電気代は、以下の式で計算できます。

  • ●電気代(円)=消費電力(kW)×使用時間(時間)×電力料金単価(円/kWh)

消費電力とは、家電製品を動かすための電力を示しており、W(ワット)数で表示されます。カタログなどにWで記載されている場合は、「W÷1000」でkWに変換してから計算しましょう。

料金単価は契約している電力会社や電気料金メニューによって異なりますが、本記事では、全国家庭電気製品 公正取引協議会が2022年7月に改定した目安料金「31円/kWh」を使用します(※1)。

オイルヒーターの消費電力が600Wと1200Wの場合の電気代は以下のとおりです。1時間あたりの電気代と合わせて、1日8時間使用し、それを1ヶ月(30日間)続けた場合の電気代を目安として計算しています。

  • 【600Wの場合】
  • ●1時間:約19円(0.6kW×31円/kWh)
  • ●8時間:約152円(19円×8時間)
  • ●1ヶ月:約4,560円(152円×30日)
  • 【1200Wの場合】
  • ●1時間:約37円(1.2kW×31円/kWh)
  • ●8時間:約296円(37円×8時間)
  • ●1ヶ月:約8,880円(296円×30日)

なお実際の電気代は、オイルヒーターの機種や設定温度、モードなどによっても異なります。

オイルヒーターの電気代は、ほかの暖房器具と比べて高い?

オイルヒーターの電気代は、ほかの暖房器具と比べて高い?

次の表は、オイルヒーターとほかの暖房器具の消費電力・電気代を比較したものです。

暖房器具 消費電力の目安 1時間あたりの電気代
オイルヒーター 600W〜1200W 約19円〜約37円
エアコン(暖房) 450W〜2500W 約14円〜約78円
セラミックファンヒーター 550W〜1200W 約17円〜約37円
遠赤外線ヒーター 325W〜800W 約10円〜約25円
こたつ 80W〜300W 約2円〜約9円
電気カーペット 100W〜500W 約3円〜約16円

各家電製品の電気代は、機種や設定温度、モード、室温、住宅の種類などによって異なります。

以下では、それぞれの暖房器具との違いと電気代を詳しく解説します。1日8時間使った場合の1ヶ月(30日)の電気代も計算しているため、参考にしてください。

オイルヒーターとエアコンの電気代の比較

エアコンは、「熱の移動」で部屋の温度をコントロールし、空気の温度や湿度を調節する暖房器具です。

エアコンの消費電力の目安は450W〜2500W程度で、対応している畳数や使い方によって大きく異なります。電気代は以下のとおりです。

  • ●1時間:約14円〜約78円
  • ●8時間:約112円〜約624円
  • ●1ヶ月:約3,660円〜18,720円

エアコンとオイルヒーターは、どちらも広範囲を暖められる暖房器具です。部屋の状況やモードによっても異なりますが、オイルヒーターはオイルを温めるのに時間がかかるため、エアコンのほうがより早く部屋を暖められるでしょう。

エアコンの使い方によっては電気代が高額になる場合があるため、設定温度には注意が必要です。

エアコンの節約方法について、詳しくは下記の記事でも紹介しています。

オイルヒーターとセラミックファンヒーターの電気代の比較

セラミックファンヒーターは、耐熱性に優れたセラミックで覆われた電熱線を電気で加熱し、温風で部屋を暖める暖房器具です。

セラミックファンヒーターの消費電力が550W〜1200Wの場合、電気代は以下のとおりです。

  • ●1時間:約17円〜約37円
  • ●8時間:約136円〜約296円
  • ●1ヶ月:約4,080円〜8,880円

オイルヒーターと比べると、セラミックファンヒーターは、すぐに温風が出ることで速暖性に優れているというメリットがあります。しかし、暖められる範囲が狭いことや空気が乾燥するというデメリットもあります。

オイルヒーターと遠赤外線ヒーターの電気代の比較

遠赤外線ヒーターは、目に見えない電磁波の遠赤外線を用いて温度をあげる暖房器具です。遠赤外線が天井や壁、床、体などに吸収されることで、周囲を暖めます。

遠赤外線ヒーターの消費電力が325W〜800Wの場合、電気代は以下のとおりです。

  • ●1時間:約10円〜約25円
  • ●8時間:約80円〜約200円
  • ●1ヶ月:約2,400円〜約6,000円

電気でオイルを加熱し、発生した熱によって部屋全体を暖めるオイルヒーターに対し、遠赤外線ヒーターは、空気を介さずに直接周囲を暖めます。そのため、オイルヒーターよりも短時間で効率的にエネルギーを使うことができ、電気代が安く抑えられる可能性があります。

オイルヒーターとこたつの電気代の比較

こたつは、ヒーターが内蔵されたテーブルの上に布団をかけることで熱を逃がさず、限定された空間を暖める暖房器具です。現在は、遠赤外線ヒーターを内蔵している電気こたつが主流で、非燃焼系の暖房器具に分類されます。

こたつの消費電力が80W〜300Wの場合、電気代は以下のとおりです。

  • ●1時間:約2円〜約9円
  • ●8時間:約16円〜約72円
  • ●1ヶ月:約480円〜約2,160円

こたつで暖められる範囲は限られますが、その分消費電力は低く、電気代を安く抑えることができます。

オイルヒーターと電気カーペットの電気代の比較

電気カーペットは、カーペット内部にある電熱線が熱を発生させる暖房器具です。電気カーペットの電熱線に電気が流れると熱が発生するので、足もとを暖めることができます。

電気カーペットの消費電力が100W〜500Wの場合、電気代は以下のとおりです。

  • ●1時間:約3円〜約16円
  • ●8時間:約24円〜約128円
  • ●1ヶ月:約720円〜約3,840円

こたつと同じく、電気カーペットで暖められる範囲は限られますが、電気代は安く抑えられます。部屋全体を暖めたい方は、オイルヒーターやエアコンなどを活用しましょう。

暖房器具は、暖める範囲や用途によって特徴や使い方が異なるため、部屋の広さやライフスタイルに合わせて使い分けるのがおすすめです。

オイルヒーターのメリット

オイルヒーターには、次のようなメリットがあります。

  • ●空気が汚れにくい
  • ●空気が乾燥しにくい
  • ●安全性や静音性に優れている
  • ●手入れがしやすい

エアコンやセラミックファンヒーターなどの暖房器具は、温風を出して部屋を暖めるため、フィルターやファンが汚れていると、汚れた空気が部屋全体を循環し、湿度が低下して空気が乾燥してしまいます。

温風によって、床や部屋の隅にたまったほこりやハウスダストなどが拡散する可能性も否定できません。

一方で、オイルヒーターは温風を出さずに部屋を暖めるため、エアコンやセラミックファンヒーターに比べて空気が汚れにくく乾燥しにくいです。

また、オイルヒーターのオイルは密封されていて劣化しないため、長期間使用してもオイル交換や補充の手間がかかりません。使用方法を守っていれば、基本的にオイルが漏れることはなく、メーカーや機種によっては稼働音が抑えられている場合もあります。

安全性と静音性に優れているので、小さいお子さまがいる家庭でも使用しやすいでしょう。

まわりを拭くだけでお手入れはかんたんですが、たまったほこりを放っておくと暖房機能が低下することもあるため、不具合や故障につながらないよう、拭き掃除は適度におこないましょう。

なお、オイルヒーターに直接濡れた物や布類を乗せない、燃えやすい物から離して設置するなど、注意点を理解したうえで使用する必要があります。

オイルヒーターのデメリット

オイルヒーターには、次のようなデメリットもあります。

  • ●部屋を暖めるのに時間がかかる
  • ●使用時間が長くなるので電気代がかかりやすい
  • ●設置する場所を選ぶ

オイルヒーターは、内部のオイルを電気で温めて、パネルからの放熱でゆっくりと均一に部屋全体を暖めます。

機種の性能や部屋の大きさ、室温、外気温などによって異なりますが、部屋全体が暖まるまである程度の時間がかかるので、帰ってきてすぐに暖まりたい、部屋を少しの間だけ暖めたいなどの場合には不向きです。

また、使用時間が長くなると、使用電力量が増えて電気代が高くなりやすいです。暖房器具の機種によっては消費電力が大きく変わらない場合もありますが、使い方によっては電気代が高くなる可能性があると覚えておきましょう。

なお、メーカーや機種によって異なりますが、オイルヒーターは大きい商品が多い傾向にあるため、部屋の大きさや人数によっては、オイルヒーターを置いたことでほかの家具が置けなくなったり、動線が妨げられたりします。

オイルヒーター自体が熱を発するので、狭い場所やほかの家具の近くに設置して使用中に触れてしまうと、低温やけどやコードが溶けるなどの事故が起きる可能性もあります。

安全に使うために、オイルヒーターを利用する際は十分なスペースを確保しましょう。

オイルヒーターの電気代を安く抑える5つの方法

オイルヒーターの電気代を安く抑える5つの方法

オイルヒーターは、ほかの暖房器具と比べて電気代が高くなりやすい傾向があります。そのため、使用する際は次の方法で電気代を安く抑えましょう。

  • ●ほかの暖房器具と併用する
  • ●窓際に設置して断熱カーテンを使用する
  • ●密閉性の高い部屋で使う
  • ●使用時間を調節する
  • ●電力会社や電気料金メニューを見なおす

ほかの暖房器具と併用する

オイルヒーターを使用する際は、ほかの暖房器具と併用することをおすすめします。

オイルヒーターは、部屋が暖まるまでに時間がかかりますが、広範囲を暖めることができ、電源を切ってもしばらくの間は熱を発する特徴があります。

そのため、ほかの暖房器具と併用して効率的に使えば、電気代の節約につながる可能性があります。

たとえば、体だけすぐに温まりたい場合はファンヒーターを使用したり、エアコンと併用して暖かい空気を循環させたりすると、オイルヒーターの使用時間が短くなり、電気代を安く抑えられます。

窓際に設置して断熱カーテンを使用する

オイルヒーターは、室温が低いと設定温度に達するまでの時間が長くなり、その結果電気代が高くなる可能性があります。そのため、室温が下がらないような工夫をしましょう。

部屋が寒くなる一番の原因は窓から流れてくる冷気なので、断熱性に優れたカーテンを使用することが効果的です。

断熱性に優れたカーテンを使用すれば、窓からの冷気を遮断すると同時に、オイルヒーターで暖めた空気が逃げにくくなるので、オイルヒーターを効率的に使用することができます。

また、オイルヒーターを窓際に設置すると、冷気を遮断して部屋の温度が下がりにくくなります。そのため、オイルヒーターを窓に背を向けて設置すると、熱が部屋に伝わりやすくなるでしょう。なお、窓際に設置する際は、カーテンから20cm程度離すようにしてください。

密閉性の高い部屋で使う

オイルヒーターは、密閉性に優れた建造物が多いヨーロッパで誕生した暖房器具です。そのため、密閉性の高い部屋で使うと熱が逃げにくく、効率よく部屋が暖まります。

使用中に何度も換気をおこなうと、設定温度まで上昇せず、使用電力量が増える可能性があるため注意してください。

日本の建物は断熱性が低いとされているので、なるべく密閉した空間で使用するのがおすすめです。オイルヒーターを使用する際は窓や扉を閉めて、断熱カーテンを引きましょう。

使用時間を調節する

オイルヒーターは、電源を切ってもしばらく暖かさが持続します。

メーカーや機種、部屋の状況、室温、外気温によって異なりますが、電源を切ってもすぐに部屋が寒くなる可能性は低いです。そのため、外出する直前ではなく、10分〜30分前など、早めに電源を切るといいでしょう。

使用時間を短縮することで、その分電気代の節約につながります。

電力会社や電気料金メニューを見なおす

オイルヒーターは、消費電力が高い傾向のある暖房器具です。使い方を工夫すれば電気代を節約できますが、電気代を大幅に減らすことは難しいかもしれません。

電気代は、電気料金単価や家電製品の使用時間によって異なります。電気料金単価は、電力会社や電気料金メニューによって異なるため、電気料金単価が安い電気料金メニューに切り替えると、電気代を安く抑えられる可能性があります。

オイルヒーターの電気代や家庭全体の電気代を安く抑えたいと考えている方は、電力会社や電気料金メニューの切り替えを検討してみましょう。

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まとめ

オイルヒーターは、空気が乾燥しにくく、汚れにくいなどのメリットがある一方で、部屋を暖めるのに時間がかかるというデメリットもあります。

また、オイルヒーターの消費電力は高い傾向があるので、使い方によっては電気代が高くなる可能性もあります。

オイルヒーターの電気代を安く抑えるポイントは、短時間だけ効率よく使用し、暖めた部屋の熱を逃がさない環境をつくることです。使い方を見なおしたうえで、さらに電気代を節約したいなら、電力会社や電気料金メニューの切り替えを検討してみましょう。

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